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ヘタリア大帝国

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TURN91 アステカの女神その二

「のぞみ、萌えとは全てだと言ったホ」
「はい、今」
「ハニー達はそれで生きているホ」
「だから全てなんですね」
「そうだホ」
「ハニワさん達は飲んだり食べたりする必要はないですね」
 そうした身体の構造なのだ。
「けれどその代わりに」
「そうだホ、エロゲやエロ漫画をプレイして読んでホ」
「栄養にされているんですね」
「だから萌えは全てホ」
 ついでに言えば性欲もだ。
「そうしたことは実際にしなくてもそれでもだホ」
「だからですか」
「萌えは否定出来ないことだホ」
 ハニーは強い声で言う。
「だからのぞみもずっと一緒にいるホ」
「ですか」
「そうだホ、まあとにかく今はホ」
 今現在の話に戻った。
「エロゲに免じて話は聞いてやるホ」
「その後でまた戦いだホ」
「楽しむんだホ」
 ハニー達に講和に応じるつもりはなかった、そのうえで一応話は聞くという のだ。そうしたことを話してだった。
 ハニー一行はブラジルに用意された交渉の場に来た、まずはそこでブラジル達と再会した。ハニーとブラジルはお互いに抱き合ってから話をした。
「元気そうで何よりだホ」
「って一週間前に別れただけやけどな」
「それでも元気そうで嬉しいホ」
 ハニーはブラジルに明るい顔で話す。
「キューバさん達も元気だホ?」
「ああ、元気やで」
 キューバはにこりと笑ってハニーに応えた。
「ただ、独立したさかい」
「僕もやで」
 メキシコも言う。
「悪いけど俺等二国はそうなるわ」
「そういうことでな」
「それならそれでいいホ」
 ハニーは彼等の意見を尊重して言った。
「キューバさんとメキシコさんはそれぞれの道で幸せになるホ」
「悪いな、そう言ってもらって」
「おおきにな」
「礼はいいホ、とにかく皆元気そうで何よりだホ」
「そうだホ、よかったホ」
「皆元気なら嬉しいホ」 
 他のハニワ達も言う、彼等は今も仲がいい。
 ブラジル達はあえて挨拶以外は言わなかった、そのうえで。
 ハニー達は交渉のテーブルに着いた、ハニーは席に着くと早速目を怒らせて宇垣達にこう言い切ってみせた。
「講和なぞしないホ!」
「やはりそう来たか」
 宇垣がハニーの言葉を聞いて呟く。
「これは簡単にはいかぬな」
「戦うんだホ!まだまだ楽しむんだホ!」
「あっ、だったらね」
 あくまで言うハニーにイタリアが言ってきた。
「一ついい話があるんだけれど」
「いい話?何だホ?」
「実は太平洋連合の中の一国日本は君達の好きなゲームや漫画が一大産業なんだ」
「エロゲやエロ漫画だホ!?」
「うん、もう凄いんだ」
「こんな感じだぞ」
 ロマーノは実物を出してきた、パッケージやコミックをだ。
「これが一部だ」
「むっ、これはホ」
 ハニーはロマーノが出してきた日本のそうしたゲームや漫画を見て目を輝かせた。とはいっても瞳はないので黒いままだ。 
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