仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第九十三話 アンノウンその八
右のソバットを放つ、それでアンノウンの左肩を蹴って言うのだ。
「いい感じだね」
「いい感じか、わしと一緒に戦って」
「ああ、いい感じだよ」
確かな笑み自分と同じく接近戦に入っている日影に言う。
「相性がいいな」
「しっくりいくってことやな」
「そうだよ、その通りだよ」
「それが不思議なんじゃな」
「そういうことだろ、とにかくな」
攻撃を繰り出しながらだ、葛城は言う。
「この連中倒してな」
「まずはそこからじゃな」
「これから長い戦いになるけれどしっくりいくならな」
「このまま戦うかのう」
「ああ、じゃあな」
二人はこう話してだった、互いに接近戦でアンノウンとも戦った。二人は今はそうしていた。
柳生と未来は傘からそれぞれ攻撃を放っていた、その中で。
未来はマシンガンの様にアンノウンを撃ちながらだ、傘である程度の間合いを取り戦う柳生に対してこう言った。
「あんたね、もうちょっとね」
「何だ」
「後ろに下がりなさいよ」
こう言うのだ、機銃掃射を続けながら。
「少しね」
「まとめて撃つか」
「それからよ」
未来は柳生にさらに言う。
「あんたが突っ込んで私がダメージを与えたアンノウンを撃ちなさい」
「それでケリをつけるか」
「そうしなさい、いいわね」
「わかった」
柳生は未来の言葉に素直に頷いて返した。
「なら下がる」
「ええ、ただね」
その下がる柳生を見てだ、未来はまた言った。
「あんた私の話をちゃんと聞くのね」
「それがどうした」
「最初から何だかんだで無視しなかったわね」
未来は柳生にこのことを問うた。
「あんたを否定することになるからって」
「そうだ、俺は御前を無視しない」
「私にとっては有り難いけれどね」
機銃掃射を続けながら言う。
「どうしてなのよ」
「言ったと思うが」
「あんた自身を否定することだからっていうのね」
「そうだ、それにだ」
「それに?」
「今の御前は仲間だ」
それ故にだというのだ。
「無視はしない。仲間を無視する奴はいない」
「ま、まあそれならね」
未来は柳生の今の言葉を聞いて頬を赤らめさせた。そのうえで照れを隠してそのうえでこう柳生に返した。
「いいけれど」
「そうか」
「少なくとも。私を無視しないのならね」
それならというのだ。
「いいから」
「安心しろ。それはない」
絶対にというのだ。
「俺は御前を無視することは絶対にない」
「じゃあ言うけれどね」
「何だ」
「一応、このマシンガンでダメージを与えていってるから」
「ここでだな」
「突っ込んで一気に決めてね」
そうしてくれというのだ。
「これだけダメージを与えていれば充分でしょ」
「そうだな、それではだ」
柳生は未来の言葉を受けて構えに入った、そしてだった。
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