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銀色の魔法少女

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A's編
  第三十一話 奇襲

 
前書き
やあ(」・ω・) 女神だよ!
ネタがなくて閉鎖していたこの場所は、たった今私が乗っ取った!(*゚▽゚*)
さて、時間はすっ飛んで冬、12/2、かなり寒い!{{ (>_<) }}
生き残っている転生者は( ゚д゚ )、遼、刃、そして謎の一人、
ああそうそう(^O^)、この前出てきたのはアルテミスの転生者、愛染蒼夜。
彼が二回目の脱落をしたから、アルテミスが更に幼児化(゚д゚)!
赤ちゃんの前は卵なんて、私知らなかったな(゜д゜)。
では、波乱のA's編、お楽しみくだせえ!(・∀・) 

 
side 遼

 冬、圧倒的冬。

 自分に魔力リミッターをかけ、管理局の目をやり過ごす日々。

 今日までに思い返せばいろいろなことがあった。

 海に行ったり、すずかに拉致されたり、地獄の訓練part2があったり、夏休みの宿題に泣かされたり、モフモフなユーノと別れたり、…………あれ、おかしいな、涙が止まらないよぅ。

 …………。

 いや、ちゃんとしろ私! 

 楽しいことも嬉しいこともあったじゃないか!

 フェイトとビデオメールで知り合ったことになったり、いつの間にか増えていたはやての家族さんと遊んだり(主にザフィーラ)、海に行ったり、海に行ったり、、、、、あれ、ダブった?



 と、とにかくいろんなことがあった。

 流石に初夏の頃にあった夜中のスターライトブレイカーには驚いたけど、あれはなんだったのだろう?

 

 まあ、いろいろとさて置き、私は今そのブレイカーの発射地点にいた。

 時間は夜、太陽なんてとっくに沈んでいる。

 私はそこで一人、鍛錬をしていた。

「朱円月!」

 左手で刀を振るいつつ、峰に添えた右手を柄に向けて滑らせながら刀身を押し込んで加速させ、右手に持ち替えて速度を間合いを最大限に高めた状態で斬りつける、焔燃型最終奥義。

 しかし、まだ思うようにはできず、威力は低い。

「天脈気殺!」

 絃魂流の技。指先で相手の秘孔を突き、神経を遮断することでその部分の感覚を奪い動けなくさせる技。

 これは、魔力で指先を強化すればなんとかできるレベル。ないと突き指する。

 けれど、秘孔を探すのが難しい。

「小太刀二刀御神流 奥技之六 薙旋!」

 特訓で覚えた技その一。

 抜刀からの小太刀二刀による四連撃。けっこう使いやすい。

「そして、天翔龍ひゃあ!?」

 飛天御剣流最終奥義を使おうとして盛大に転ぶ私。

「あいたた、やっぱりまだ無理なのかなぁ」

 九頭龍閃もまともに使えないのに張り切って奥義を使うな、ということだろう。

 そう思って散らばった木刀を片付けようとした時だった。

「え!?」

 海鳴市の一部が灰色の結界に包まれる。

 幸い私はその外にいたものの、あそこは、

「なのはの家がある辺りだ!」

 私は急いでクリムに連絡を取る。

『クリム、すぐにこっちに来て! フィリーネは結界の解析よろしく!』

『五秒でいきます!』『任せなさい』

 すると、五秒も経たずに私の横に魔法陣が現れ、クリムが出現する。

「久々の出番なので張り切ってやってきました!」
 
 余計なことは言わなくていい。

「早速だけどユニゾンと、リミッター解除お願い」

「では、……ユニゾン・イン!」

 クリムが光になって私の中に溶けていく。

 髪は黒く染まり、口調も変わる。

「さてと、やっと平和になった海鳴に、争いを持ち込む輩は誰じゃ」






 私はその様子を空から見ていた。

 なのはを打ち落とすヴィータ。

 助けに現れたユーノとフェイトに、アルフ。

 彼らはそれぞれヴィータ、シグナム、ザフィーラと戦い合う。

 私は混乱していた。

(どうしてシグナムさんたちが、それにあの毛並みはザフィーラかな、すっごい筋肉……、じゃなくて!)

 私は悩む。

(今介入しても余計に混乱するだけ…………、ん?)

 そこで私は気がつく。

 彼女たちがいたことが意外と衝撃的だったらしく目がいってなかったが、彼女らの使う魔法が、私と同じだという事に。

『クリム、何か知ってる?』

『ふぇ、いい、いえ、そんな、私は何もも』

 わざとらしかった。

『はぁ、じゃあ今は聞かないけど、アレは何?』

 私は彼女らのデバイスを指す。

『あんな装置、私知らないんだけど?』

『…………、アレはカートリッジシステムです、弾丸に込めた魔力で一時的に自身の戦闘力を引き上げる効果がありますが、使用には危険が伴います、……できれば遼には知られたくなかった』

 そんなことを言われては、怒るに怒れない。

『まあいいや、じゃあ、どうにかしてあの中の一人、できればシグナムさんと接触したいけどどうすればいい?』

『大人しく戦闘終了を待つのがいいかと、あそこをご覧下さい』

 言われた方を見てみると、傷つきながらも、なのはが懸命にスターライトブレイカーを放とうとしているところだった。

『あれが放たれればこの結界は壊れ、彼女らは転移にて逃亡するでしょう、それを私とフィリーネで追跡すれば良いかと』

 私もそれがいいと思った。

 けど、現実はそうもいかない。

 カウントが3を切りかけた時に、それは起こった。
 
(え!?)

 見間違いじゃない。

 なのはの胸から女性の腕らしきものが生えている。

 それは一度引っ込むと、なのはの胸から光の玉を取り出す。

(あれって、もしかしてリンカーコア!?)

 クリムから聞いたことがある。

 私たち魔導師、騎士の魔力の源、通常では目に見えない体内器官。

『クリム! 術者はどこ!?』

『探索、検知、特定! すぐそばの物陰にいます』

 私はそちらを向く。そこには予想通りの人物がいた。

(シャマルさん、やっぱりあなたも……)

 


side シャマル

「蒐集完了っと」

 私はクラールヴィントの輪から手を引く抜く。

 白い子のリンカーコアを無事蒐集し、闇の書のページがすごく増えた。

 そのことで安心していた私は、それの接近に気づくのが遅れた。

(クラールヴィントのセンサーに反応!? 一体どこに?)

 しかし、私にそのことを考える暇などなかった。

『しばし、我に付き合ってもらうぞ』

 その声が聞こえた直後、地面から出た青い鎖が私を縛る。

「ああ!?」

 そしてゆっくりと床に沈み始める。

(これは強制転移の魔法!? でもこんな古風なの残ってるはずが)

 これは相手を確実に自分の元に連れ去る転移魔法。

 古代ベルカでは誘拐に使われた魔法だった。

(私自身の脱出は不可能、ならせめて……)

 私は闇の書を手放す。

 彼女ならきっと自分で家に帰ってくれるだろう。

(ああ、結局買い物が無駄になっちゃったなぁ)

 私は後ろにあった買い物袋を見る。

 幸か不幸か、それも一緒に沈んでいる。

(はやてちゃん、シグナム、ザフィーラにヴィータちゃん、ごめんなさい)

 そうして、私は飲まれて消えた。 
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