転生とらぶる
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魔法先生ネギま!
0380話
レイジング魔法店を出てからあやか達と別れた路地裏へと移動する。幸いよくあるナンパやら賞金稼ぎやら非合法奴隷売買組織と言ったイベントも無かったらしく5人とも大人しく待っていた。
……まぁ、5人が5人とも賞金目当ての奴に襲われたとしても大抵の相手は返り討ちに出来たり、それが無理でも逃げるくらいの実力は持っているからそれ程心配していなかったんだけどな。
「おかえり、アクセル君。正体を見破られなかった?」
円の声に頷き、それぞれに年齢詐称薬の青い方の薬を渡す。
「この青い方を飲めば子供になる筈だ。で、俺は大人になる赤、と」
ひょいっと口に入れた次の瞬間にはぼわんとした煙が周囲に溢れ、目線が高くなっていた。同時に服もビリビリと破けていくが、異形化をした時点で上はTシャツのみになっていたのでそのTシャツが破れて上半身裸になり、子供用のズボンがピッチリとした半ズボンになっているだけだった。
「うわ、角とか羽があるけど記憶の中で見たアクセル君だ……」
「生アクセル君だね」
「やっぱりアクセル君は小さい方が可愛いと思うのですが……」
「ほら、あやか。大人になったアクセル君も格好いいじゃない」
「はい、千鶴さんの意見に同意します」
大人になった……と言うか、麻帆良に転移する前と同じくらいの身長に戻った俺を見てそれぞれが感想を言ってるが……それでも君付けなのか。いや、もう慣れたからいいんだがな。
「いいからお前達もさっさと子供になれ。人目に付きたくない」
その言葉にそれぞれが頷き、年齢詐称薬を口へと含む。
すると次の瞬間には俺の時と同じような煙が周囲に満ち、それが晴れると子供になった5人の姿があった。年齢的には7~8歳くらいだろう。
と言うか、今更だが茶々丸にも効果があって驚いた。
それぞれがお互いの姿を見ながら子供になった影響でブカブカの服を着てキャーキャー言ってるのを、手をパンパンと叩いてこちらに集中させる。
「取りあえずは宿だ。そこでこれからの行動について話しておきたい事がある」
「話しておきたい事ですの?」
子供になったあやかがそう尋ねる。その外見はおしゃま、というのがピッタリ合っているだろう。
「ああ。もしかしたら思ったよりも簡単にネギ達と接触出来るかもしれない」
「本当?」
「さすがアクセル君ね」
円と美砂はそれぞれが可愛らしい子供といった雰囲気だ。
「それに同時進行で金も稼げるっぽいしな」
「お金はあの人達から貰った分だけでは足りないの?」
「足りるかどうかは分からないが、無いよりはあった方がいいだろう」
5人の中で一番大人っぽかった千鶴だけに、子供になった千鶴には微妙に違和感がある。
「確かに無いよりはあった方がいいでしょう。いざという時はまた逃亡生活になるのでしょうし」
小さくなった茶々丸は以前に何度か見た事があるので、こちらはそれ程違和感が無いな。
「で、宿だが……ま、あそこでいいか」
今いる裏通りから表通りへと出て、少し離れた場所に建っている宿屋へと目を向ける。
さすがにどこにどんな宿があるのかは分からないので、一番手近にある宿屋で十分だろう。
「そうですわね。私達も早く服をどうにかしたいので、一端宿でその辺を準備しましょう」
あやかの言葉に他の面々もダブダブの服を着たまま同意し、その宿へと向かうのだった。
そしてそれから1時間後。宿で部屋を取り、あやか達に金を渡して宿の近くにある店で適当に服を買い漁り、ようやく落ち着いたということで現在は俺の部屋に集まっていた。
「で、ネギ君達と思ったよりも早く合流出来るかもしれないって言ってたけどどうやって?」
そう尋ねてきた円に、宿屋に頼んで貰ったナギ・スプリングフィールド杯のチラシ――正確にはオスティア終戦記念祭のチラシだが――を見せる。
「えっと……ナギ・スプリングフィールド杯? あれ? ちょっと待って。ナギ・スプリングフィールドってどこかで聞いたような気がするんだけど」
「ネギ先生のお父様ですわね」
悩んだ様子の円へと助けを出したのはあやかだった。
