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FAIRY TAIL 友と恋の奇跡

作者:紺碧の海
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第96話 マヤの涙

 
前書き
こんにちは!07です!
今回はフレイの死を笑うヤマトに大激怒したナツ!!ヤマトとナツの激戦が始まる。そして、ナツたちは無事にギルドに帰る事が出来るのか!?
途中で目線が変わります。最初はナツ目線からです。
それでは、第96話・・・スタート!! 

 
俺は今も腹を抱えて笑っているヤマトに腹が立っていた。

ヤ「お前に俺を倒す事が出来るのか?火竜(サラマンダー)。」

ナ「俺は、ぜってぇにお前を許さねぇっ!!マヤや俺たちの仲間を散々傷つけて、変なやつ(フェアリー)たちも思うままに弄んで、フレイを、殺した・・・!お前は!どれだけの者を傷つければ気が済むんだよっ!!火竜の・・・鉤爪ッ!!」

ヤ「逆光!」

ヤマトの顔面を蹴ろうとしたが、強い光のせいで思わず目をつぶっちまった。

ナ「眩しい!おふっ!」

俺が目をつぶっている間に、ヤマトは俺の腹部に拳をお見舞いする。

ヤ「こんな光で目を閉じるなよ。勝負はこれからだぞ!赤外線!」

ヤマトの手から炎のような赤い光線が放つ。ってあれ?赤外線って、目に見えないんだよな?俺は見えてるぞっ!!その赤い光に運悪く当たった。

ナ「あっちーーーーーーーーーーっ!!!」

皮膚が、焼けたみてぇだ・・・俺の腕は赤くなってる。あんにゃろぉ~・・・!!俺は腰をかがめて、頬を膨らませると、

ナ「火竜の・・・咆哮ッ!!」

ヤ「銀光線!(シルバービーム)」

俺の息(ブレス)を光で防いだぁっ!?

ヤ「銀光線は、相手のどんな攻撃でも防ぐ事ができる。」

ナ「ずりぃぞごらぁっ!!」

ヤ「勝負にずるも正気も関係ない!爆発の光線!(イクスプロウドビーム)」

今度はヤマトの手からオレンジの光線が放つ。あれに当たったら、きっと爆発するな。俺はそう予測し、その光線をかわした。へっへー。こんなのへなちょこじゃねぇか。

ヤ「俺の魔法は手からしか出せないと思ったか?」

ナ「なにぃ!?ぐわぁぁぁ!!」

気づいた時にはすでに遅かった。俺の足元にはオレンジ色の魔法陣が浮かび上がっていて、かわすひまも無く、俺はその光線に当たった。

ヤ「この光線は、その名のとおり、当たると爆発する光線だ。爆発の威力は、普通の爆弾の100倍だ。」

ヤマトの下らねぇ説明を耳にしながら、俺はよろよろと立ち上がる。口から血が出る。

ヤ「無理はしねぇ方がいいぜ。お前はまだ若いんだからな。見てみろ、青猫も心配そうに見てるぞ。」

俺は肩で息をしながら、ゆっくり後ろに首を回すと、気を失っているマヤと一緒にいたハッピーが目に涙を浮かべて、

ハ「ナツ・・・」

小さく呟いた。

ナ「はぁ、はぁ、悪いなハッピー・・・俺は、こいつを倒さねぇと、気が済まねぇんだ。はぁ、はぁ、はぁ、マヤや、フレイや、変なやつたちの・・・仇を討つんだっ!!!」

大粒の涙をこぼしながら、ゆっくり頷くハッピーを見た俺は、両手に炎を纏うと、

ナ「火竜の・・・翼撃ッ!!」

ヤ「銀光線!」

また防がれたぁっ!!

ヤ「拘束の光線!(バインドビーム)」

ナ「うあぁぁぁっ!!!」

光なんかで拘束なんかできるのかよっ!?

ヤ「光線を侮っていると、後悔するぜ。」

ナ「あ、ぁぁ・・・」

ハ「ナツッ!!」

縄・・・じゃなくて、光が俺の首を絞めていく・・・く、苦しい・・・

ヤ「苦しいだろ。命だけは助けてやる。その代わり、マヤをこっちに渡せ。」

ナ&ハ「!!!」

け、結局・・・マヤが狙い、なんじゃ、ねぇか・・・!!

ナ「・・・ハ、ハッピー・・・何が何でも・・・マヤは、渡すんじゃ、ねぇぞ・・・!」

ハ「あい・・・!」

ヤ「渡さねぇなら、お前が死ねぇぇぇぇぇっ!!」

ナ「うあぁ・・・あぁ・・・」

さらにきつく絞まる。

ヤ「火炎石は俺の物だっ!!一度ララルド家から消えたあんな小娘の体内に埋め込まれてたらいけねぇ物何だよっ!!金に換えた方がいいんだよっ!!!」

ナ「お前は人の命より、金の方が大事なのかよっ!!」

マヤから火炎石を採ったら、マヤはどうなるんだよっ!!

