仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第九十二話 善忍と悪忍その三
「私も鍋作るのは好きだけれどね」
「シェフなら是非頼む」
「それでがそこでお話をしましょう」
斑鳩は話をまとめてこう一同に提案した。
「私達のこともこちらの仮面ライダーという方々のことも」
「それであの連中のこともな」
葛城はアンノウン達のことを言った。
「詳しく話すか」
「そうしましょう。宜しいでしょうか」
「焼肉屋でもいいけれどね」
小沢は自分の好みを話に出した。
「まあそれでもアギトに行ってね」
「ブイヤベース、腕によりをかけて作りますよ」
津上は左手を拳にして顔の高さに上げ二の腕のところに右手を添えさせて笑顔で宣言した。
「じゃあアギトに」
「ブイヤベースにもやしは入っていますの?」
「入っとると思うんか、あんたは」
詠の期待する言葉に日影が冷めた目で突っ込みを入れる。
「というかブイヤベース食ったことないんか」
「トマトの海鮮鍋ですわね」
「西洋風のな」
「鍋なら未来さんのをいつもですけれど」
「言っておくけれど全然違うからね」
その未来のコメントだ。
「というか詠姉様ってもやし以外ないの?」
「お金がないので」
「それでも普通の金銭感覚を知ってくれたら」
いいのにとだ、未来は願望を述べた。そうした話をしながらだった。
彼等は仮面ライダーの世界に入り津上が作ったブイヤベースを食べながらお互いの話をした、そのうえでだった。
葛城はその手に海老を持って豪快にかじりながら言った。
「ふうん、スカンクがねえ」
「スサノオです」
斑鳩は礼儀正しく食べながらその葛城に訂正を入れる。
「というか全然違います」
「同じじゃねえのかよ」
「スカンクとスサノオでは一文字しか合っていません」
「けれど同じ四文字だからな」
日本語にすればそうなる。
「似た様なもんだろ」
「いや、違うわ」
日影もまた突っ込みを入れる、彼女にとっては好敵手でもある相手に。
「というかあんたも変わらんのう」
「まああたしはあたしだからな」
「ええとこはさらによくなってるけどな」
「だったらいいよな」
「おかしなとこはそのままやな」
そのいい加減なところは、だというのだ。日影もまたブイヤベースを食べている、その味はというと。
「美味いわ、流石店を持っとるだけあるわ」
「そうね、この味なら」
春花もスプーンで丁寧に食べつつ言う。
「繁盛するわね」
「うん、実際に結構繁盛してるよ」
津上も笑ってそうだと話す、一同は大きな長方形のテーブルにライダーと忍それぞれに分かれて向かい合って話す。
「忙しい位だよ」
「それはいいことね」
「うん、ところで君達のことを聞いたけれど」
もうお互いのことは話している、そのうえでの言葉だった。
「学校で忍者のことを勉強してるんだね」
「はい、そうなんです」
雲雀もブイヤベースのスープを飲みながら応える。
「いつも楽しく修行しています」
「修行が楽しいんだ」
「はい、凄く」
雲雀は自分の言葉にいぶかしむ顔になった氷川にさらに話した。
「そうしています」
「聞く限りかなり過酷だと思うけれど」
「それが楽しいんです」
そうだというのだ。
「兎さん達とも遊べますし」
「そういえば君達は召喚も出来たな」
「はい」
その通りだとだ、雲雀は葦原にも答える。
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