東方異形録

屠自古｢---という事もあって、関わりを持つことが不味い訳なのだが…聞いてるか？｣
　　　｢いや、全く。｣

　だって歴史の授業うけてたら誰でも知ってることだしなぁ～　ああ、分かってるって。そんな問題じゃないだろって言いたいんだろ？

屠自古｢………。｣
　　　｢ちょっ、stop冗談冗談！無言で刃物こっちに向けんな！！！｣
屠自古｢聞いてはいたのか？｣
　　　｢ようするに布都とイチャつきたい。けどその争い後、距離ができてしまった。何とかできないか…ということだろ。｣
屠自古｢(イチャつく？)…聞いてはいたんだな。大体はあっている。｣
　　　｢途中で思ったんだが、なぜ相談みたいな感じになっている？｣
屠自古｢…さて、それはわからない。言葉にした方が楽になることとて有るだろう？｣

　確かにそうかも知れない。けど俺のような出会ったばかりの馬の骨も知らない奴によく話してくれたな。　だが此で布都と屠自古とがイチャついてる光景を見ることができそうだな。
　要するに、俺はその問題の解決に手助けをしたいのである。

　　　｢分かった、その問題の解決に手助けをしよう。｣
屠自古｢できるのか？？｣
　　　｢最初から希望を捨ててどうする。俺も仕事があるが何とかしよう。｣
屠自古｢そう…だな、期待はしておこう｣

うむ、許可も貰ったな。

　神子｢屠自古～、布都いますか？｣

遠くから神子の声が聞こえてくる

屠自古｢お呼びのようだ…話を聞いてくれてありがとうな｣
　　　
屠自古が出ようとする。

　　　｢屠自古｣
屠自古｢？｣
　　　｢その布都に対する思い、忘れないでくれよ？｣

思いなしで事はなしとげられないからな、
　屠自古は微笑み、｢勿論、そう心得ている｣といって部屋を後にした。