仮面ライダー　エターナルインフィニティ

「ただ、それが何かはな」
「まだわからないんですね」
「有田君だよな」
「春雪でいいです」
「春雪君の世界じゃ戦いはブレインバーストの中で戦って」
「バーストリンカーになって」
「それで戦うにしてもな」
　それでもだというのだ。
「そこにブラックサタンの連中を入れてきたなんてな」
「そちらの世界では考えられないことですか」
「それはちょっと予想していなかったな」
　伊達は実際にここで首を傾げさせていた。
「本当に色々してくる奴だな」
「全くだ、俺もそれは予想していなかった」
　アンクも話を聞いて言う、彼は春雪の左隣にいてケーキを食べている。尚右隣には火野がいる。
「だがそれならだ」
「ああ、俺達もだよな」
　火野もここで言う。
「そのブレインバーストの中に入ってな」
「ブラックサタンと戦える」　
　それが出来るというのだ。
「間違いなくな」
「そうだよな」
「そうなるんですね」
「多分な」
「そうなるよ」
　伊達と火野が春雪に答える。
「そっちの世界に行けばな」
「俺達もね」
「それなら」
　ここまで聞いて春雪はこうも言った。
「ライダーの皆さんも」
「当然だ」
　後藤が答える。
「俺達はそちらの世界に行きだ」
「そしてですね」
「君達と共にそうさせてもらう」
　こう春雪に申し出る。
「君はそれでいいか」
「はい、僕にしても」
　春雪自身にしてもだというのだ。
「それに多分ですが」
「多分？」
「先輩も」
　春雪はふと先輩とだ、考える顔でこの単語も出したのだった。
「賛成してくれると思います」
「君の親だね」
「はい」
「ブレインバーストの」
「先輩もブラックサタンについて知りたがっています」
「当然だな、敵だからな」
　火野もその辺りのことはわかる。
「それも正体のわからない」
「最初は新しい勢力かと思っていました」
　ブレインバーストの中の、である。
「けれど同じ種類の相手が完全に倒しても出てきてしかも」
「どの王の勢力にも攻撃を仕掛けて、だったな」
　今度はアンクが言う。
「それでだよな」
「幾ら何でもおかしいとなりまして」
　それでだというのだ。
「先輩も僕達も赤の王も」
「確か小学生の」
「はい、彼女もです」
　火野に顔を向けつつ話していく。