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ソードアート・オンライン~黒の妖精~

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9

 
前書き
前書きに書くしw
ΦΦΦ
「ウギャアアアア!止めてくれ!死にたくないッ死にたくな……!!」
アスナさんの、攻撃の手が止まる。気を許しちゃだめだ。クラディールはこんなことで引き下がりはしない…!
「アア甘ェェーんだよ副団長さんよォォォ!!」
クラディールは、何時の間に持ったのだろうか、両手剣をアスナさんに突きつける。
斬られるーー!
瞬間、キリアとキリトを襲っていた麻痺が切れる。
私は同時に、なんのソードスキルも発動せずに、クラディールの剣とアスナさんの間に身を踊らせる。
キィィン、と言う、涼やかと言うより耳障りな音と共に、クラディールの剣は飛んだ。
私は自分の剣をダラリと構え、HPの残りが少ないクラディールを見る。
スゥっと息を吸った。
この世界へ来て二度目の殺人。


私は躊躇なく、剣を振り切った。


その時の私の目は、鈍い赤みを帯びていたという。 

 
ポリゴンが飛び散った。
勿論、クラディールの、だ。
私はそのポリゴンの破片に一片たりとも触れたくなくて、足に力を込めフワリと後ろに跳躍する。
後に兄やアスナさんに言われたが、あの動きは妖精そのもの、だったらしい。
「キリトくん、キリアちゃん!」
アスナさんが私たちに駆け寄ってきた。
「キリアちゃんゴメンね…!HPが尽きそうだったのに、私を助けて手…さ、さつじ…」
それ以上は言えなかったのだろう、アスナは顔を背けた。
「…私は大丈夫。お兄ちゃん…私は帰るから。アスナさん、宜しくね」
私はこれから兄が口にするだろう言葉が手に取るように解っていた。
ーーーあらぬ誤解を招くかまでは解らなかったが。

「今夜は…一緒にいたい」




二人の結婚報告を聞かされたのは、それからすぐのことだった。 
 

 
後書き
ΦΦΦ
兄たちは22層のフロアへと引っ越していった。
そして宿屋に一人残された私は若干パニック状態に陥っていた。
よくよく考えれば、隠れる人が居なくなったのだ。

マズイ。これは非常にマズイ。

町を一人で長時間出歩ける自信がない…。

何処か良い狩場かおもしろいスポットは無いだろうか。

私は、こんな時の情報や、鼠のアルゴの元へ歩いた。 
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