ナ「マヤは妖精の尻尾が帰るべき場所だっ!!俺たちの大切な仲間だっ!!お前みてぇなやつに、死んでもマヤは渡さねぇからなっ!!!うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」

俺は体全身から炎を噴出し、首を絞めていた縄・・・じゃなくて、光を弾き飛ばした。

ヤ「拘束の光線が・・・!!」

ナ「火竜の・・・煌炎ッ!!」

ヤ「あふっ!」

初めてあいつに攻撃が当たった。ヤマトは壁まで吹っ飛び、壁が半壊した。

ナ「仲間を、大切なものを手放すくらいなら、死んだ方がましだ。」

ヤマトはゆっくり立ち上がると、

ヤ「あんな小娘1人が仲間か・・・お前等はどんだけ俺を笑わせれば気が済むんだ?ハハハハハハハハハッ!!」

ナ「てめぇ・・・!!」

俺の怒りメーターは、すでに最大を超え、最大限も超して、爆発していた。

ヤ「だが、今の一撃はなかなかのものだな。俺も本気でいくか。」

ナ「なにぃぃぃっ!!?」

ハ「まだ本気を出していなかったのかっ!!」

こいつ、どんだけだよ・・・

ヤ「闇の光線!!(ダークビーム)」

ナ&ハ「!!!」

な、何だ・・・この、すげー真っ暗な魔力は・・・

ハ「ナ、ナツ・・・」

ヤ「この光線を食らったものは・・・」

ナ「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

ハ「ナツゥゥゥゥゥッ!!!」

ヤ「立ち上がることが出来ない。」

俺はまるで何かに取り付かれたように、体が動かなくなった。立ち上がる事さえ出来ない。しかも、威力がハンパねぇ・・・カツカツと黒い革靴の踵を鳴らしながら、ヤマトは俺に歩み寄ってくる。体が動かねぇから、移動する事も出来ねぇ・・・ヤマトは俺の傍にしゃがむと、

ヤ「ナツ・ドラグニル、お前にもさっきの鳥人間と同じものを食らわせてやる。」

死滅の光線(デスガリスビーム)・・・か。ヤマトは額に両腕をのせると、ドス黒い光がいまにも発射される。

ハ「ナツ!!避けてぇぇぇぇぇっ!!!」

それが出来たら、最初からやってるっての・・・俺はゆっくり目を閉じた。

ハ「ナァァァツゥゥゥゥゥッ!!!」

ヤ「死滅の・・・」

?「ギュギャアァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!」

死滅の光線が発射される直前に、何かが聞こえた。

ヤ「何だ。」

ハ「動物の・・・鳴き声?」

もしかして、マヤが契約してる動物たちかっ!?いや、マヤが契約してる動物たちの中に、こんな変な鳴き声の動物なんかいねぇな。じゃあ、何だ?その時、ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォォォォッ!!と凄まじい音がして、飛行船が揺れた。

ハ「揺れてるよっ!!」

ヤ「飛行船に問題があったのか!?」

ナ「うぷ・・・」

その時、ドドドドドガガガガガガガガガガァァァァァァァァァァン!!!と凄まじい音を立てて飛行船の壁が崩壊し、何かが中に入って来た。それは、体全身が真っ赤な炎に包まれていて、真っ赤に光る鋭い目、2つの大きな翼で空を飛んでいる・・・間違いなくあれは、

ナ「ほ、鳳凰・・・」

7年前、マヤを森で拾い、7年間、マヤを育て、イグニールやグランディーネ、メタリカーナと一緒に、7年前、777年7月7日に姿を消した伝説の不死鳥、鳳凰。

ハ「な、何でこんなところに・・・?」

鳳「ギュギャァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!」

凄まじい鳴き声を上げながら、鳳凰は一直線にヤマトの方へ飛んで行く。

ヤ「死滅の光線ッ!!!」

ドス黒い光が鳳凰に向かって一直線!あれを食らったら・・・が、鳳凰は死滅の光線を弾き飛ばしたっ!!!

ヤ「そんな・・・!バカな・・・!!」

鳳「ギュギャァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!」

再び凄まじい鳴き声を上げながら、鳳凰はヤマトに体当たりする。

ヤ「ぐおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」

ヤマトは崩壊した飛行船の壁から真っ逆さまに落ちていった。

ナ&ハ「・・・・・」

俺とハッピーはただ呆然と見ていることしか出来なかった。まぁ、俺は体が動かな・・・おっ!

