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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第八十七話 Brainburst(ブレインバースト)その五

「これまでのことを見ているとな」
「そうでしょ、それじゃあね」
「またブレインバーストの中に入るか」
「いえ、今日はこれで終わりましょう」
 美早が言って来た。
「今は」
「もう終わりか」
「今日はお互いの実力を知ったことでいいと思います」
 こう言うのだった。
「明日からです」
「明日からか」
「より本格的に戦っていきましょう」
「わかった、ではな」
 アンクも美早の言葉に頷いた、そうしてだった。
 戦士達はこの日はこれで休息に入った、ライダー達も彼等の世界に戻りそこで休息を取った、火野はアンクと共に店の屋根裏の二人の部屋のベッドに入った、そこでだった。
 アンクはアイスを食べながらこう火野に言った、彼は今もアイスだった。
「あのガキ共だがな」
「うん、かなりの経験を積んでるね」
「しかも頭もいい」
 このことも言うのだった。
「頼りになる連中だ、だがな」
「まだ子供だっていうんだね」
「そうだ、ガキはガキだ」
 このことは否定出来ないというのだ。
「それは忘れるな」
「子供だっていうことは」
「人生の経験が少ないということだ」
 そこが問題になるというのだ。
「そして純真でもある」
「長所と短所が一緒にあるんだな」
「大人もそうだがな」
 子供には子供のそれがあるというのだ。
「そのことはわかっているな」
「ああ、そのつもりだよ」
「ならいい。御前はもう大人だ」
「それであの子達は子供か」
 火野はベッドから上体を起こした、そのうえでまた言った。
「スサノオもそうしたことをわかってそれでなんだな」
「絶対に仕掛けてきているな」
「いつもそれぞれの世界の状況を見てそれぞれのやり方で仕掛けてきているからな」
「今度もだ」
 この世界でもだというのだ、ブレインバーストの。
「具体的にはどういったやり方かわからないがな」
「それでもだよな」
「あのガキ共は中学生だったな」
 アンクも中学生と高校生の違いがわかってきていた、それだけ人間の世界に入り馴染んできているということだ。
「中学生といえばな」
「確かまどかちゃん達もだったよな」
 火野はここで魔法少女達のことに気付いた。
「あの娘達もそうだったな」
「二年だったな、しかも」
「ああ、同じだ」
 そこもだというのだ。
「だとすればだ」
「あの娘達は乾さん達がかなりフォローしていたな」
「あのガキ共はそれぞれ心に抱えていたな」
「さやかちゃんにほむらちゃん、マミちゃんもな」
「あのやたら食う赤髪のガキもだ」
 杏子のことである。
「あいつもだったな」
「あの娘達はまたそういうのがでかかったな」
「こっちの世界のガキ共はどうだ」
 翻って春雪達はどうかというと。
「やはり何かと抱えているな」
「みたいだな、春雪君もな」
「あのガキはいじめられていた」
 このことは春雪自身から聞いている、それを言えるだけのことが備わっていることは間違いない、今の春雪も。 
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