機械仕掛けの魔術師
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とある研究所にて
薄暗い研究所のような所でそれは起こった。
「被験者とプロトタイプ適合率100%!」
「被験者の身体状況、異常無し!」
「被験者の精神状況、異常無し!」
「被験者への抑制システム正常!」
「リンクシステム作動。異常無し!」
「よし、ではプログラムコード103実行せよ」
部屋にはコードやさまざまな機械が散乱している。だが一番目に付くのは部屋の中央にある巨大な試験管だ。中には少年と呼べる程度であろう人間が入っている。
「博士、やりましたね。これで【ウロボロス】の完成まであと一歩ですよ」
「ああ、この被験者はなかなかに優秀で助かるな。だがまだ実験は終わっていない。油断は禁物だぞ」
その時、部屋に赤い光と警告音が広がった。
「どうした!?」
「被験者の精神状況が予測値を大幅に上回ってます!このままでは危険です!」
「くっ、仕方がない。緊急システムを作動せ」
その時、部屋を圧倒的な熱と爆音が支配した。
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