ナ「体が自由だーーーーー!!」

やっと動けるようになったぞ!!俺がはしゃいでいると、ハッピーが俺の後ろを見て青い顔をしていた。

ナ「どうしたんだハッ、ピー・・・」

後ろを振り返ると、鳳凰が目の前にいた。あいつの次は俺たちかっ!!

ナ「く、来るなら、こ、来いよ!!」

ハ「ナ、ナツ・・・足が、震えて、いるよ・・・」

ハッピーもじゃねぇか・・・な、何だ、このバカデカイ魔力は・・・不死鳥の欲望(フェニックスディザイア)よりも強いぞ・・・俺の体全身から冷や汗が流れ落ちる。すると、鳳凰は俺たちに攻撃せずに、翼を広げ、羽ばたきだした。な、何だよ・・・攻撃するんじゃ、なかったのかよ・・・つ、つまんねぇの・・・

ハ「ナツ、強がってもダメだよ。」

その時、

鳳『フレイが、大変お世話になりました。そして、マヤを、頼みます。』

ナ&ハ「!!!」

俺とハッピーの頭の中に、鳳凰の声が聞こえた。ものすごく優しそうな声だった。俺とハッピーは鳳凰に向き直ると、

ナ「おう!」

ハ「あい!」

それを聞いた鳳凰は、崩壊した飛行船の壁から飛んで行った。

ナ「あいつ、マヤを助けに来たんだな。」

ハ「あい!さすが親子だね。」

親子・・・か。その時、ガガガガガガガガガガガガガガガッ!!と何かが擦れるような音が響いた。

ナ「うお!うぷ・・・」

ハ「今度は何だっ!!ってナツ!こんなときに酔わないでよっ!!」

仕、仕方、ねぇだろ・・・そ、それより・・・飛行船が、墜落、してる・・・うぷ・・・

ハ「大変だぁーーーーー!!早くここから出ないとっ!!」

****************************************************************************************

           『ここからルーシィ目線で書いていきます。』

ガガガガガガガガガガガガガガガッ!!

ル「キャア!!」

ト「わわわわわぁ!!」

グ「今度はいったい何だ!!」

私たちは未だに術式の中に閉じ込められている。私たち、このまま出られないのぉ~!!

ショ「お、おい!もしかして・・・」

ウェ「飛行船、墜落してませんかぁっ!?」

ショ&ウェ&シャ以外「えぇーーーーーーーーーーっ!!?」

シャ「もしかしてじゃなくて、確実にね。」

ちょっとちょっとっ!!それってかなりヤバくないっ!?

リョ「今すぐここから出ないとヤバイぞっ!!」

エ「だが、術式のせいでここから出られないんだぞっ!!」

ユ「それに、まだナツとハッピーとフレイとマヤが・・・!!」

ル「嫌だーーーーーっ!!こんなところで死にたくないわっ!!」

飛行船は島に向かってどんどん墜落していく。もう終わりよっ!!私の人生は17年で終わりなのね・・・その時、

ウォ「術式解除!!」

さっきまで仕掛けられていた術式が消えた。いったいどうなってんのっ!?

フェ「ヤッホォ~♪妖精のみなさぁ~ん♪」

ル「フェアリー!!」

ス「助けに来たっすよ。」

ト「スパイダーさん!!」

ウォ「ったく、世話がかかる妖精だな。」

エ「ウォーター!!」

ソ「急いでここから出よう。」

グ「ソード!!」

そこには、フェアリー、ウォーター、ソード、スパイダーがいたの。助けに来てくれたんだっ!!これで生きていられるっ!!

ユ「でも、奥にまだナツたちが・・・」

そうだ、まだナツたちがいるのよね。急いで行かないとっ!!

ス「大丈夫っすよ。」

ウォ「火竜たちはファイターが救出に向かっている。」

ショ「準備周到だな。」

ウェ「ありがとうございます。」

マヤ、無事かしら・・・

シャ「あんたたちも大丈夫なの?あいつに操られてるみたいだったけど。」

フェ「まぁ、今まで育ててくれた人だけど。」

ウォ「こうゆう時が来るのは分かってたからな。」

寂しそうな笑顔で微笑む。やっぱり、寂しいよね・・・

リョ「で?墜落してる飛行船から、どうやって降りるんだよ?」

まさか、飛び降りるって言うんじゃないでしょうね・・・私は絶対無理だからねっ!!

