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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第九十話 Lastbattol(最後の戦い)その十二

「ではいいな」
「はい、今からですね」
「戦う姿になって」
「あいつに私達を見せてやるんですね」
「そうだ」
 言葉は簡潔だ、だが強い言葉だった。
 この言葉を告げてだ、黒雪姫からだった。
 毅然としたままスサノオを見てこう言った。
「ブレインバースト」
「ブレインバースト!」
 三人も黒雪姫に続く、そうしてだった。
 彼等はブレインバーストの中の姿になった、そしてアンクも。
 右手を胸の前で少しスナップさせた、それを合図にするかの様に。
 変身した、彼はグリードの言葉で火野に告げた。
「ではいいな」
「ああ」
「御前も変身しろ」
 そうしろというのだ。
「わかったな」
「わかってるさ、それじゃあな」
「この世界で最後の戦いになる」
「気合を入れていかないとな」
「すぐにあの姿になれ」
 変身したならというのだ。
「いいな」
「ああ、すぐにだよな」
「そうだ、いいな」
「わかった、じゃあな」
 火野はアンクの言葉に答える、そしてだった。
 変身に入ろうとする、その前にアンクに問うた。
「今は、だよな」
「わかっていると思うがな」
「ああ、やっぱりそうだよな」
「あの姿だ」
「やっぱりそうだな」
「変身したらすぐにメダルを出す」
 アンクは火野にこうも言った。
「ではまずはだ」
「ああ、じゃあな」
 火野はベルトを出した、そして。
 そのベルトを腰に装着し自分が持っている分のコインはそのベルトの中に入れた、そして左腕を己の胸の前で斜め上に置いた。
 表情は決したものだった、その顔で叫んだ。
「変身!」
 独特のあの音が聞こえてきた、火野の身体はその音と共に白い眩い光に包まれた。
 光が消えたそこにはオーズがいた、アンクはその彼にすかさず数枚のメダルを投げた。
「受け取れ!」
「ああ!」
 数枚のメダルを受け取りそれもベルトに入れる、するとだった。
 あの恐竜の姿になった、彼はその姿でスサノオに言った。
「じゃあな」
「そうだ、その姿でこそだ」
 ブラックサタン首領の姿のスサノオも応えてきた。
「私も戦いがいがあるのだよ」
「絶対にこの世界でも倒してやる」
 オーズの言葉は強い、人の言葉は。
「そして勝ってやる」
「では見せてもらおう」
 早速だった、スサノオの姿が分かれた。
 一つ、二つ、三つ、四つ。徐々に分かれていく。
 それを見てだ、春雪は声を顰めさせて言った。
「これは・・・・・・幻術?」
「いや、違うみたいだよ」
 拓武はその分かれていくスサノオ達を見て春雪に答えた。
「ハル、奴の足元を見て」
「足元?あっ、そうか」
「うん、見るとね」
 その分かれたスサノオ達の足元をだというのだ。
 春雪も拓武の言葉に従いスサノオ達の足元を見る、すると。
「どのスサノオにも」
「うん、影があるね」
 そうだった、全てのスサノオに影があったのだ。
「ということはね」
「どのスサノオもなんだ」
「うん、実体だよ」
「幻術じゃ間違ってもない」
「ということはね」
「このスサノオが全て敵か」
 実体のある、それだというのだ。 
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