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はたらく白野くん

作者:ケイ助
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岸波白野、魔王、勇者、共闘する



「あれ・・まだ僕のことがわからない~?
僕だよ、僕・・」

いや知らんし・・それに自分は魔王じゃないし・・だがこの似非天使見かけ以上に、やばい気がする!

キャスター!頼む!
「ミコ~ン!御主人様~!!

御主人様からのご指名された以上この私に負けはありません!!」
「なにおばさん、僕に勝てると思うの?

無理無理~」
ふ・・貴様は失態を犯した・・そう、それは

「あははは・・そうだーセイバーさんに今日の夕飯が決まったのでメールしないといけませんね・・今日は、焼き鳥と手羽先ですよ!!っと
あはははは
鍛えに鍛えたこの一撃、ついに炸裂する時がきたようです!!」

キャスターを、おばさん呼ばわりしたことだ!!

「って!せっかく私の見せ所なのに何、空に逃げていやがりますか!?」
似非天使が、空を浮いた・・キャスターにはアーチャーのような弓での飛んでいる相手の攻撃手段はない以上、防御を固めるしかない!!
「早速で悪いけど幕を引かせてもらうよ」
そう言って空を飛びながら紫色の光を飛ばしてきた!あれは魔力弾!?
しかも雨のように飛ばしてくる。
このままだと・・当たる!?
「御主人様!!危ない!?」
くっ!?キャスター!?

キャスターが自分を庇って、あの魔力弾の雨をうけてしまった
しかもその雨は自分たちだけではなく、周りにも被害がでている
キャスター!!キャスター!?
「御主人様、そんな顔をしないでください・・それに御主人様の、その涙目レア顔を見れましたし、それだけで私の気力はMAXですから・・
ですがすいませんが回復を、お願いいたします・・」
力なく笑うキャスター・・ほんとうにごめん・・
すまないキャスター・・魔力のすべてを使っても助けるから!
「・・御主人様・・ここでの魔力は、生命力です・・それでは御主人様のお命が」
構うものか!
「回復させる暇・・与えると思っているの?」
くっ!今の状態でまた喰らったら、今度こそ危険だ!?
「「・・悪魔元帥・・ルシフェル!?」」
その声は真奧さんと恵美さん!?
「岸波君!!大丈夫だった!?」
「白野くん!!大丈夫だったか!?」
はい!恵美さんに真奧さん・・少し時間を稼いでください!

そうして真奧さんと恵美さんがルシフェルと呼ばれた似非天使と話している今なら!
コードキャスト!heal(32)!!
何度かhealをかけているが、やはり効果はムーンセルにいたときの半分以下しか効果がない
それに魔力が足りない!
「大丈夫ですよ。御主人様・・もう大丈夫ですから・・それ以上は命の危険がありますから」
そういって立ち上がるキャスター・・すまない役に立たない、マスターで・・
「いえいえ・・御主人様・・私、言いましたよね?御主人様からご指名いただいた以上・・負けませんって・・それに御主人様は、そんなこと言わないでくださいませ・・私は御主人様がマスターで良かったと思っています・・」
優しく自分を、諭すように言ってきた
うん・・キャスター・・ありがとう
「いえいえ・・ですがあのカラス野郎・・御主人様を泣かせましたね・・なんか天使みたいなんで~、神さまである私がお仕置きしませんと☆」
あれ・・キャス狐さん・・さっきまでのシリアスな感じは?
そう言ってキャスターはルシフェルに指を指しながら
「何処の誰とかとかぜーんぜん存じませんが、その振る舞い
 他の神さまが許しても、私の堪忍袋の緒がぶちぶちーと切れました!
 宇迦之御魂神 もご照覧あれ! この人を冥府に落とすのはぬるすぎる。
 だって私の旦那さまを泣かせたのですから♪
謂れはなくとも即参上、岸波白野様の所から、血も凍るような大宴会のためデリバリーにやってきました♡」
ああ・・やってしまった。
今、なんか黒幕みたいな禿頭が現れた時にこの駄狐は
・・みんなこっちを見ながらポカーンとしながらこっちを見ている
「だって私このようなシリアスな展開を、ぶち壊すのが私のジャスティスですから!!」
いや絶対違うよ!?
ああ・・ほらあの禿頭、何か言いたそうにしていたのにしてたのに・・
「はい・・茶番は終わり・・別に僕としては別にどうでもいいけど・・岸波白野が魔王だろうが・・真奧貞夫が魔王だろうが・・めんどうくさいからどっちもやっちゃえ」
またあの魔力弾の雨を!?
今は逃げようキャスター!
「はい・・わかりました!」
そうして真奧さん、真奧さんの部下らしい芦屋さん、恵美さんと逃げる
「ふははははは
勇者エミリアに敗北してから久しぶりの破壊の味!!まさかこんなに美味とは」

やばい魔力を使いすぎた・・歩くのがつらい・・走るのがつらい
「白野くん!?大丈夫か!?」
そういって真奧さん自分もつらいのにおんぶをしてくれた
「御主人様・・大丈夫ですか?・・魔力は徐々に回復していきますから安心してください」
うん・・わかった・・

そうして真奧さんの話だと、人間の負の感情を糧に魔力を集めたらいい
それに真奧さんの言葉が聞こえてきた
「俺は、この世界好きだよ
人間になったのも色々新鮮で楽しかった、迷惑かけたくなかったからな・・俺は人を襲ったりまでして魔力をほしいとも思わねぇ!」
ああ・・良かった、自分が信じる真奧さんだ・・ならこの岸波白野も真奧さんと同じように命をかけよう
そのためには自分の足で、立たなければ!!

