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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第八十五話 ショッカー壊滅その十六

「ベーコンにハム、どうだろうか」
「大体わかった」
 門矢はここまで聞いて言った。
「それではドイツさんだ」
「俺でいいのか、本当に」
「そうだ、ビールとソーセージならな」 
 その組み合わせで問題ないというのだ。
「是非共頼む」
「わかった、しかしだ」
「しかし。何かあるのか」
「俺の主催のもてなしというのは本当にはじめてだからな」
 枢軸を組んではじめてだというのだ。
「宇宙人が来た時も何かスルーされた感じだった」
「そうある、ドイツはあっさりだったあるよ」
「俺のディナーも微妙って言われたしな」
「僕のカジノはいい感じになりかけたがな」
「あの流れで失敗したのは痛かったな」
 こんなことを言うイギリスだった、難しい顔で。
「あれは何でなんだ?」
「御前のせいだろ」
 フランスは少しうんざりとした顔でそのイギリスに突っ込みを入れた。
「御前があそこでスコーン出さなかったら日本の盆踊りで終わってたんだよ」
「くそっ、俺のせいかよ」
「そうだよ、だから今回も御前は静かにしていろよ」
「俺ももてなしの主催だった記憶ねえんだけれどな」
「じゃあ何を出すつもりなんだよ」
「紅茶にティーセットだよ」
 この二つだというのだ。
「それな」
「ああ、やっぱりいいからな」
 フランスはイギリス本人の話を聞いてからこれで終わらせた、かなり強引だったが今はどうでもいいと思ってさえいた。
 そうした話をしてであった、彼等は。
 ドイツのもてなしを受けた、リットル単位のジョッキに茹でられたソーセージ、それにバターを乗せたジャガイモがある。
 そのジャガイモの山を見てこう言ったのは彼だった。
 明久は涎を垂らさんばかりにジャガイモを見て言う。
「いや、いいね」
「喜んでくれているか」
「はい、全部ドイツさんが作ってくれたんですね」
「よかったら食べてくれ」
 少し気恥かしそうに明久に言う。
「つまらないものだがな」
「いえ、全然つまらなくないですよ」
 その乗せられたバターまで見ての言葉だ。
「これ全部食べていいんですよね」
「よかったらな」
「じゃあ頂きます」
「ビールもある」
 すかさずビールを出してくる、当然大ジョッキだ。
「どうだ」
「ビールですか」
「これもよかったら飲んでくれ」
「これが一杯ですか」
「何杯でもある」 
 その大ジョッキでだというのだ。
「飲んでくれるか」
「有り難うございます」
 明久はそのビールを受け取って飲む、その味は。
「これが本場のビールですか」
「どうかな、ドイツのビールは」
「はい、凄く美味しいです」
 実際に飲んでみての言葉だ。
「これは」
「ドイツのビールって凄く美味しいんだよね」
 イタリアがにこやかに明久に言う。
「それじゃあね」
「何杯も飲んでいいんだよね」
「そうだよ、俺も飲んでるよ」
 言いながら飲む彼だった、それは他の面々もだ。
 千姫は真っ赤になった顔で半蔵にこんなことを言っていた。 
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