ソ「私たちが瞬間移動(テレポート)を使えるのを、忘れてない?」

・・・忘れてましたっ!!私たちはフェアリーたちに捕まって、

フェ&ウォ&ソ&ス「瞬間移動!!」

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私たちは無事に、飛行船から脱出成功し、ニコホリースの街に降り立つ事が出来ましたっ!!よかったぁ~。安心してるのも束の間、ドドドドドガガガガガガガガガガァァァァァァァァァァァァァァァン!!!と凄まじい音と共に、飛行船が墜落し、炎が噴き上がった。危機一髪だったわ。

グ「ナツたちはっ!?」

エ「フレ~イ!!」

ユ「マヤ~!!」

リョ「ハッピー!!」

フェ「ファイター!!」

私たちの声がニコホリースの街にこだまするだけで、何も聞こえない・・・

ウォ「まさか、まだ飛行船の中にっ!?」

飛行船は炎の海になっている・・・

ウェ「そ、そんな・・・」

ル「ナツ、マヤ、ハッピー、フレイ、ファイター・・・」

私たちが、燃え盛る飛行船を見つめていると、

ファ「だはっーーー!!き、危機一髪・・・」

ナ「お前すげーーーな。」

ハ「あい。すごい魔力だね。」

後ろから声が聞こえたと思うと、ナツとハッピーと気を失ってるマヤとファイターがいた。

ショ「ナツ!」

ト「ハッピーさん!」

ユ「マヤ!」

ソ「ファイター!」

よかったぁ~。みんな無事脱出成功ね☆

リョ「おいナツ、ハッピー、フレイはどうした?」

あれ?そういえば・・・辺りを見回してもフレイの姿がどこにもない。

ル「ナツ、フレイは・・・ナツ?」

ナツの顔を見ると、どこか悲しそうな顔をしていた。ハッピーを見ると、なぜか大粒の涙をこぼしていた。

エ「いったい何があったんだ。」

エルザが2人に聞くと、

ナ「・・・ゴメン。」

ショ「え?」

えぇっと、私たち、何か謝られるようなことしたかしら?

ナ「フレイは・・・死んだ・・・」

ナ&ハ以外「え?」

・・・しばらく沈黙が流れた。

グ「な、何変な冗談言ってんだよお前。ハッピーも嘘泣きするの止めろよ。」

グレイが言っても、ハッピーの涙は止まらない。

シャ「フ、フレイもどこかに隠れてるんでしょ?私たちを脅かすために・・・」

ナ「違うっ!!」

ナツが怒鳴るように言う。ナツの固く握られた拳は震えていた。

ナ「フレイは・・・本当に、死んだんだ・・・」

・・・また沈黙が流れる。

ト「ハ、ハッピー、さん・・・嘘だと言って下さいっ!!」

ハ「・・・おいらも、嘘だって信じたいよ。でも、本当なんだ・・・」

ハッピーの目から更に大粒の涙が流れる。

ナ「フレイは、俺とマヤを庇って、ヤマトの攻撃を受けて・・・」

ナツとマヤの、身代わりになったって事・・・?その時、

マ「フレイが・・・死んだ・・・?」

マ以外「マヤ!!!!!」

マヤが目を覚ました。オレンジ色の大きな瞳は、間違いなくいつものマヤの瞳。

マ「フレイが・・・死んだ・・・私のせいで・・・死んだ・・・」

マヤは何かに取り付かれたみたいに同じ言葉を繰り返し続ける。マヤはナツから下りると、ふらつく足取りで今も燃え盛っている飛行船の方へ歩き出した。

ユ「マヤ!どこに行く・・・グレイ・・・」

グ「・・・今は、1人にさせておく方がいい。」

私はマヤを見る。今にも倒れそうな足取りで歩くマヤの後ろ姿は、ものすごく悲しそうに見えた。突然、マヤがその場に膝を着いて崩れるように倒れちゃった。

ナ「マヤ!!」

ハ「マヤ~!!」

ナツとハッピーがすぐに駆けつけて、私たちも全員マヤの傍に集まる。マヤの体は震えていた。そして・・・

マ「フレェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェイッ!!!」

マヤが燃え盛る飛行船に向かって泣き叫んだ。マヤの頬に、涙が伝っていた。その涙は、私たちが初めて見る、マヤの涙だった。

ウェ「燃え盛る飛行船、泣き叫ぶマヤさん・・・」

ト「シャルルさん、これって・・・」

シャ「私が見たのと同じね・・・」

シャルルは予知して知っていたのね・・・マヤは声を上げて泣き、ナツとハッピーは、マヤの肩に手を置いて、涙を堪えているように見えた。エルザとショールとグレイは、飛行船から顔を背けていた。ユモは両手で顔を覆い、ウェンディとトーヤは大泣きして、2人の肩をシャルルが優しく撫でていた。私の肩に優しく手がのせられた。リョウの手だった。リョウは私の方は向かずに、黙って頷いた。私はそれを見ると、一気に涙があふれ出てきた。フレイの死と同時に、妖精と天使の戦いも幕を閉じた。 
 

 
後書き
第96話終了です!!
やっと幕を閉じた災いの天使(ディザスタエンジェル)との戦い。フレイの死にショックを隠せない最強チーム。そして、無事にギルドに帰る事が出来るのか!?
次回はギルドに帰るぞ!!
お楽しみに~!! 
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