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インフィニットストラトス サタンと契約した憤怒の一夏

作者:マンモス
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新しい仲間候補

「うん分かった。ありがとうね」

ISコア強奪事件から2日が経ち、俺と朝川は永良の店にいる。朝川はIS学園の友人から情報をもらっている最中である。

「で、その友達はなんだって?」

「なんか狙ってた金髪美少年が本当は金髪美少女だったらしいわよ」

「金髪美少年?ああ、十秋と一緒にいたヤツか!あいつ女だったのか」

「普通分かるでしょ。あとそれから臨海学校が楽しみらしいわよ。1日目は泳ぐらしいし……いいわよね泳げるって!」

なんか、朝川がいきなりキレ気味になんたんだけど。

「あー水美ちゃんは泳げないんだよ」

永良は麦茶を飲みながら答えた。なんだ朝川って泳げないのか。

「なんだそんな事で怒ってたのか。泳げないヤツなんていっぱいいるんだから気にするなよ」

「うるさいわね。アンタってデリカシーとか無いの?」

「失礼な!デリカシーくらいあるわ!」

「てゆうか君達さぁー店で喧嘩してるけど、仲間集めしなくていいの?」

永良のもっともらしい意見に俺と朝川は落ち着きイスに座った。

「実は俺、一夏君や弟君の他に男でもISを動かせるかもしれない男子の心当たりがあるんだよ」

「お前まさか“ユラ”のこと言ってんのか?」

「さすが一夏君!よく分かってるね。実はさっき電話して君達を向かわせる約束をしたから、さ、早く行った行った!」

「……行くぞ朝川」

「ちょっと織斑、ユラって誰?」

朝川は俺の手首を掴みながら聞いてきた。俺は「来れば分かる」とだけ言ってユラのいる目的地に向かった。


      ー◇◇◇◇◇◇◇◇ー

俺は朝川を連れてある一つのマンションの扉の前に立っている。俺はインターホンを鳴らすと扉が開き、タバコを加えた一人の女性が出てきた。

「なんだ、一夏か。そっち女の子は見ない顔ね。アンタの女?」

「違う。コイツは朝川水美。俺の仕事仲間だよ」

「どうも、朝川水美ともうします」

「……ふーん。私は佐藤霧江、闇医者やってんの。ユラなら奥で本読んでるから、勝手に上がって」

俺と朝川は言われるままに家に上がり、奥の部屋に行くと、医学の本を読んでいる中性的で猫を思わせるような顔立ちの細目の男子、ユラがいた。

「あれー、一夏ーどうしたのー?こんな所にー」

「相変わらず間延びした口調だなユラ」

「……織斑、コイツが永良さんの言っていた男性パイロットになるかもしれないヤツなの?」

朝川は俺の耳元に囁きながら聞いてきた。

「ああ、コイツがユラ。ちょっと特殊な事情があっる特殊なヤツでな、多分永良もその“特殊”なコイツを選んだんだろ」

「なになにー2人だけの世界に入らないでさーここに来た理由教えてよー」

「それもそうだな……ユラ、俺達が此処に来た理由は永良から聞いたか?」

「いいやー聞いてないよー」

永良の奴、要件くらい伝えとけよ。

「まぁいいか。単刀直入に聞くぞユラ。お前俺達の仲間に入らないか?」

俺がユラに聞くとユラの目が開いていた。その目は意外にも目つきが悪かった。


 
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