緋弾のアリア~⑨な転生者~
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第一話 ⑨な出会い
目を覚ますと知らない天井があった。
天井っていうよりベットの裏側か………
「うぐっ!」
急に頭に鋭い痛みが走り、顔をしかめる。
数秒経つと痛みは退き、いろんな情報が分かった。
・俺は東京武偵高の生徒
・両親は二人とも武偵で既に他界
・俺は強襲科所属で自由履修でR研にもたまに顔をだしてる。
・G20で強襲科のSランク
・現段階で強さはヒステリアモードのキンジと同じ
・成績は学年一位
・キンジ、白雪とは幼馴染
・武藤、不知火、理子とは仲が良い
こんなところか
ベットから起き上がり顔を洗いに行く。
「何だこれ…………」
そこにはチルノがいた。
正確には男の子っぽい顔をしたチルノがいた。
身長は140㎝ぐらいで水色の髪、そしてこの幼い顔立ち、見事にチルノだ。
チルノの身長知らんけど…………
最初は気がつかなかったがよく考えたら目線が低い。
あの、女神………………
取りあえず、能力を使えるか試してみる。
洗面器に張った水に指先を付けて力を込めると指先から徐々に水が氷り始めた。
ふむ、次は冷気を集めて氷を作る。
こっちも見事に成功。
能力の扱いは問題なし。
顔を洗い、居間に行くと壁の横に見覚えのある剣を見つける。
エクスイカバ―とあたり剣、チョコエッジ×2、ウエハースブレイド×2を見つけた。
やっぱり希望通りだ。
見た目以外は。
「まぁ、いいか」
そうだ、空飛べるかな?
背中に力を集中させると見事にチルノの氷の羽が現れた。
動かすと見事に飛べた。
「おお、すげー」
飛べたことに感動し、そのまま天井に頭を強打した。
「う、うう、痛い………誰だよ、こんなところに天井作った奴は……」
※氷雪は少し⑨です
痛む頭を押さえながらキッチンに向かい朝食をとる。
今日のメニューは
〇リ〇リくん コーラ味×2
バニラモ〇カジャンボ×2
アイスキャンディー オレンジ×2
ふへへ、涎が止まらんな~
アイスこそ最強の食品!
これ勝つる!
※もう一度言います。氷雪は少し⑨です
アイスキャンディー二本を口に頬張りながら両手に残りのアイスを抱えてリビングに戻る。
アイスキャンディーを平らげて残りのアイスも胃の中に収める。
時間は8時55分しまった、のんびりしすぎた。
アイスのごみを片づけ背中にあたり剣とエクスイカバーを装備し、腰にチョコエッジとウエハースブレイドを付ける。
後、何故か置いてあった銃を手に取る。
デザードイーグル⑨カスタム
銃に特殊の金属を使用しており、俺の力を加えることで銃身から氷の弾を撃ち出せる。
弾の大きさに比例し威力とスピードが変わる。
大きければ威力は上がるがスピードが落ちる。
小さければスピードが上がるが威力が落ちる。
普通の弾も撃てるし、能力を送り続ければ弾が切れることは無い。
まさしくさいきょーの銃!
俺ってばさいきょーだ!
※三回目ですが、もう一度、氷雪は少し⑨です。
背中から翼を出し。ベランダから飛び降りる。
そのまま空を飛びながら学校に向かう。(氷雪は強襲科男子寮に住んでます)
「おっ、あれはキンジ」
学校に向かって飛行中にキンジが現在真下で自転車で爆走中だった。
横にはUZIを搭載したセグウェイ。
まさしくチャリジャックに遭遇中。
そのまま急降下し、キンジに近づく。
「やっほー、キンジ。大丈夫か?」
「この状況見てそう思うか!この⑨!」
「んだと!?」
売り言葉に買い言葉でキンジに反抗する。
「助けてやろうと思ったが助けてやらん!じゃーな」
「待ってくれ!悪かった!助けてくれ!」
「ヤダ。助ける理由も義理もない。武偵なら自分でなんとかしな」
キンジを見捨てて学校に向かおうとする。
「学食の⑨定食(アイス4点セット 1900円)を奢るから!」
「仕方がないから助けてやるよ」
まったくキンジのヤツ、仕方がないな
「それじゃあ、いくぞ」
背中のあたり剣に手を伸ばし構える。
「ちょ、お前、一体どうする気だ!?」
「その自転車ごとセグウェイを叩っ切る」
「やめろ!」
剣を抜き切ろうとした瞬間
「ソコノ ⑨ モ ハンゲキ シタリ タスケヨウ ト シタラ ウチヌク デ ヤガリマス」
「「………………………………」」
「じゃあな、キンジ」
「助けろよ!」
お、もうすぐ強襲科女子寮だ。
となるとそろそろアリアの登場か………
すると、女子寮の屋上から飛び降りる影があった。
「そこの馬鹿!頭下げなさい!」
パラグライダーからガバメントを撃ちながらセグウェイを破壊。
破壊し終えるとガバメントをレッグホルスターにしまいゆっくりと下降してくる。
「ば、馬鹿来るな!この自転車には爆弾が」
「バカ!武偵憲章1条 仲間を信じ仲間を助けよ!行くわよ!」
アリアはそのままキンジの頭上を通り目に移動しパラグライダーの持ち手に足を引っ掛けぶら下がる。
原作通りだな
「ほら!全力でこぐ!」
「くそっ!」
キンジは全速力で漕ぎアリアと衝突した。
俺は空に急上昇して爆発を回避した。
「うわ~、意外と爆風ってすごいんだ~」
爆弾の爆風の威力に驚きながらポッケに入れといたアイスキャンディーを頬張る。
「ん?まにふぁ、ふぁいっふぇる?」
取り出す時にポッケに何か入ってるのに気付き取り出すと紙で包装された何かとメモが入ってた。
「何々?『どうも、女神です。あなたのその欲がない性格、そして人を許し、人を思いやるその心に敬意を評し、あなたにおまけである特典を付けました一つは紙で包装された物。二つ目は銃。最後に容姿です。容姿の方は貴方の能力に合わせてチルノの男の娘バージョンにしました。銃に関しても記憶としてあると思うから説明は省くわ。最後に包装された贈り物は貴方自身がよく知ってるものよ。それじゃあ、新しい人生を有意義に送ってね』か。」
これの中身なんだろ?見た感じ遊〇王のデッキみたいだが、開けるか。
べりべりと紙を剥がすとそこには16枚のスペルカードと24枚の白紙のスペルカードがあった。
マジかよ……、スぺカじゃん!
