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ソードアート・オンライン~紅き剣聖~

作者:ARISEN
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一部 浮遊城アインクラッド編
  旅立ちと出会いと

 《ホルンカ》

「……なるほど、ユウマもMMO初めてなのか!」
「ソウスケもなの!? 少し気が楽になるよ!」
俺とキリトとユウマは村の宿で休憩を兼ねていろいろ話していた。
「そういえば、ユウマはどんな武器を使っていたんだ?」
キリトが聞く。
「今は片手剣だよ!」
「今は? 何か他に使いたいのでもあるのか?」
「そういえばキリト、武器って他にどれくらいあるんだ?」
俺は疑問に思って聞いた。
「えっと………まず《片手剣》、《短剣》、《細剣》これはレイピアのこと、《曲刀》、《カタナ》、《片手棍》つまりメイス、《両手剣》、《槍》…………あと変わり種で《投剣》なんてのもあるがこれで全部かな?」
「へぇ~! 沢山あるんだねー、《両手剣》なんて良いかもね!」
と、ユウマが言った。
「ま、俺は刀かな? でも武器屋で売ってなかったんだよな」
けっこう残念だ、俺の本当の得物は《刀》だからな。
「これは噂だけど《曲刀》をかなり使い込めば《カタナ》スキルが習得出来るらしいぞ」
キリトが思い出したように言った。
「……………………キリトよ、それを先に言ってくれ……」
「うわー、凄い落ち込んでるよ」


その日は、もう夜も更けていたので宿で休むことにした。


*********************


次の日の朝、俺は1人フィールドを歩いていた。
現在のレベルは9
《片手剣》と《曲刀》を使い分け熟練度を上げていく。

……………キリトとユウマはどうしたって?

二人にはメールを残し、俺は《ホルンカ》を去った、かなり遠くに来たので、しばらく会うことはないだろう。
今日の目標は一層の迷宮区を目視すること、そして明日には迷宮区の攻略を開始する。
「近くに街でもあればいいんだけどな」
それにしても、SAO は良くできていると思う。
デスゲーム化していることを除けば。
「ここって…………」
洞窟があった。
「ダンジョン……だよな」
いかにもダンジョンです、と言った雰囲気を出している。
「……………確認くらいするか」
俺は洞窟内部に入ることにした。



*********************



《洞窟内部》

洞窟内部のモンスターは狼や岩石型モンスターの巣窟だった。
「ちっ!」
狼のスピードと岩石型モンスターの固さがうまく噛み合って凄く戦いにくい。
苦労しながらも何とか進んでいく。
「結構歩いたな…………………『きゃーっ!』…………!?」
女の子の叫び声だ。
俺は女の子を探すため、
「おーい! 大丈夫か! どこにいるー!」
と叫びながら奥へと走っていく。
すると前からひとりの少女が沢山のモンスター達を背にこっちに…………
「う、ウソだろ?」
俺は一歩後ずさる。
「たーすーけーてー!!!」
この声、さっきの女の子だ。
彼女は必死の形相で走ってくる。
「く………く………」
もう人探しはしない、俺は心に決めた。
「来るなー!!!」
俺は洞窟内を右へ左へ駆け回った。
モンスターに追われていた少女は何故か俺にずっとついてきた。



*****************



《洞窟内部》安全エリア


「ご、ごめんなさい! まさかこんなところにもう人がいるとは思わなくて!」
少女は凄い勢いで頭を下げ謝ってきた。
「い、いや! 大丈夫だから頭を上げて!」
「本当ですか?」
少女は頭を上げ、上目遣いで見てくる。
「本当っ、だから!」
俺はこの少女の顔を今はっきりと見た。
女の子が確実に少ないSAOで女の子だけで珍しいのに、更にこいつは……
「どうかしたんですか?」
可愛かった。
「な、んでも、ない……………です」
「?」
この空気が耐えられなく、話始めた。
「そういえば、なんでこんなところに?」
「あ……はい、私は最初、友達と行けるとこまで行こうってことになって……この洞窟で休もうってなって……それで! はぐれて………ぐすっ!」
少女は突然泣き出してしまった。
「ちょ! おい、泣くなって!」
俺は必死に少女を慰めようとする。
「でも……でも……」
そこで俺は閃いた。
「……一度、《はじまりの街》まで戻ろう、あそこなら何か分かるかも!」
「…………(コクン)」
少女は目に涙をたっぷりと溜め頷いた。
「よし! じゃあ、自己紹介、俺はソウスケ、君は?」
「わ! 私はひなも…じゃなくてサキって言います!」
名前まで可愛いな……
「しばらくよろしくな、サキ!」
「は、はい! よろしくお願いします、ソウスケさん!」
サキは思い切り頭を下げる。
「もっと気楽に行こう、年近そうだし!」
「は……うん!」

そして、俺達は《はじまりの街》へと向かって行った。 
 

 
後書き
ソウスケ「…なぁ、今回で一層終わらせるって言ってたよな?」

キリト「確かに、そこんとこどうなんだ?」

主ことARISEN 「んー、やっぱりサキちゃんだね!」

サキ「私!?」

ARISEN 「うん、サキちゃんは三十層あたりまで出さないつもりだったけど─」

ソウスケ「我慢出来ずに出したと?(そういえば、なんかコイツいつの間にか馴染んでる)」

ARISEN 「そうだけど……………心の声聞こえてるからね?(泣)」

サキ「気になるところや疑問等ありましたら感想へお願いします(ペコリ)
   感想もお待ちしています! これからもこの作品をよろしくお願いします(ペコリ)」

ソウスケ「これが仕事モードってやつか」
 
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