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スーパーロボット大戦OG+A

作者:ケイ助
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妖精と人形と

バレリオン部隊がハガネに気づいたのか、リクセント公国では警報が鳴り響いていて先行上陸部隊へ攻撃を開始した。
「カイ少佐……どうやら、敵に見つかったようです」
「それでいい……各機落とされるなよ!!最大火力でおびき寄せる!」
「了解!」

ハガネ 独房
「始まったのか……」
 アラドは独房のため外の様子はわからないが、音などで戦闘が始まったと感じた。
「ラトも……あの王女さんも……闘っているのか?」
 アラドは作戦が始まる前にラトゥーニとシャイン王女が独房に来た時を思い出した。

「シャイン・ハウゼンと申します……よろしくお願いしますわ」
 シャイン王女は独房にいるアラドに挨拶をした。
「シャイン王女は私の大切な友達なの」
「そうか……いい友達がいるのだな」
「あら、ラトゥーニのお友達なら私にとっても大切なお友達になってくれると思いますの、ですから、私とお友達になりませんか?」
「俺が!?」
 アラドは驚いていた。シャイン王女とは何も接点がない、それに後に知ったがシャイン王女の国を蹂躙しているのは、自分が所属していたDC残党である。
「作戦前に紹介したくて」
「作戦?……まさか、王女さんも?」
「ええ……今DCに蹂躙されているのは私の国、そして民……護るべきものためなら、私は闘います」

「王女さんにあんな顔させて……DC……俺たちがやってきたことって何だったんだ……」

リクセント公国・市街地外周
カイ少佐が乗る緑色の量産型ゲシュペンスト、カチーナ中尉が乗る赤い量産型ゲシュペンスト、ラッセル少尉が乗る青いゲシュペンストが先頭にたっていた。
「行くぞラッセル!!遅れるんじゃねぞ!!」
「了解しました中尉」
 ラッセルが空から攻撃してくるリオンFに牽制をし、カチーナが落としていった。
「ズィーガーリオン……その名の如く、勝利を」
 ブレードレールガンでリオンFを切り裂いていくレオナ
「行くよ、エクスバイン!」
 リョウトとリオはエクスバインとガンナーも次々に落としていった。
「次が来るわよ、リョウト君!!」
 
「行くぜ、父さんが作り上げたウイングガスト!!……何てな」
 イルムもウイングガストでリオンFを落としていく
「各機母艦を攻撃しろ」
「了解」
 機体相手では勝ち目がないと思ったリオンFは母艦であるハガネを襲撃してきたが
「へっへん!!そうはさせるかよ!!ギガ・ワイルドブラスター!!」
 ガンドロがその見た目の如く盾のようにハガネに迫りくるリオンFを落としていった。
 そうして、DCの部隊がどんどん出てきて、先行上陸部隊の役目は果たしていた。
ハガネ 
ハガネではとある機体の調整中だった。
「タカクラチーフ、火器管制系のシステムチェック終わりました」
「ごめんなさいねアイビス……調整を手伝ってもらって」
「いえ、アステリオンは再調整中ですし」
 そう言うとアイビスは目の前の機体を見ていた
「ゴールドとシルバー……本来なら前線へ出す機体ではないのだけど」
 タカクラはゴールドとシルバーを見た後ラーダから説明を受けているシャイン王女を見ていた。
「王女が闘うことにチーフは反対何ですか?」
「ええ……訓練もせずに実践なんて……」
「でも、王女はきっと周りが止めても闘うと思います……自分の大切なモノを護りたい、取り返したい……この思いはきっと……誰にも止めることはできません」
「……アイビス」

