アイスクリームシンドローム
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第一話 〜少女〜
前書き
暑い、暑い、道。
何もない、道。
その道には自動販売機もコンビニも。
気の利いたモノは何もなかった。
そんな道で、僕等はであった。
「……暑いなぁ。」
すでに何百回と言った言葉をまた繰り返す。
頭上では最早蕩けそうな程白くなった太陽が暑さのおすそ分けに精をだしていた。
「(そういえば、私は何でここにいるんだっけ?)」
ふと、そう思った。
かなり長い間ここにいる気がするけれど、その考えに至ったのは初めてだった。
でも、その答えは見つからなかった。
考えようとすると、頭に霧がかかってしまって、大事な事が見えない。
だから、私は思考を停止する。
「(あぁでも…)」
他にも考えないといけない事があった様にも思うんだけどなぁ。
そこまで考えたが、やはり結果は一緒。
だから私は変わらず、歩き続けた。
ザク…ザク…
少しだけ立ち止まって。
また、ザク…ザク…ザク…
その繰り返し。
何もない。何も変わらない。
何しろ木の一本も生えていないのだから、当然ベンチや木陰などがあるはずもなかった。
何も変化のない道を、私はただただ歩く。
「…だーれーかー」
…いないの?
「…だーれーかー」
…いるよ。
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