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インフィニット・ストラトス 黒剣の死神と謳われた天才

作者:マンモス
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衝撃砲の真実

『勝者 鬼灯満月!!』

一方的だった。箒もラウラ、セシリアはただ一方的に倒された。あれが鬼灯満月、『更識四天王』の力なのか。

「一夏君大丈夫?顔色が悪いけど」

「大丈夫です。それより鈴達の方が心配なんです。水月はどれほど強いんですか?」

「そうね……満月君よりかは弱いけど水月君もかなり強いわよ。実力は天緋ちゃんと互角位だし」

天緋って言われても誰だか分からないけど水月もそんなに強いのか。


     ー◇◇◇◇◇◇◇◇ー


「次は水月達の試合ですけど社長はどちらが勝つと思ってるんですか?」

「そうだな、水月に80%、簪達に20%かな。水月は簪には手が出せないからな」

「水月って意外に甘いんですね。好きな相手に手が出せないなんて」

僕が社長と話していると、自動ドアが開き満月さんが帰ってきた。その顔には汗一つなかった。

「満月さんは水月と簪達、どっちが勝つと思います?」

「簪お嬢様達だな」

社長の問いに満月隊長は即答した。しかし、水月じゃないのか。

「まず第一、水月は簪お嬢様に攻撃できない。それにもし、簪お嬢様がキレたら水月には万が一にも勝ち目は無い」

満月隊長はそう言うと顔が青ざめ始めた。社長も「ですよね~」と言いながら青ざめていた。

「あの社長、更識さんがキレたら何かマズいことがあるんですか?」

「……とんでもない事になる」

社長はそう言うと顔の青ざめがひどくなった。一体更識さんには何があるんだ?



     ー◇◇◇◇◇◇◇◇ー


ボクがアリーナに出ると敵の三人はもう待っていた。簪を相手にするのは嫌だな。

「やっと来たわね。待ちくたびれたわ」

「一応言っとくけど、ボクは相手が女子だからって手加減はしないよ。この首切り包丁でぶった斬ってあげるよ」

背中に背負っていた首切り包丁を構え、簪達に向けた。相手は三人、どうやって攻めようか。

ビイィィィィィィィ!!

「いくわよ!龍砲!!」

凰が叫ぶと、凰のISの非固定ユニットの周りが歪み始めて何かが飛んできたが視認できない。ボクは上に飛び、水平切りをしたが凰がそれを二本の青竜刀の様な武器で防いだ。

「ッ!!なかなか重たい一撃ね!」

「「鈴!」」

ドドドドドドッ!!

デュノアと簪が射撃武器で攻撃してきたので、後ろに下がりながら、指で銃をつくり、『水鉄砲』で迎え撃った。

「忘れてたよ。凰の機体に衝撃砲があることに。けど、それはボクには効かないよ!それは元々真理さんが設計した物なんだかね」

「どうゆう事よ!?これは中国が作った物でしょ!何で神倉先輩が作った物なのよ!?」

凰は青竜刀を連結させて、こっちに向かってきた。ボクは『水分身』を作り水分身に防がせて、水分身ごと凰を切った。凰の連結した青竜刀は三分の1だけ切れ、青竜刀が薙刀みたいになってしまった。

「何でも何も、当時14歳の真理さんに世界政府が何の見返りも無く世界政府直属のジークフリード社なんて作らせるわけないじゃん」

「それと、どうゆう関係があるのよ!」

デュノアと簪の援護射撃を背に凰は切りかかってくるが、簡単に防げる。戦いの中で平常心を無くした方の負けだよ。

「分からないかい。真理さんは世界中のIS委員会の連中を呼びかけたけど、呼びかけに答えたのは日本、中国、アメリカ、ロシアの四カ国だけだっただから真理さんはジークフリード社を認めさせる為、この四カ国に第三世代の特殊武装の設計図を渡したんだよ」

『水月余計なことをベラベラ喋るな』

「お、真理さん。どうやってスピーカー使ってんの?」

「神倉先輩!!本当なの!?コイツが言ってること!」

『ああ、本当だ。それとあんまり戦ってる奴にこんなこと言うのは何だけど、中国に渡した衝撃砲の設計図……あれ、俺が作った中で一番デキが悪い欠陥品なんだ。まぁしょうがないか、中一の頃夏休みの自由研究で作ったヤツだからな』

「自由研究ってそんな事」

『嘘だと思うなら、俺の実家の物置見てみろ、設計図が書いてある科学のノートがあるから』

「鈴下がって!!」

「…此処は私達がやるから」

デュノアは短刀に簪は薙刀を出し、凰を下がるせ攻撃してきた。イイ判断だね!

「いいね!冷静に戦いを運べるその姿勢。楽しくなってきたよ」


 
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