その辺の記憶力はさすが完璧お嬢様といった所か。……まぁ、ネギに関しての情報だからこそ覚えていた可能性も否定出来無いが。
「あ、そうそう。確かネギ君の記憶で……」
「で、だ。父親大好きのネギがその大会に興味を示さないと思うか?」
「確かにそれはちょっと考えられませんわね」
「ついでに、俺達やネギパーティの面々はネギの父親がナギ・スプリングフィールドであると知っている。つまり……」
「なるほど、確かに皆がそれを目標にして集まる可能性はありますね。ですが、アクセルさん。それではちょっと弱いのでは?」
俺の言葉にそう茶々丸が返してくる。確かに神楽坂辺りはナギ・スプリングフィールド? それどんな食べ物だっけ? とか言いかねない程にバカレッドだ。だから。
「その予選がここで行われるんだが、その予選の勝者とかにはTVのインタビューが来る可能性が高いらしい。それで、そのインタビューで俺がネギ達に関して匂わせるような発言をすれば、ナギ・スプリングフィールド杯を知らなくてもそこに引っ掛かる可能性が高い」
「……色々と不確定要素は大きいですが、確かに何の当ても無い現状ではそれが一番可能性が高いかもしれませんわね」
「でもあやか、それだとアクセル君が拳闘試合に出る事になるんだけど……危険じゃないかしら?」
「千鶴さんの言いたい事は分かります。ですが、今も言ったように私達にはネギ先生達。そして大河内さん、佐々木さん、明石さん、和泉さんの4人を探す為の手掛かりが全くないのです。でしたら、可能性がある手段に頼らざるを得ないのではないでしょうか?」
あやかの言葉にそれ以上の言葉を言えなくなってしまう千鶴。
そんな俺の腰程度まで縮んでしまった千鶴の頭を撫でながら口を開く。
「心配するな。そもそも俺がそんじょそこらの奴に負けると思うか?」
「けど、怪我をする可能性は高いんでしょう?」
「そこはほら、あれだ。千鶴のアーティファクトや治癒魔法で」
「……もう」
拗ねたような口調の千鶴だが、今の外見の幼さでそういう風にやられると本当に子供が拗ねているようにしか見えない。
「取りあえず、アクセル君がその拳闘大会とかいうのに出るのは分かったけどお金が稼げるってのはなんなの? 賞金か何か?」
円の言葉に頷く。
「まぁ、それもある。ただ、もっと確実に稼げる方法がある。お前等にもお馴染みの方法でな」
「……私達にもお馴染みの方法?」
小首を傾げる円に対し、さらに言葉を続ける。
「ああ。特に桜子と仲のいい円や美砂は特に……な」
さすがにその台詞で俺の言っている金儲けの方法が分かったのだろう。円が呆れたような視線を俺へと向けてくる。
「なるほど、試合で賭けがある訳ね」
「ああ。手っ取り早く儲ける為に、保険で1万ドラクマを残して全部俺の勝ちに賭けてくれ。それを数回繰り返せばある程度の額は貯まるだろう」
「ちょっ、幾ら何でも有り金の殆どを賭けるってのはリスク高すぎない!?」
「何だ、円は俺がその辺の雑魚に負けるとでも思ってるのか?」
「いや、そうは言わないけど……」
俺の言葉に言葉に詰まる円だったが、美砂がその背をバシンッと力を込めて叩く。
「円、諦めなさいよ。アクセル君がああなったら止められないわよ。それに、アクセル君の力を考えれば勝算はかなり高そうなんだしさ」
「……」
美砂の言葉に少し考え、やがた大きく溜息を吐く。
「しょうがないなぁ、全く。分かったわよ。アクセル君に賭ければいいんでしょ、賭ければ。どのみちあのお金はアクセル君が稼いだ……っていうか、奪い取った物なんだから、そのアクセル君がそう言うのなら乗って上げようじゃない」
円が頷き、他の面々もまた感心、呆れ、諦観、面白そう、等々の表情を浮かべながらも小さく頷いていた。
「よし。じゃあ早速だが受付に行ってくる」
「って、ちょっと待った!」
部屋を出て行こうとする俺を呼び止めるのは美砂。どこから出したのか、その手には紙袋があった。
「ほら、これ。アクセル君の服。さすがに魔族の振りをするとは言ってもその格好のまま外にでるのはやめた方がいいでしょ」
どうやら自分達の服を買うついでに俺の分も買ってきてくれたらしい。