しかも、チルノが使ってたやつ!
こっちの白紙の方は…………自分で新しく作れるってことか!
うひょー、ラッキーじゃねーか!
ムフフ、これ、マジで俺さいきょーだぜ。
ん?もう一枚メモ?
『ちなみに弾幕とかは出せないから代わりに、能力で生み出した氷が出るから。
後、ゲームみたいには出ずに、私の勝手な解釈で出るわよ。例:氷符「アイシクルフォール」ならつららが飛び出す。※殺傷能力は押さえてあるから』
そうか、弾幕は出ないのかでも、スぺカも使えるしいいか。
……………勝手な解釈ね~…………今度調べるか
おっと、それよりキンジのヤツ助けに行かないと。
まぁ、転生ネタでよくある、原作と違うってパターンの可能性もあるし…………
体育倉庫につくとちょうどキンジがセグウェイを銃で撃ち抜いた後だった。
「出番なしか……」
取りあえず、アリアに挨拶とキンジには学食の件に関して釘をさしにいくか
ゆっくりと近づき体育倉庫に入るとキンジとアリアはなにかを言い合っていた
「あたしは高2だー!」
アリアが叫びガバメントを撃とうとする。
その時、背後からまだセグウェイが現れた。
「な!?まだいたの!」
「やれやれ、仕方がないがアリアが戦うなら俺も戦おう。姫を守るのは騎士の務めだ」
うお、生ヒステリアモード!
キモッ!
「いや、キンジ。ここは俺がやる」
キンジとアリアを制し前に出る。
「何よあんた!チビは引っ込んでなさいよ!」
「な!チ、チビって言う方がチビなんだぞ!チービ!」
「うっさい!どチビ!」
「マイクロチビ!」
「ミジンコチビ!」
「ミニマムチビ!」
「⑨チビ!」
「えっと……小チビ!」
「落ち着け。二人とも。それとヒョウ、意味が被ってる。で、頼んでもいいんだな?」
「おう、俺を誰だと思ってる?さいきょーの武偵だぞ?」
「頼む」
「まかされた!」
体育倉庫を飛び出し、構える。
「ちょ、ちょっと、何してんのよ!あのままじゃ、あいつ死ぬわよ!?」
「いいんだ。アイツは強い」
「は?(あんなちびっ子が強いわけないわよ。どう見ても最強だって思い込んでる⑨よ)」
「いくぜ!凍符『パーフェクトフリーズ』!」
カードを取り出し高らかにスぺカを宣言する。
俺の周囲が冷気で凍り付きセグヴェイの車輪を凍り付かせ、銃内部まで凍り付かせる。
「これで止め!氷符『アイシクルフォール』!」
自分の両脇に六つの氷柱が現れる。
六つの氷柱はセグウェイ目掛けて飛び出し、セグウェイを破壊する。
「しゅーりょー!」
「う、嘘……」
「お疲れだ。ヒョウ」
「キンジ、⑨定食忘れんなよ」
「俺を助けたのはアリアだぜ」
「セグヴェイから助けただろ」
「仕方がない。分かった」
「取り敢えず、あのアリアだっけ?アイツ呼んでこいよ」
「ああ」
ふ~、疲れたな~。
こんな時こそアイス!
……………うまうま♪
「おっと」
体育倉庫からキンジが投げ出されたように飛び出てきた。
「ふぁに、ふぃてんふぁ?」
「まぁな」
「逃げられないわよ!あたしは逃走する犯人を逃がしたことは!一度も!ない!―――
あ、あれ?あれれ、あれ?」
アリアが怒りながら体育倉庫から出てくるがスカートの中にマガジンが入ってなく焦ってる。
「探し物はこれかな?」
キンジの手には弾倉が握られている。
よくよく考えるとそれってスカートの中に手を突っ込んだんだよな?
………………やっぱ、変態か!
「――――あ!」
キレるアリアを余所にキンジはマガジンを遠くに放り投げる。
「もう!許さない!ひざまずいて泣いて謝っても、許さない!」
アリアは銃をホルスターにしまうと今度は背中から刀を二本抜いた。
「強猥男は神妙に―――っわぉきゃっ!?」
「キンジ、行こうぜ」
「ああ」
アリアを無視し、キンジと共に学校に向かう。
「この卑怯者!でっかい風穴―――あけてやるんだからぁ!」
これが、遠山キンジと後に『緋弾のアリア』として世界中の犯罪者を震え上がらせる鬼武偵、
神崎・H・アリア
そして、『さいきょーの⑨』と言う不名誉な称号を持つ、守雪氷雪の
硝煙のニオイと凍てつく寒さが漂う、最低で最悪かつ、⑨な出会いだ。
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