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IS 〈インフィニット・ストラトス〉×トリコ 食を探求する夏の毒!

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危機!一夏VS銀の福音

『La♪』
「だぁぁああ!避けづれぇえ!!」

一夏は気を失ってしまった箒を肩に担いだまま銀の福音が放ってくる『銀の鐘』を必死に避け続けていた。普段ならばこの程度を避けるなど造作もないことだが、今は箒という名のやっかいな拘束具を付けて能力を十二分に発揮出来ない状態、下手に炎を使えば箒は死ぬ。一夏の炎は弱いものでも戦闘に使用する物は通常の炎を遙かに上回る温度、常人が触れれば直ぐに肌が爛れて死んでしまう。そのため一夏の十八番である炎は使用不能、更に機動性まで制限された条件下で役立たずの小娘を担いで戦わなければならない。縛りプレイも良い所だ。

「足手纏い所じゃねぇよ小娘がぁ!」

一夏は右肩に背負っている箒を怨めしくとぼしてから回避に専念し始めた。迫り来る銀の鐘を身体を掠めて無理矢理避ける一夏、それほど箒という拘束具は一夏の動きを制限している事を裏付けていた。銀の鐘、36の砲口をもつウィングスラスターから高密度に圧縮されたエネルギー弾を全方位へ射出するとともに、常時、瞬時加速と同程度の急加速が行っている。その速度で着々と一夏へと近づいて来ていた。

「くそがぁ!くんじゃねぇ!!」

一夏は左腕を変形させて変形し、拳大の大きさの銃口を持った銃へと変えて、グレイヴァバーストを開始した。だが、それはある程度の銀の鐘を打ち落とすのが精一杯で肝心の銀の福音へは届かなかった。皮肉にも最も守りたくない少女を守る為に力を制限してしまった為にバーストの連射性能と威力を下げてしまっているからだ。これ以上上げてしまっては箒の身体が燃え上がってしまう。そうなってしまえば束がどんな行動を取るか、たまったものではない。下手したら全世界を巻き込む事も遣りかねないだろう。

流石の一夏も一人抱えての戦闘には限界があった。徐々に動きが鈍り始め、被弾数も増えていく。一夏は本気でこれからどうしたらいいか思案しているが。全くいいアイデア浮かばない。身体にもダメージが蓄積し始めていた。幾ら掠ってダメージを最低限にしてきたといっても、塵も積もれば山となる、この諺がピッタリ当てはまる形になっていた。

「がぁ!!」

一夏は遂に福音の接近を許してしまい、腹部に銀の鐘で得た推進力を利用して凄まじく威力が高められた拳が一夏の腹部へときまった。一夏は箒にダメージがいかないように箒を持ち上げて腹の方へと抱きなおした。が、その結果は一夏が全ての衝撃を肩代わりする事になった。全身を貫く痛みと海の冷たさが一夏の意識を朦朧とさせる。が、一夏とてここで終わるような男ではない。炎覇龍としての意地だけで意識をハッキリさせて、海面に足を突き刺すようにしながら衝撃を殺し、体制を整えた。

「ぐっ・・・。うぉぉおおおおおおお!!!」

一夏は全身の力を振り絞って海面を蹴って、その瞬間に足に超高温へと高めた。もう形振りは構ってなれない。短時間の奥義、覇炎の脚部限定開放。幾ら箒を肩に背負っているといえどこの熱に長時間は耐えられない。長短時間で決めるしかない。

(ブレイク)!!」

一夏の右足が銀の福音の頭部を捉え、福音は仰け反るように一回転する。一夏は回転している福音の背中、肩を連続的に蹴りつけた。

背中(バーン)!!(クラッシュ)!!」」

福音は武道のような構えを取ってから一夏に殴りかかる。が、一夏は覇炎を纏った右足を向かってくる拳にぶつけて攻撃を相殺する。そして相殺時に生まれる隙を突き、首、太もも、胸部を豪熱の装甲を溶かしながら蹴りつけた。