「甘い、甘いよ。魔王さま
ならこっちから行かせてもらおう!!」
そういうとルシフェルの後ろからちーちゃんが現れた・・しかも囚われている!?
「さっき歩いていたからね・・ねぇ魔王。
この子何したの?・・この子、さっきまで絶望したいたんだよ?
やっぱり若いって罪だね、ちょっとしたことで簡単に絶望してくれる」
また魔力弾の雨が!?
真奧さん!大丈夫ですから自分の足で走ります!!
少しでも真奧さんの負担にはなりたくない!!
そして走りながら逃げていると
その時、魔力弾が真奧さんの肩を貫通した
「痛てぇ・・人間の体脆い・・クソ!!」
「魔王様!?・・私が居ながら!!」
「何、泣きわめいているのよ!?
貴方、それでも魔王!?」
バン!!
「オルバ・・貴方そんなものまで」
オルバと呼ばれた禿頭の右手には拳銃が!?それで真奧さんの左足の太もも部分撃ったのか!?
汚いぞ!!禿頭!
「私は帰りのゲート整理の力を残しておかないといけないものでね・・」

後ろには魔力弾を飛ばすルシフェル、
前には拳銃を持った禿頭こと・・オルバ
キャスターが万全でない以上どうするべきか・・
「・・捕まっていろ」
そう言うと真奧さんが手をつかんできた、と思ったら急に眼の前が駅前になる
これは瞬間移動!?
「僕からは逃げられないよ、魔王様」
また、現れた空を飛んでルシフェルがまた現れたと思ったら、その瞬間真奧さんの胸が魔力弾で貫かれた・・
「魔王さ・・」
そして芦屋さんも同じように、無情にも魔力弾が胸を貫いた

「ひややははは
これで、新宿みたに復活はできない・・もうこの子は用済みさ」
そう言うとちーちゃんを捨てた
この高さならやばい、走り出そうとするが・・魔力を使いすぎた・・体が動かないでも、動かないとちーちゃんが!?
「千穂ちゃん!?」
恵美さんが走り出し、落ちてくるちーちゃんを無事、受け止めたが
「・・っく・・ぁぁ」
ゴキッと鈍い音がした・・恵美さんは無事受け止めたがちーちゃんが落ちてきた衝撃により膝から地面落ちたあの落ち方、響いた音・・あれは折れている・・
やはり自分は、役立たずだった・・だが今はそんなこと考えてる場合じゃない・・キャスター!!
「はい!!」

「さぁ、今こそ契約を完遂する!!

最後まで破壊の音と、絶望の声で、美しい音を奏でよう!」

そう言うとルシフェルが出したと思わせる数えきれない程の魔方陣が!!こんなにあっては、キャスターだって防げない!!
だがその時
「安心しろ、マスター!」
そう聞こえた瞬間、ルシフェルに無数の剣が襲った
「く!?いったい誰が僕の邪魔を!?」
後ろから二つの足音が聞こえる。
後ろを、振り向くと見慣れた
自分の体以上の剣を持ったセイバー/夫婦剣を両手に持ったアーチャー
がいた
「皇帝と!!」「正義の味方だ」
ああ・・そうだ、自分には闘う力なんてない
でも
頼れる四人のサーヴァントがついている















「まだだ!!僕は破壊の音をもっと!もっと!奏でる!」
だが、それでも黙っているルシフェルではなかった
先ほどより多い魔方陣が展開し、一瞬光ったと思ったら高速が爆発し倒れてきたが宙で止まった

ああ・・このまがまがしく、他者を寄せ付けない圧倒的な魔力を、岸波白野は知っている
そうこの魔力こそ
「さすが、B級・・期待通り・・
感謝するぞ、ルシフェル・・ようやくこの姿にもどった」
そう真奧貞夫の本当の姿、これが魔王サタンなのだろう。


「おい恵美・・あいつら何とかしろ・・魔力が訛っていやがる
やばい・・マジきつい
お願いー」

やはり、どこか笑ってしまう真奧さんは真奧さんだ

「馬鹿じゃないの

こんな魔王見たことない・・」
「早くこの状況を何とかしろ!!手伝え!!!!」
「ああん!?」
「いや手伝ってくださいお願いします」
「おことわりよ・・でも魔王サタンじゃなく、真奧貞夫になら、手を貸してあげる・・あとちょっと踏ん張ってなさい・・私が、決着つけてくるから」
そう恵美さんが言ったと思ったら目を覚ましていたちーちゃんに結界らしきものを張った
「その中なら安全よ・・不思議ね、千穂ちゃんには知っていて欲しいの。
なんとなくだけど」
そういって顔つきがかわった
そして恵美さんはオルバ、ルシフェルに向けて
「権限せよ我が力!!魔を討ち滅ぼさんため!!」


真奧さんと恵美さんは命を狙われ、狙ったものどうし・・でもあの会話を聞いていたら・・何とかするだろう
・・だがこちらも黙って、見ているわけにはいかない、なぜならキャスターが堂々と宣言したからには
セイバー!アーチャー!キャスター!
「任せよ、一蹴にして附して見せよう」
「ああ・・ハードにロックで決めるぜ、マスター」
「見ててくださいませ、御主人様」
始めよう・・血も凍るような大宴会を
 
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