インフィニット・ストラトス 黒剣の死神と謳われた天才
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最後の試合
「さぁ始めましょうか、真理、一夏君」
「ハイ!」
最後の試合、俺対刀奈と織斑。さてどうなるかなこの試合。学園最強にイレギュラーと一企業の社長のこの試合は、と、その前に聞かなきゃいけないことがあった。
「…楯無お前、腹のケガは大丈夫なのか?」
俺はこの間、アムネムドのバカ共に腹を撃たれた刀奈の調子を今更だが聞くと、
「大丈夫よ。それにこの試合勝ったらデートですもの、絶対に勝つわ!」
「問題無しか……じゃあ織斑お前もなんか俺に勝った時のご褒美を考えろ」
「えぇ!?」
「俺もお前達に勝った時の条件を考えるからよ」
ビイィィィィィィ!!!と試合開始のブザーが轟き、俺は『破林』を展開して、織斑に切りかかった。
「クソッ!」
織斑がそれを雪片で防ぐと刀奈が槍で俺も突いてきたが、俺はそれを蹴り上げ、右手を刀奈に突き出し、刀奈をアリーナの壁まで吹き飛ばした。
「楯無さん!!!」
「織斑、それはお前の悪いクセだ。仲間を気遣いすぎてとっさの反応が鈍る……そのクセをなおせ」
ドン!と鈍い音をたてながら壁に叩きつけられた刀奈を見て、織斑は一瞬気がそっちを向いてしまった為俺は破林を離し、織斑の右手を左手で掴み、右手を織斑の胸元の前にやり磁力で少し近づけそのまま一本背よいし、織斑を投げ飛ばしたあと、すぐ落ちそうな破林を蹴っりあげキャッチし、倒れてる織斑に切りかかった。
「お前は仲間がやられるたびに感情で動いてる。そんなんじゃやられるだけだ」
「なにを……」
「それにお前のその甘さが、仲間を殺すかもしれないぞ」
俺が切りかかった状態で織斑に助言すると、横から刀奈がイグニッション・ブーストをしながら槍で突いてきたが、俺は飛び、それをかわした。
「大丈夫一夏君!?」
「は、ハイ!大丈夫です」
「じゃあ、一夏君、おねーさんが真理を抑えとくからそこに『零落白夜』を叩き込みなさい。そうでもしないと、彼には勝てないわ」
「分かりました」
「楯無、俺がそんなことさせる思ったか?だったら大間違いだ!」
俺は黒風の犬の面の口を開かせ、砂鉄を出した。
「“砂鉄時雨”!!!」
砂鉄時雨を放つと刀奈が織斑の前に急いで立ち、水の盾を作って防いだ。刀奈の周りは幾つもの抉れたあとがあった。
「砂鉄時雨を防いだか。だけど、楯無お前のISの指の関節動かないだろ。これは防ぐんじゃなくて、避けるのが正解だ」
「なるほどね。ISの関節に砂鉄を入れ、その動きを封じる、まさにIS殺しのISねその機体。だけど、水で洗い落とせばいいだけじゃない」
刀奈は指の関節に水をぶち込もうとした。まぁ確かに、水で洗い落とせば落ちるんだけど、洗い落とす水を間違えたな。
「楯無お前、その水をなんで動かしてんのがなんだか忘れてないか?」
「え?あ、しまった!」
水は刀奈のゆうことを聞かずに刀奈の周りに飛び散ってしまった。
「その水を動かしているアクア・ナノマシンは機械だ。だから磁力も効くんだよ。お前はもう丸裸同然なんだ」
「え、真理ったらもう野獣なんだから、こんなところで丸裸なんて」
「ちょっと楯無さん何言ってるんですか!こんな時で」
刀奈の後ろで隠れてた織斑が驚きながら大声を上げながら出てきた。
「織斑の言うとおり何戦ってる最中に言ってんだお前は。そんな恥ずかしそうな顔してる言うなんて……なかなか…いじめがいがあるじゃない!」
俺は刀奈をいじる時、サディスト顔になりながら刀奈を包んでる水を弾けさし、イグニッション・ブーストで刀奈の目の前にきて、磁力をのせた鋭い回し蹴りで刀奈を壁にまた叩きつけ、磁力で刀奈を壁にくっつけた。
「さて、楯無はこれで封じた。次はお前だ織斑」
「………………」
「どうした?黙り込んで、なんか言いたそうな顔だな」
まさか、マゾっ気の刀奈にどん引きしたのか。それだったら見逃してやってくれ。あいつはちょっと残念な可愛い女なんだ。
「先輩さっき言いましたよね『俺の甘さが仲間を殺すかもしれない』って」
織斑は刀を構えながらさっき俺が言ったことを言ってきた。
「確かにそうかもしれない。けど、俺は絶対に仲間を大切な人達を守るって決めたんだ、あんたが俺の覚悟を甘いって言って認めなくても俺は『ハハハッ』……何がおかしいんですか!?」
「あ、いやなに、お前の勘違いが面白くってな」
「え、勘違い?」
「確かに俺はお前みたいな考えをしてる奴は殺してやりたい程嫌いだ。だけど、俺はお前の覚悟の堅めかたは結構気にいってるんだぞ」
「そうなんですか?」
「ああ、何事にもブレないその姿勢がな……けど、お前の覚悟は本当にお前の覚悟か?」
「は?どうゆうことですかそれは?」
俺が言った言葉の意味が織斑は苛立ち混じりで聞いてきた。まあ、これは織斑の出生に関わることかもしれないから黙っとくか。
「ま、いいか。織斑俺は今日は機嫌がいいから特別に良いものを見せてやるよ。まだこれ、満月さんと知り合いの神父にしか見せたことないんだぞ」
犬の面から大量の砂鉄を出し、固定ユニットを収納して黒風の両手、左胸の磁力制御放出装置の質力をある程度上げて、宙に浮いている砂鉄が破林や俺の周りに集まってきた。
「な…」
「まぁ織斑、お前は一分もてば上出来かな?」
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