ライノセラス
「そうですか……ではハガネは誘導ですね」
 戦況を聞きながらアーチボルトは考えていた
「ああーユウ君、君は紅茶が好きでしたね……どうですか?君に言われた手順で作って見たのですが」
 アーチボルトは後ろにいるユウキとカーラに向かって紅茶を飲みながら話かけた。
「いえ、自分は結構です……あと別働隊がいると」 
「ユウ君は真面目ですね、僕のように楽しみを覚えてはいかがですか?……別働隊は赤い船でしょうね……それでカーラ君は僕に聞きたいことがあるんですよね?」
「少佐……何で市民を郊外へ避難させないの!?」
「避難はさせました……サミット参加者と同じシェルターにね」
 そう言いながら、アーチボルトは紅茶を飲みながらさも当たり前のように言い続けた
「それに避難させたら、僕たちの盾にはなってくれないじゃありせんか?それに戦争は遊びじゃないんですよ……ああーでも僕にとっては遊びみたいなものですねー」
 カーラはもともと気に食わなかったアーチボルトに何か言ってやろうと思った
「いい加減にしろ!!あんたは!!」
 その時ユウキはカーラの肩を掴み静止した
「いい加減にしろ……戦場での情けは、自分自身の死を招くぞ」
「ユウ!?」
 そうしていると、ライノセラス内で警戒音が鳴り響いていた。
「戦艦級が一隻接近中!!北から真っ直ぐ!!」
「では、御二人は出撃の準備をしてください……ああ、僕としたことが、一つ報告が忘れていました……今回の作戦は御一人スポンサーから来ますのでよろしくお願いします」


ヒリュウ改
 そろそろ出撃になりアクセルはソウルゲインの出撃準備をしていると、ヒリュウ改から通信が入った。
「アクセルさん……もしかしたら、軍人ではない方にも、この作戦に参加してもらい申し訳ありません……記憶をなくして大変なのに……」
「えっと、レフィーナ艦長、気にしないでくれ……それにもしかしたら、俺は軍人だったかもしれないんだぜ……記憶も、もしかしたら美しい艦長さんがキスの一つしてくれたら戻るかもな、これが」
 アクセルは美人に記憶喪失のことを聞かれると、いつものように答えていた。
「そうですか……わかりました、それで記憶が戻るのなら……しかしアクセルさん……そのようなことで記憶喪失が回復した事例は知らないのですが、そのようなことがあるのですね」
 リフィーナはアクセルの言葉に真面目を真面目に捉えたらしく、アクセルに真面目に答えた。
「いや、リフィーナ艦長これは小粋なジョークなんだがな、これが」
 アクセルは思いもよらぬ、リフィーナの言葉に慌てながらジョークと言った。
「そうなのですか!?」
「面白い艦長さんだ……そんじゃあ、アクセル・アルマー!行きますかね!!」
 笑いをこらえながらアクセルはヒリュウ改から出撃すると最後にアルトが出撃した。
「アサルト各機、敵機関をおびき出し叩くぞ!」
「了解」
 地上にアルトが降りるとバレリオン部隊からビーム兵器からの攻撃を弾きながら、突撃する。
「あら、熱烈大歓迎って感じねー」
 空からヴァイスリッターでバレリオンを撃破していく
「市街地についたら無駄弾は撃つなよ」
「わかっているわよ……あの綺麗な国を焼きたくないもんね」
 ミサイルがキョウスケ達の方へ飛んできた。
「ブリット君」
「わかった!!オメガブラスター!!」
 ブリット、クスハが乗るグルンガスト参式はオメガブラスターでミサイルを全て空中で爆発させた。
(敵殲滅以外の戦術目標が多すぎる……目的達成が困難になるだけだ……だが、彼らも『こちら側』のアクセル隊長もそれをやってのけていた……何故そんな事が出来る?……いや、何を目指している?)
 ラミアはイリージョンアローでバレリオン一機一機を撃破しながら、ハガネ、ヒリュウ改のメンバーが目指すものを考えていた。
「ライ、今日は俺がバックスをやる」
 リュウセイはR2に乗るライに向かって通信した。
「リュウセイ?……何か聞いているのか?」
「ああ、ラトゥーニからさっき聞いた……敵のアーチボルトってやつはエルピス事件の張本人で、お前の義理の姉さんの敵なんだろ!?」
「俺を気遣っているつもりか?……俺も随分」
「俺たちはチームだ!互い助け会うために組んでいるんだ」
「お前がそう言うとは……成長しているんだな」
「いいから、行けよ!!」
 そういうとリュウセイは目の前にいるリオンを撃破していった。