(コロナ)!!太腿(アトミック!)!!(ブレイズ)!!」

そして一夏は身体を大きく回転させながら、同時に頭、胸、肩に蹴りを連続的に決めた。

「ブレイズショット!!」

相手を焼き殺す獄炎の脚、ブレイズショット。相手の全てを焼き尽くし、肉を融かし、骨を燃やす。一夏が嫌う炎覇龍の使った技の一つ。これには福音も答えたのか海へと没した。

「はぁはぁ・・・炎が織り成す極上の蹴り、お代わりは自由だぜ。福音・・・」

一夏は足の覇炎を解除して海面にたった。全身で息をしている、拘束具がある中で覇炎を使用するというのは自分が酷く消耗するのを承知しての事だった。拘束具がなくても覇炎は危険な炎。それだけ切羽詰っていたという事だ。

「さて・・戻るか・・・」

戦闘を終わらせ、福音を回収して戻ろうとした時、海から何かが飛び出した。一夏をそれを見た時、酷い脱力感に襲われた。飛び出してきたのは福音だった。一夏のお代わりという言葉に釣られて来たかのようだった。一夏は自分でいった言葉を怨めしく思った。そして、福音の姿は大きく変っていた。第二次移行(セカンドシフト)によって変化していたのだ。

「おいおい・・・マジかよ・・・」

一夏は絶望にも似た声を上げた。何故なら目の前を覆い尽くす程のエネルギー弾が迫っているのだから。しかも先程より数が多く、自在に形を変え、相手を囲い込むように迫ってきている。

「ははっ・・・こりゃキツイわ・・・」

一夏は諦めたように呟いた。もう駄目だと、がその時に頭に過ったのは自分の初恋の人、優奈だった。

「(優奈姉・・・もう一度、キスしたかったな・・・。もう会えないのか・・・?ふざけるなよ・・・)」

一夏は自分の思った諦めるという思いに怒りを感じた。

「(ふざけるなよ!!俺は優奈姉に本当の思いさえも伝えてないじゃねぇか!!こんな所で終わってたまるか!!こんな所で、俺はぁぁ・・・)死んでたまるかぁぁぁぁあああああああああああ!!!!!!!」

その時、自分の中で何かが弾けるような音がした。同時に全方向の情報が手にとる様に解った。周囲全ての動き全てが大気の動きさえも指で触れそうな感覚が全身を駆け巡る。福音の装甲の細かな傷の一つ一つまで、海から突き出ている水飛沫の水滴まで、クリアに視認出来だ。まるで何処かでスイッチが入ったように時間が止まったように全てがスローに感じられた。

「行ける」

一夏は確信を持って身体を動かした。身体が一夏の思いがままに動き、攻撃を全て避けてながら福音へと到達し、一夏は福音の腰へ手刀を振り下ろしてから、同じポイントを殴りつけた。そして、止めといわんばかりに頭部に拳を決めた。

それらを受けると福音は活動を停止し、海へ没しようとするが一夏はその前に抱き上げる。

「・・・はぁ!」

そして、糸が切れたように一夏は疲労をあらわにした。

「今のは・・・」 
 

 
後書き
リ「うp主(作者)の!!」

一、リ「「後書きコーナー!!!」」

リ「はいっという訳で今回も始まりましたこのコーナー」

一「あの時のあれは一体なんだったんだ?」

リ「って解らないのかよ」

一「いや・・・いきなりの事だったから・・・」

リ「まあ、秘められた力という解釈をしておこう」

一「今の所そんな所だろうな」

リ「それでは皆さん!!作品を読んだら感想を送ってください!これを習慣にして貰えると助かります!感想は私にとって、最高の栄養剤のような物なのです!感想が来ると創作意欲が湧くのでよろしくです!」

一「質問なんかも募集中だぜ!」

リ「最近女装はしなくて楽だぜ」

一「男の娘だから平気だろうが」

リ「・・・慣れって恐いね」

一、リ「では待て次回!!」  
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