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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第八十五話 ショッカー壊滅その十一

「ファイナルカメンライダー」
「ディケイド」
 最後の電子音が響いた、そのうえで。
 ディケイドの顔に全ての力が宿りライダー達が備わった。
 胸と肩にあるライダー達が光り腰にも宿った、それと共に。
 ディケイドはコンプリートフォームになった、そして剣を手にして言うのだ。
「はじめるか」
「ほう、その姿になったか」
「貴様と戦うには常にこの姿だ」
「君の全力だからだな」
「貴様は常に俺の全ての力で倒す」
 何時になくだ、強い言葉だった。
「そうすることが貴様への礼儀だ」
「礼儀というのか」
「俺達人間に常に正面から対する貴様へのな」
「正面から対しているつもりはないがね」
「いや、対している」
 こう返すのだった。
「対局に位置してな」
「チェスをする様にか」
「そうして俺達の前にいるな」
「言われてみればそうだな」 
 スサノオもそのことを否定せずに返した。
「私は確かに君達に対して仕掛けてだ」
「俺達を見ているからだ」
「その通りだな、君達に仕掛けるならだ」
 それならというのだ。6
「私も全力で向かわなければだ」
「ならないというのだな」
「君達の言うその礼儀というものだ」
 まさにそれになるというのだ。
「そうなる、ではだ」
「今もだな」
「ここでこの姿で君達の相手をしよう」
「それでなんだけれど」
 ディケイドが身構えたところでイタリアがスサノオに問うた。
「君今何も持ってないけれどさ」
「君か」
「うん、この二人称でいいよね」
 スサノオに対してもいつもの調子で返す。
「それでね」
「君と言われたことは記憶にある限りないがな」
 スサノオがここで気にすることはこのことだった、貴様だの御前だの呼ばれることは確かに多かったがである。
「しかしだ」
「しかしって?」
「やはりこの世界に仕掛けたことは正しかった」
 スサノオはイタリアとのやり取りから自分で言うのだった。
「君の様な人間に出会えたのだからな」
「俺になんだ」
「そう、私を君と呼ぶ」
 このことからだった、やはり言うことは。
「素晴らしいことだ、だが」
「あっ、そこから先の言葉はわかるよ」
 イタリアは残念な顔になって述べた。
「俺達と戦うんだよね」
「そうだ、でははじめよう」
「まあもう覚悟は決めたからね」
 イタリアにしてもだ、そうして。
 スピアを構えそのうえで突っ込もうとする、だがそれはクウガが止めた。
「おっと、待ってくれよ」
「えっ、戦うんだよね今から」
「それはそうだけれどさ」
 だがそれでもだというのだ。
「こうした時は迂闊に飛び込んでもさ」
「怪我するだけだから」
「そう、慎重に戦わないと」
「それじゃあ俺は横から」
「イタリアさん達は横から攻めてくれるかい?」
 イタリアだけでなく日本とドイツにも告げた言葉だ。 
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