「行け!!ウロコ砲!!」
青龍鱗でリオンやバレリオンを破壊していくと、
「くっ!?なんだとこの嫌な感じは?」
 アクセルは感じたことのない気持ち悪さを感じていた。

ライノセラス
「見損なったよ!!あんたもあんなこと言うなんて!!」
 カーラはユウキに向かって怒鳴っていた。ユウはそれに対してヘルメットのバイザーを閉めて、カーラにも同じようにしろとジェスチャーを送った。
 カーラもそれに気づいてユウの指示に従った。そうすると、ユウはカーラにしか聞こえないように通信を使った
「カーラ……お前の機体は整備不良としておくから出撃は見合わせろ」
「な……なんで?」
「少佐の態度が妙だ……あれはきっと何かを目論んでいる。」
「いいか、頼んだぞ」
 そう、ユウは言うとガーリオンに乗り込んだ。
「わかったよ……ユウ」

リクセント公国・郊外
「あれはサイバスターとヴァルシオーネ…各機、MAPWに注意し散開しろ!それとスポンサーだと少佐から聞いているが俺の指揮に従ってもらう……」
 ユウキはガーリオンの出撃寸前に現れた男に言った。ユウはこの男に対して不快に感じていた。
「俺の目的が見つかりしだい、この隊から離れることを忘れるな、ユウキ・ジェグナイそれまでは貴様の指示に従ってやる、これがな」
「……了解した」
「いや、悪いがもう俺も目的を発見したようだ、貴様らの邪魔はせんが俺の邪魔をしないでもらおう!!」
 その男はソウルゲインの方へ向かった。
「さぁ、この世界の俺はどの程度か試させてもらおう!!」
 その男の名はアクセル・アルマー。


「ちっ!!お前か気持ち悪いのは!」
 アクセルは向かってくるアシュセイバーに向かって飛んでいった。
「ほう、『こちら側』のソウルゲインはテスラ・ドライブでも積んでいるのか?」
 アクセル・アルマーは自分の乗っているソウルゲインとの違いを見ていた。
「空は飛べんがこれならどうだ!!狙いは外さん!!ソードブレイカー!!さぁ、行けいっ!!」
 アシュセイバーはソウルゲインに向かって六つのソードブレイカーを飛ばして行った。
「ちっ!?」
 前から迫りくるビームの雨にソウルゲインで防御を取りながらアクセルはアシュセイバーに突っ込んでいった。
「まだだ!アクセル・アルマー!!」
 アクセル・アルマーはアクセルに対し攻撃の手を緩めずソードブレイカーとガンレイピアでソウルゲインを攻撃していった。ソードブレイカーを避ければ、ガンレイピアで攻撃され、ガンレイピアを避ければソードブレイカーで攻撃されて行く
「ちっ!!これじゃあ、手も足も出ないんだな、これが」
アクセルはアシュセイバーの攻撃を耐えていた。
「タイミングはばっちりなんだな、これが!!青龍鱗!!」
アクセルはアシュセイバーの攻撃のタイミングがわかったのか一瞬のインターバルを付き、周りのソードブレイカーを落として行った。
「ふん、俺ならばもっとスマートにできんのか?」
アクセル・アルマーはそう呟くと迫りくるソウルゲインに向かってレーザー・ブレードを出し、構えた
「寄らば、斬る!」
「でぃぃぃやっ!!」
ソウルゲインの聳弧角とアシュセイバーのレーザー・ブレードがぶつかり合い、火花を散らした。
「ちっ!!アクセル無事か!?」
 キョウスケはアクセルに通信しながら、バレリオンやリオンF破壊していった。手が空かないため、アクセルの援護に回れない。
「何とかな、このパイロットは俺が抑える、これがな!!」
 キョウスケの通信にアクセルは自分でも無意識に口調が変わっていた。
「手が空いたらすぐに援護に回る……それまで、耐えてくれ」
「了解なんだな、これが」
「アサルト1から各機へ、手が回るものはアクセルの援護に回れ!!」
 だが各機も先行上陸隊が敵を引き付けてはいるが多くのランドリオン、バレリオン、リオンの相手をしているためキョウスケ同様アクセルの援護には回れない。
「あの、指揮官機のアシュセイバーは……もしや、アクセル隊長か?」
 ラミアはソウルゲインとアシュセイバーの闘いを見ると、アシュセイバーに対しイリージョンアローでアシュセイバーを牽制に入った
「W17どういうつもりだ!?」
「……この状況で、援護に入らなくては怪しまれちゃったりするのであります」
「ふざけているのか?それとも奴らに改造でもされたか?」
「いえ、転移の影響で語源機能に不備があり、敬語をつかなかったりしちゃいますです」
「まぁいい……今日は偵察程度だ……このくらいにしておこう……どうやら、この世界のベーオウルフは本当に普通の人間らしいな……」
 アクセル・アルマーはそういうと、ソウルゲインから離れこの戦場から離脱していった。
「……なぜ私は……『こちら側』のアクセル隊長を……救うのに、言い訳を探してしまったのだ?」
 ラミアはアクセル・アルマーに言った言葉が自分でも嘘だとわかっていた。任務を忘れて、アクセルを助けたのだ。
「ラミアちゃん……助かったんだな、これが」
「いえ、当たり前のことをしちゃっただけですのよ」
 アクセルから通信が入りラミアは感情が高まるのを感じた。

