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ポケモンの世界にお気に入りのポケモン持って行こう!

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大好きクラブの会長の話は長いと相場が決まっている。そして、最後まで聞いたんだから自転車くれ

「あっ、お~いジ~ン、カミツレ~!こっちこっち~!此処の料理マジでうまいぞ~!」
「一緒に食べようよ~!」

・・・。こいつ等・・・マジで締める・・・それかもう、こいつ等放置してカミツレと二人っきりで旅するか・・・。

「ねえジン、もうこのままあいつら置いて旅続けない?正直その方が良いような気がしてきたわ」
「奇遇だな、俺もだ」
「どうしたたんだ?早く座れって」

・・・。店に入って直ぐにこいつ等見つけたと思ったらテーブルいっぱいに料理の山・・・っておい、こいつらどんぐらい注文したんだ

「おい、支払い用の紙見せろ」
「ん?おうはいこれ」
「私にも見せてジン」

・・・。

「「・・・お会計、7万3920円・・・」」
「嫌~つい此処の料理美味しくてさ~、いっぱい注文しちゃってさ」
「でも貴方達の分も注文しといたから勘弁してね~」

俺たちの分も注文しといた?それがこの高そうなステーキか?これ、メニュー見たら3800円もする高級メニューだぞ。しかも金払うの俺だぞ、どういうことが全く理解してないよなこいつら

「てめぇらぁぁぁぁぁぁ全く反省の色も無いし次にこれか・・・一体誰が金を払うと思ってんだごらぁぁぁぁ・・・」
「「へ?そりゃクレジットで♪」」
「そのクレジット、誰から渡されたか忘れた訳じゃないわよね・・・?」
「「そりゃ勿論ジンからだよ♪」」
「それじゃ一体誰の口座から金が落とされるかも理解してるわよね?」
「「そりゃ・・・あっ・・・」」

二人がそっとジンの方を見ると、ジンはプルプルと震える。そりゃそうよね・・・。幾らジンがギルさんから選別にかなりの額のお金と今まで貯金してきたお金があるからって、こんだけの大金を勝手に使い込まれちゃ・・・ってジン?ほんとに大丈夫なの・・・?

「・・・グズッ・・・」
「「「!!!??」」」

ジ、ジンが泣いてる!!?う、嘘マジで!?私ジンと2年間ほぼ毎日一緒にいたけどこんなジン始めてみたわよ?!うっわぁ・・・かなり精神的にきつかったのね・・・ガチ泣きしそうよこれ・・・。

「うわぁぁあああああああん!!!カミツレ~!!!!!」
「えええ!!?ええとジン!?お、落ち着いて!!!?」

だ、抱きつかれたぁぁああああ!!!??こ、これはこれで嬉しいけど困るわ!!でも・・・涙目のジン・・・可愛い・・・。

「もうやだよこんな奴らぁぁぁぁああああ!!!あんなに釘刺しておいたのに反省もしないで勝手にお金を使い込んでへいきなかおしてるんだもぉぉおおおん!!!僕の旅の食費とか薬代とか宿代の為に貯金してきたお金を大量に使い込まれたぁぁああああ!!!もういやだよぉぉおぉぉぉおおおお!!もういやだぁぁあああああああ!!!」
「よしよし!落ち着いてジン!!キャラ崩壊してるわよ!?そんなジンも可愛いけど何時ものジンに戻ってよ!?ってそれにそんな胸に顔を押し付けないでくすぐったいから!!」
「もういやだぁぁああああああ!!もうカミツレとだけでたびするぅぅぅうううう!!!」

「・・・やっべ、調子に乗りすぎたな・・・」
「これは完全に私達が悪いわね・・・」

「ひっぐえっぐ・・・グスッエッ・・・」
「よしよしよし、ジン良い子だから泣かないで~・・・」
「すまんカミツレ・・・もう大丈夫だ・・・」
「そう良かった・・・(でももう少しそのままので体勢で甘えて欲しかったなぁ)」

漸く正気に戻れた・・・。ふぅ・・・カミツレには迷惑を掛けてしまったな・・・。

「本当にごめんなさい・・・」
「悪い・・・」
「・・・すみません」

結局、俺の財布がダイブ軽く薄くなる事態に発展してしまった・・・。しかも、現在ジムリーダーは料理の仕込をしてるやら何やらで2時間はジム戦は出来ないと来たもんだ。マジでやってらんねぇぜ。何の為にこの店に入って俺の金は犠牲となったんだよこんちくしょう。

「もういいよ・・・進んでしまった時計の針は戻す事は出来ない・・・大丈夫さ、少しずつ節約して取り戻すから・・・はははっ」

ああ・・・乾いた笑いしかでねぇや。

「もういいや・・・一旦俺は外出てるわ・・・。一人で・・・」

ははははっ・・・。

「ああ・・・マジでどうしよう・・・」

もうこの際支払いは諦めようっていうかそれしかない。でもこれからどうやって節約していこう・・・。やっべ、また泣けてきた・・・。

「何頭抱えて項垂れてるのよ」

へ?・・・おい、このポケモンの世界はマジでどうなってんだ。色々と可笑しいだろ、何で色んなお方が居るんですか。紫様然り赤い弓兵然りAUO然り、私の目の前にアルティメットサディスティッククリーチャー(Ultimate Sadistic Creature)こと、風見 幽香さんと、白玉楼の亡霊少女の西行寺 幽々子がいらっしゃるんでしょうね。っていうかこれどういう組み合わせですか。あれか、幽香さんはフラワーマスターで、幽々子さんは西行妖という桜繋がりか!?花が共通点だけじゃねぇかこのコンビ!!

「嫌ちょっと・・・仲間の浪費で早くも貯金を崩す羽目になろうとは思ってなくて・・・」
「あらら、それは大変ね」
「これでも見て紛らわせなさい」

ん?こいつは・・・

「クリスマスローズ?」
「あら知ってるのね、男なのに珍しいわね」
「ユウカ、そんな偏見はいけないと思うわよ?」
「そうね、何でその花を渡したか解るかしら?」

何でこの花?う~ん・・・あっ

「花言葉か?」
「正解よ」
「因みにそのクリスマスローズの花言葉は『慰め』よ今は項垂れてる貴方にはぴったりでしょ?」

ああ・・・なんだか少し気が楽になったわ。

「ああどうも、なんだか気が楽になったわ。それで貴方達は?俺の名前はジンだ」
「私はユウカよ」
「私はユユコよ~」 
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