夏休みの出会い
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第二章
「夏でも冬でも。偶然の出会いからね」
「気持ちはわかるが現実はな」
彼はまた現実を言う。
「そうはいかないんだよ」
「難しいんだね」
「そんな話はそうそうないさ新たな出会いよりも合コンか」
まだあった、彼が言うことは。
「それか同じ学校、特にクラスのな」
「女の子と?」
「あらためて付き合うとかだろ」
「そういうのかな」
「それはそれでロマンだろ」
合コンもクラスの女の子もだというjのだ。
「悪い話じゃないと思うがな」
「恋愛だからだよね」
「ああ、合コンしたいんなら場所とか相手の話進めるぜ」
彼は純貴だけでなく他のクラスメイト達にも話す。
「それでいいか?」
「ああ、いいな」
「じゃあクラウンでか」
「土曜にでも他の学校の女の子か」
「それが違う学科の」
「商業科とかどうだよ、うちのな」
彼等が通っている八条学園高等部のだというのだ。
「どうだよ」
「商業科って女の子多いしな」
「しかも可愛い娘な」
「向こうは凄い競争だからな」
女の子の方が遥かに多いからだ。
「合コンしたらすぐjにゲット出来る」
「それでか」
「ああ、どうだよ」
彼はこう仲間達に言う。
「佐藤もな」
「ううん、そうだね」
純貴も彼の言葉に応じる。
「行こうかな」
「交際までいかなくてもな」
それでもだというのだ。
「合コン自体がな」
「楽しいからだね」
「そうだよ、合コンとは何かってな」
その友人は強い声で応えた。
「ロマンだからな」
「それもロマンなんだ」
「会う楽しみ、それにな」
彼はさらに言う。
「飲み食いに恋の駆け引き、そういった多くのものがあるからこそ」
「いいっていうんだね」
「だからな、確かに海や祭りもいいけれどな」
「合コンか」
「御前にそのロマンを教えてやるさ」
浪漫ではない、そちらだった。
「じゃあいいな」
「商業科だね」
「あそこも百花繚乱だからな」
可愛い娘が多いというのだ。
「それも様々なタイプのな。後な」
「後って?」
「大学な」
彼はさらに言った。
「大学の方もな」
「大学って八条大学だよね」
「ああ、そこだよ」
同じ敷地内にあるマンモス大学である、様々な学部と充実した施設で定評がある。
「あそこのお姉さん達ともな」
「合コンするんだ」
「中等部ともだよ」
「それ犯罪じゃないの?」
「手を出さないと犯罪じゃないからいいんだよ」
だからいいと言う彼だった。
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