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インフィニット・ストラトス 黒剣の死神と謳われた天才

作者:マンモス
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簪の怒り

「……水月、弱いって…私の事?」

「いいや違うよ!!簪は弱くないよ!ボクが盛大に間違えて口を滑らしただけだよ!」

マズい、マジギレ5秒前だよコレ。何でアホなんだボクは。簪はボクの言い訳を聞くと空中投影ディスプレイを六つ出し、かなりの早さで打つと簪の機体の砲塔が開き、ミサイルが四十発位飛んできた。

「………………」

ドドドドドドドドドドドドドド!!

簪はボクの近くまで接近してきたミサイルを連続荷電粒子砲で全部撃ち、爆発させた。

「クソ!!今日は厄日なのかよ!?……え?」

爆風を防ぐ為に首切り包丁を盾にすると、簪のIS武装である薙刀が飛んできた!首切り包丁でそれを防ぐと、薙刀は上に弾かれたが、簪がそこにイグニション・ブーストで突っ込んでき、簪は薙刀を空中で取りさらにそこからさらにイグニション・ブーストでボクの方に隕石みたいに落ちて来た。薙刀は首切り包丁を貫き、凄まじい勢いでボクは地面に叩きつけられた。

ドオゥゥゥゥゥ!

「いて~!こんな戦いかたありかよ!?ヒィ、か、簪」

地面に倒れてるボクに馬乗りしてる簪。そこにデュノアと凰は簪の戦いかたに驚きながらこちらに向かってきた。

「簪どうしたの?すごい怖いけど!?」

「アンタってこんなに強かったのねぇ~もっと早く『黙れ』活躍してってえ?」

「さっきから黙れって言ってるでしょ。人の言葉も分からないのアナタ達?その耳、飾りなら…毟ってブタに喰わせるわよ?」

簪のそのセリフを聞いた水月にシャルロット、鈴そしてアリーナの控え室にいた全員の心中で一つの言葉を叫んだ。

((か……………簪が壊れたぁー!!!))

「ちょ、ちょっとまった簪!!落ちついて!ほら、そんな言葉口にすると正義のヒーローは簪の前には来ないよ!!」

「正義のヒーローなんて…ただの全身タイツの変態だ」

(まさかの好きなもの全否定!!)

「ところで、水月私が弱いって言ってよねぇ」

「は、ハイ。い、いいました」

あまりにも恐ろしい簪に言い訳が出来ずにそのまま言ってしまったことをボクは、一生後悔することになった。

「弱いって言ったヤツに負けてんじゃねぇよ」

パン!バン!パン!バン!パン!バン!

「ばぶぼぶばびぶぼばぶばぶオォ!!!」

それは簪の往復びんた。それをくらった水月はおかしな断末魔をあげながら気絶してしまった。

「…………え?え?え?」

パッと簪はキレ顔から普段通りの顔に戻り何があったのか分からない顔になりキョロキョロ周りを見始めたい。

『勝者 更識簪!! 凰鈴音!! シャルロット・デュノア!!』


     ー◇◇◇◇◇◇◇◇◇ー

「………嫌な予感が的中してしまった…」

「社長…あれ人格かわってますよ…」

「ま、まぁ、水月を死なず気絶させられるだけですんでよかったじゃないですか満月さん」

俺達三人は簪の豹変した姿に震えながらモニターを見ていた。

「じゃあ俺水月を回収に行くから先に昼飯食いに行ってくれ」

満月さんはアリーナに水月を回収に行き、俺とバロウは制服に着替え食堂に向かった。

      
      ー◇◇◇◇◇◇◇◇ー

「…………?」

先ほどの勝者もっとい覇者の簪と鈴達が控え室に帰ってきた。簪は何かを考えながら、深刻な顔になった。

「お、お疲れ簪ちゃん!!こ、これで一勝一敗よ!!」

「ねぇお姉ちゃん……なんか途中から…記憶がとんでるんだけど…私達どうやって水月を倒したの?」

「え!?いや、それは……」

「いや、ビビったぞ簪!!だって水月が簪のコトを『弱…』いまが!!?」

俺が簪に試合のコトを教えようとすると楯無さんが急いで口を塞いだ。

「いや、簪ちゃんが無意識のうちに本来の力を発揮した。ただそれだけよ!」

「え…そうなの?」

簪の問いに楯無さんは首を縦に振りながら、簪以外の全員を集めて小声で話し始めた。

「みんな!簪ちゃんに対して“弱い”とか“役立たず”とかはタブーよ!!もしそれをやぶったら地獄絵図よ!!」

楯無さんの深刻な顔にみんな息を飲みこむことしかできなかった。すると楯無さんのケータイが鳴り、楯無はそれを確認すると、明るい顔になった。

「みんな、三試合前にご飯をたべるから一緒に食べないかって真理が言って来てるかけど、どうする?」

時間を見るともう12時。確かに腹が減ったな。みんなも同意してるみたいだし、俺もそうすることにした。
























 
 

 
後書き
なんか簪のキャラがすごくかわってしまいました。 
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