ライノセラス
「おや、あれの機体はライディース君のではありませんか?……そうですね、お義姉さんの所に送ってあげましょう……直営部隊で迎撃を」
 そう言うとライノセラスに乗っているバレリオンがR2に向かって迎撃を開始して言った。ライは迎撃を避けていると前から突撃してくるランドリオンが一機あった。
「ちっ!!」
「ライ!!T-LINK・ナッコォ!!」
 ライに迫るランドリオンに対してリュウセイが援護に入った。
「いけぇ!ライ、後ろは任せろ!」
「リュウセイ!!すまん!」
 目の前の多くのランドリオンが迫りくるが、他の機体も手が空いてきたのかキョウスケ、エクセレンがランドリオンを撃破していく。
「打ち抜く!!」
「色男さん、援護は任せて!!」
 仲間たちに援護されライはライノセラスに近づいた。
「アーチボルト!!貴様は俺の手で!!ハイゾルランチャー!シュート!!」
 ライの攻撃はランドリオンのホバーユニットに直撃するが致命傷は与えられなかった。
「ライディース少尉、同じ所を狙えるか?」
 ラミアは空中からライノセラスのホバークラフトへイリージョンアローを構えていた。
「無論だ!!」
「なら」
「一点集中で貫く!!」
 ハイゾルランチャーとイリージョンアローが先ほどのハイゾルランチャーが命中した場所に見事命中し動けなくした。
「各機、警戒を怠るな!!」
 キョウスケがそう言うと、ライノセラスから巨大な特機が現れた。
「いやー、惜しかったですねライディース君」
 その巨大な特機に乗っていたのはアーチボルト・グリムだった
「アーチボルト!!」
 ライは乗っているのがアーチボルトとわかるとすぐに構えた。
「おーと……そこまでですよ……あなた方は気にならなかったのですか?サミット参加者がどこにいったのか?」
「まさか、その戦艦の中に?」
「いえいえ、そのような心配はしなくても大丈夫ですよー安全なシェルターの中にいますよー爆弾と一緒ですがね!!これでわかりましたね……連邦のパイロットの皆さん武装解除に即時戦闘の停止をおねがいしますねー」
 笑いながらアーチボルトはキョウスケたちに言った。
「条件を呑んで、貴様が約束を守る保証があるのか… あの時のように!」
「ボクが信用出来ないと?まあ軍人としてテロリストの脅迫に屈する訳にはいきませんかねーでは、後で言い訳が出来るようにしてあげましょう」
 アーチボルトはどこのシェルターを爆発させるか見ていた
「どこにしましょうかねー悩みますが……ここに決めました!!」
「まってー!!」
「待ちません!!ふはははは……どかん!!」
 アーチボルトはボタンを押したがどこも爆発しなかった。
「あれーおかしいですね?」
「爆発しない?」
「どうやら間に合ったようだな」
 ユウキはオープンチャンネルを使い連邦軍にも聞こえるように言った。
「DCの全てがあの男のような卑劣漢というわけではない」
 そう言うとユウキのとことにカーラから通信が入ってきた。
「全ての爆弾処理成功……どうやら、連邦にも同じように考えていた人がいて、協力してもらったんだ」
 そう言うと、紫色の髪をした男が爆弾処理を終えている様子がユウキの目に映った
「やれやれ、身内にたばかれるとは」
「アサルト1より各機へ次ぐ、奴はブラフだ、今のうちに叩くぞ!!」
 そう言うと各機はアーチボルトが乗るグラビリオンを攻撃していった。
