仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第八十八話 Blacksatan(ブラックサタン)その四
「多いよ」
「そうですね」
「そう、けれどブラックサタンの怪人の数は少ないから」
その奇械人の数は、である。
「そこはね」
「その分戦闘員は多くなるんですね」
「うん、そうだと思うよ」
「とにかく前の総攻撃の時は戦闘員の数が多くて」
またこう話す春雪だった。
「それに苦労しました」
「僕もあの数には驚きました」
「私もです」
拓武に千百合もそうだったと話す。
「あれだけの数を相手にしたのははじめてでしたから」
「ハル達を戻すことも何回もでした」
それが大変だったというのだ。
「ブラックサタンが退いた時ほっとしました」
「ミサイルで随分吹き飛ばしたけれどね」
由仁子も言う、その眉を顰めさせて。
「それでもよ」
「そうだろうな、これがデルザーならまた違うがな」
後藤も言う。
「あの組織の怪人は数自体はブラックサタンよりさらに少ない」
「それでもですね」
「その質は違う」
それも全くだというのだ。
「かなり強い」
「確かここの怪人は改造魔人といいましたね」
拓武が応える。
「そうでしたね」
「それでだ」
後藤は拓武の言葉を受けながらさらに話す。
「その強さはそれぞれが大幹部クラスだった」
「かなり強力だったのでしたね」
「そうだ、かなりな」
強かったというのだ、それだけだ。
「そのデルザーは改造魔人の強さがそのまま戦力になっていた」
「それだけに強かったのですね」
「そうだ」
その通りだというのだ。
「デルザーはな」
「デルザーも仮面ライダーストロンガーが戦った組織でしたね」
春雪はこのことを問うた。
「そうでしたね」
「そうだ、電気攻撃が通用しなかった」
「けれど必殺技まで持ち込んでいますから」
鋼鉄参謀達との戦いである。
「戦力としては城さんの方が強かったですよね」
「あっ、気付いたんだ」
火野が応える。
「そのことに」
「はい、多分デルザー軍団の改造魔人は戦力的には仮面ライダーストロンガーに劣っていたと思います」
春雪は冷静にこう分析していた。
「城さんの戦闘力は相当なものの様ですし」
「あの人は実際にかなり強いよ」
歴代ライダーの中でもだというのだ。
「素の戦闘力だとアマゾンさんに匹敵するかな」
「仮面ライダーアマゾンにもですか」
「熟練という点ではダブルライダーだけれど」
この二人はまた別格だ、伊達にはじまりのライダー達ではない。
「それでもね」
「ストロンガーはそこまで強いんですね」
「デルザーの改造魔人相手でもね」
歴代組織において怪人の戦闘力という点においては桁外れの戦闘力だったこの組織の彼等に対しても引けを取らなかったというのだ。
「必殺技を出すまでは持ち込んでいたよ」
「超電子ダイナモを入れる前でも」
「だからあれは本当にね」
「デルザーの改造魔人が耐電コーティングしていたんですね」
そういうことだった。
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