「悪いな」
そう言い、興味津々で俺の着替えを覗こうとしていた数名を含めて部屋の外へと追い出してから着替えて宿を後にするのだった。
街の中心部にある闘技場。普通なら役所とかがあるこの位置に闘技場が建っているという事は、恐らくこの街では拳闘士の戦いがかなりの人気を博しているのだろう。
その闘技場の受付と思しきカウンターに座っている相手を見つけ、声を掛ける。
闘技場の中からは歓声が聞こえてきており中での戦いが盛り上がっているのを感じさせるが、その分入り口付近には人の姿は殆ど無かった。
「ちょっといいか?」
「あん? 兄ちゃん、何か用かい?」
カウンターにいたのは男のようだった。年齢ははっきりとしない。何せ、顔が爬虫類のそれに似ている為か年齢もはっきりしないのだ。いわゆる竜人とかそっち系か? さすが魔法世界。
「ナギ・スプリングフィールド杯に登録したいんだが、拳闘士団に入って無い個人でも大丈夫なんだよな?」
「あー、確かに個人での参加も大丈夫だが……色々と面倒な出来事が起きると予想されるぞ?」
「それは承知の上だ」
「んー……どうしても個人で出場するのか? 拳闘士団に入ってそこから出場した方がいろいろと便利だと思うんだが……」
しつこくそう言ってくる受付の男だが、それは純粋に俺を心配しての事だと理解出来たので小さく首を振る。
「色々と訳ありでな。そういう集団に所属すると、そっちにも迷惑を掛ける事になりかねないんだ」
「……分かった。まぁ、こっちとしても参加人数が多い方が盛り上がるからこれ以上は文句を言わないさ。で、ルールだが基本的に武器や魔法の使用制限は無しだ。相手がギブアップか戦闘不能で決着が付く」
「……武器使用自由?」
「ん? ああ。当然だろう」
「……拳闘士なのに?」
「そういうものなんだよ。で、参加するならここに名前を書いてくれ」
差し出された用紙には色々と細かい文章が書かれていたが、ぶっちゃけると大会で怪我したり死んだりしても文句は言いませんという内容だ。
この辺は地球とそう大差ないんだな。あっちよりは大分アバウトだが。
渡されたペンでアクセル・アルマーと名前を書いて受付の男へと渡す。
「アクセル・アルマーか。……って、お前の名前しか書いて無いじゃないか。これは基本的にタッグ戦だぞ?」
「……何?」
「タッグ戦。2対2」
男の言葉はさすがに予想外だった。てっきり個人戦だとばかり思い込んでいた。
「1人で出場は出来ないのか?」
「あー……ちょっと待ってろ」
俺にそう言い、念話と呟いてどこかと連絡を取り始める男。そして数分が経ち……
「上に確認した。一応個人でも問題無いらしい。だが拳闘士団に所属しないで、さらにタッグも組まないとなるとかなり厳しい戦いになるぞ?」
「構わない。手間を取らせたな」
「気にするな、これも仕事だからな。取りあえずこれで大会の参加申請は完了だ。お前は拳闘士団所属じゃない、個人での参加だから本格的な予選が始まる前に予選に参加する為の予選がある。その試合は3日後の午前9時から始まるからそれまでにこの闘技場の選手控え室に来るようにな」
「ああ、色々と悪いな」
「何、気にするな。お前さんが大会に参加して盛り上げてくれればこっちとしてはそれでいいんだからな」
恐らく笑っているのだろう。口元に笑みを浮かべながらバシバシと俺の背中を叩いてくる竜人(仮)。だが、その蜥蜴顔故に笑みを浮かべた顔は獰猛としか表現出来ないものだった。
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:39
PP:715
格闘:266
射撃:286
技量:276
防御:276
回避:306
命中:326
SP:470
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
ギアス(灰色)
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
異形化
撃墜数:392
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