「どうやら、引き際のようですが、僕の楽しみを奪ったのは許せませんね」
 そう言うとグラビリオンは攻撃を聞かないのか、攻撃を無視して、手にはメガ・グラビトンウェーブを発射した。各機は回避したが、範囲が広くR1、R2、サイバスターヴァルシオーネ、ソウルゲインは喰らってしまい全壊は回避できたが機体にダメージを喰らってしまった。
「おーやしぶといですねーでは、もう一撃喰らって貰いましょうか」
 アーチボルトは発射準備に入る
「お待ちなさい!!それ以上はやらせませんわ!!」
 ハガネが到着するとシャイン王女が叫んだ。そうすると、ハガネの上にはシャイン王女とラトゥーニが乗る赤色と青色のフェアリオンが現れた。
「私……戻ってきました……」
 そう言うと、ライトアップされる二機のフェアリオン。
「国を返してもらいます!覚悟なさいませ!!行きますわよ!ラトゥーニ!!」
「わかりました、シャイン王女」
「私の国、私を信じてくれる民を護る……それが私の闘いですわ!」
 二機のフェアリオンがハガネから出撃する。
「その意味が分かりますか?」
 アーチボルトはフェアリオンにビームを発射しながらシャイン王女に聞いた。
「ええ、己と他人の血を流すとこでしょう、覚悟はできています……この赤い色は私の覚悟の現れです!!」
 アーチボルトはミサイルを全方位に向けて発射する
「システム・リンク弾道予知!」
「ウェイクシステムWモード」
「「シンクロ」」
 そう言うと二機の動きはシンクロし、ミサイルを落としていった。この二機はシンクロしていて、シャイン王女が弾道を予知し、その予知をもとにラトゥーニが二機を動かしていた。
「ラミアちゃん!!援護入るわよ!」
「了解でござる」
(倒れてはいけない、王女が前線でるとは……だが、それくらい負けられないと言うことか!)
 エクセレンとラミアは隙を見せた、アーチボルトに対して、攻撃しだした。
「ラトゥーニ!止め行きますわよ」
「はい!シャイン王女!!」
「託します、貴方に」
「受け取りました、貴方から」
 ラミアはアーチボルトに対しアンジュルグ最大の技を出そうと構えた。
「ファントム・フェニックス!!」
 同じく、二機のフェアリオンも繰り出した。
「ファイナル」「ブレイクですわー!」
 そして二つの技が一つになりグラビリオンを突き破った。グラビリオンから出る煙りにまぎれ、アーチボルトは脱出ポッドになるAMガーリオンで脱出した。
「こんなものですかね……楽しみはまた今度で……」
 アーチボルトやDC残党はこの空域から脱出した。
 
リクセント公国
 二機のフェアリオンは城に降りると多くの民から歓声などに包まれていた。その光景をラミアは見ていた。
「そうか、これがアクセル隊長たちの目指す物か……戦術目標の達成ではなく、勝利……これが、何かを得るということか……悪くない」 
 ラミアは自分が感情をもったことに気づきだした。
「ラミアちゃん……帰ったら、早速作戦結構よ!さっきアクセルを助けたのだからポイントアップは間違いなしよん!!」
 ラミアはエクセレンからの通信を聞き
「了解しましたですわ」
 『こちら側』のアクセルだと思い込んでいる、アクセルに理解できない感情を抱きながら、ラミアはこれが恋だと思い、恋を理解してみようと思いハガネに戻った。
 
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