ヘタリア大帝国
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TURN89 エアザウナその九
「大学を卒業してすぐにお父さんが隠居しちゃってね」
「それでか」
「そう、インドに入って」
そしてだというのだ
「ずっと経営してたけれど」
「戦争になってか」
「紆余曲折の末破産もしかけてね」
「今に至るか」
「そうなの」
それでだというのだ。
「流転してるわね」
「自分で言うんだな」
「私の性分よ。とにかくカーニバルは放置しておいて」
また言うクリオネだった。
「シェラスコ食べましょう」
「肉を食っていいのか?」
「羊ならいいのよ」
羊肉のシェラスコを食べるというのだ。シェラスコといっても牛肉だけとは限らない。
「若しくは鶏肉ね」
「そういえば羊肉は脂肪を燃やすな」
「鶏肉はカロリーが低い」
そして高タンパクである。
「だからそっちか」
「牛ではなくて」
「牛肉でも赤身ならいいけれどね」
「ならシェラスコでも大丈夫だな」
「そうじゃないのか?」
「それでもなのよ」
牛肉を食べられない事情はまだあった、今度出る話はというと。
「私はもうインド人だから。宗教上の問題でね」
「ああ、ヒンズー教はだったな」
「牛は駄目だったな」
「宗教が違っても財務大臣となると立場があるからね」
それでだというのだ。
「無理なのよ」
「そういうことか、それならな」
「羊か鶏だな」
「そっちにするわ」
こうしてクリオネは無駄に女好きな二人と共にカーニバルから離れてシェラスコを食べたのだった。ブラジルでも彼等は楽しみだしていた。
イタリアもだ、シェラスコを食べながら笑顔で言う。
「いやあ、ブラジルもいいよね」
「イタちゃん南米も気に入ったみたいやな」
「うん、大好きだよ」
実際にそうだとスペインに返す。
「美味しいし明るいからね」
「それはいいホーーーー!」
「嬉しいホーーーー!」
二人と共にいるハニワ達もイタリアの言葉に喜ぶ。
「じゃあイタリアさんも一緒に楽しむホーーー!」
「仲良くするホーーー!」
「うん、宜しくね」
イタリアは彼等とも楽しく応える。
「一緒に飲んで食べようね」
「そうするホーーーー」
「これからも宜しくホーーーー」
「ハニワの人達も楽しいね」
イタリアは彼等とも楽しく話していた。
「いい人達だよね」
「そやろ、俺もハニワの人達好きやで」
スペインも楽しく言う。
「ほんまにな」
「うん、それとだけれど」
イタリアはシェラスコをビンガと共に楽しいながら言う。
「ハニーさんもいい人なんだよね」
「あれで凄く優しいホーーーー」
「楽しい人だホーーーー」
ハニワ達がこのことを保障する、
「女の子が大好きで戦いも好きホーーーーー」
「それだけの人だホーーーー」
「だったら仲良くできると思うけれど」
イタリアはここで腕を組んで言った。
「戦争を続けないでね」
「とはいってもなあ」
スペインはワインを飲みながらイタリアに返す。
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