東方異形録
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第35話 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
●ルーミア●
「っ、私は…生きているのか?あの状態で」
私はあの男にボロ負けして動けないとき、部下に裏切られた…分かっていた。私はヨーロッパに居た頃からこの天性の力が大きすぎ、忌避されていた。そのためグループにも入れず一人だった。
そしてこの倭の国に希望を抱いて来た。裏切りは当然だったが、やりきれない。自分は利用されていた、自分は誰とも一緒になれない…
気がつくと涙が頬を流れていた。 涙でぼやけているが目に死体が映ったそれも自分を裏切った者たちの、だ。
「!、あの男…翔が?」
何故気づかなかったのだろう。どう診てもこれをしたのは翔だ。 そして、翔は同時に私のことを助けてくれたことになる。
(私と…、一緒に居てくれるの?)
私は此処に居ない翔に希望を、そして同時に
「絶対に私のものにしてみせる!」
独占欲を抱いた。
(探し出す。待ってなさい、翔!)
ルーミアは駆けだした。
●翔●
ゾクッ
…なんだ!?すごい執着心を向けられた感触がしたぞ! 気のせい、、、だよな。
(画面の前の皆さんもそう思うよね?)
ズイ…(よね?)
とにかく、先を急ぐことにするか。
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