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ソードアート・オンライン~黒の妖精~

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12

 
前書き
スミマセン前々話レオがレンになってました。正確にはレオです 直しておきます
φφφ
「じゃあ…レオ 今日は色々、ゴメンと言うか有り難うと言うか…また今度ね!」
すっかり打ち解けた私たちは、暗くなる直前まで話し続けた。
「おー!今度レベル上げ手伝ってくれよ~!」
「解ったーじゃあね!」
私たちは叫ぶように 今度 の約束を取り付けて、別れた。



…いや確かに、レベル上げ、今度手伝うって言ったよ? 今度だよ?
今度が何で 今日なの?
あの人は国語力が足りないの?
高校生活何やってたの!?
私は、心の中でそう叫ばずには居られなかった。 

 
宿屋に帰ってすぐ、メールが来たのだ。
 明日、レベル上げ手伝ってくれ!75層転移門前に、明日十時集合な!

…と。
正直、レオの頭の悪さ(?)にげんなりとうなだれた。
「はぁ…。仕方無い…」
私は素早く、
 解った レオは帰ったらまず勉強しろ
と返した。
「はぁ~」
色々あった。 本当に、色々。
正直、明日は兄たちのところへ行き、人と一日で完全に打ち解けた!と言う報告をしたかったのだが、どうやら無理らしい。
レオと言うのは、思い立ったら即行動、それか、有言実行、と言う言葉がピッタリ似合う奴である。

「明日はレオに…何か奢って貰わないと…」

私は気づいても居なかった。
「……zz」


レオと会うのを楽しみにしている自分が、心のどこかに居るなんて。 
 

 
後書き
φφφ
翌日、私は早めに宿屋を出る。
ポーションや結晶などを買うためだ。
「えーっと ハイが6と、ヒール結晶が3、転移結晶が…」
ブツブツ言っている私に、忍び寄る一つの影。
「毎度あり~」
「さて、いこ…」
私はクルリと振り返る。
そこには、私の目線に合うように腰を落としたレオの顔が目の前にあった。
「きゃああ!?」
私は驚いて、敏捷度全開で後ろへ飛ぶ。
「な…っに、するの!?ビックリしたぁ」
「ぶッ…クク…ッ」
レオは私の反応を見て大爆笑。
「この…ッ」


私は、何をどれだけ奢らせるか、今から考えていた。 
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