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妖精の十字架

作者:雨の日
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~一時の休息~

「なんと!?報酬は受け取らない!?」

「あぁ。今回は正式に受理されてないしな。クルスもそれでいいか?」

「あたりまえだ」

昨日の宴はほとんど夜通しで行われ、朝になりギルドへ帰ることになった
村長含め村の人々は報酬を渡そうとしたが俺らはそれを拒んでいた

「では、追加報酬の鍵だけでも・・・これは友人からの贈り物として」

「・・・そう言われては断れんな。ありがたく頂こう」

「やったーー!!」

「いらねぇ!!」

ナツやグレイは鍵などいらないため悲痛の叫びをあげ、ルーシィは喜びの声をあげた

「ま、いいじゃねぇか。お前らにはお仕置きがまってんだからよ」

俺は笑顔で死刑を告げた
ナツたちは小さく悲鳴をあげて顔を真っ青に染め上げていた

「では、帰るぞ」

エルザが踵を返した

「せめて港まで送ります!」

「あぁ―・・・それは大丈夫。海賊船あるし」

俺が指さした方向にはどくろの旗を掲げた船が停泊していた

「さ、さすがクルスとエルザ・・・」

「あい。それが二人です・・・」

「兄ちゃん!俺、泳ぐ!!」

「ナツ、サメいるぞ?」

嫌がるナツを引きずりながら俺たちは船に乗り込んだ

「みなさーん!!本当にありがとうございました!!」

「また宴しましょうね!!」

悪魔に見送られながら俺たちはギルドへと帰還した・・・・・・・・
はずだった



「お前たち、アレを覚悟しておけ・・・」

エルザの一言がグレイの魔法よりも場を凍らせた

「アレ、だと・・・!?」

「嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だーー!!」

「ナツ・・おいら川が見えるよ」

アレを知らないルーシィは冷や汗を垂らす程度で済んでいる
ちなみにアレというのはアレだ。うん。俺も言えん

「今回のアレにはクルスも参加だ」

「了解。腕が鳴る」

肩を回しながら冷やかな笑みを浮かべた

「兄ちゃん!お手柔らかに・・・」

「アレってなにーー!?」

そんな和やかなムードは一瞬にして
崩れ去る

「・・・なんだよ、これ」

「鉄・・・それも滅竜魔法か」

俺たちが目の当たりにしたのは
鉄が突き刺さる無残な姿の妖精の尻尾だった―――

「悔しいけど、幽鬼の支配者にやられたわ」

ミラが出てきて視線を落としながらつぶやいた



「マスター!!現状はどうなっているのですか!?」

ギルドの地下に入り、マスターに詰め寄るが、マスターはのんきに酒を飲んでいた

「そんなに慌てることでもなかろう。だーれもいないギルド狙って何が楽しいんじゃかのぉ」

「誰もいない・・・?」

ルーシィが首をかしげた

「襲われたのは昨日の深夜。だからけが人もいないのよ」

不幸中の幸い、か

「マスター。戦争を起こすつもりは、毛頭ないんだろ?」

「当たり前じゃ。こーんな陰湿なことしかできん奴に戦争?馬鹿げとるわ」

そう言ってるマスターの魔力は若干乱れていた
本気で動揺していないわけではないようだ

「・・・すまん、漏れるわ・・・」

そう言っていそいそとトイレに逃げて行った

「じっちゃん・・・なんで怒らねぇンだよ」

「ナツ、よく考えろ。相手は聖十の一人だぞ」

エルザがなだめるがそれでもおさまらないナツ

「でも!兄ちゃんの方がゼッテーつえぇよ!」

確かに俺は過去に何度か聖十の誘いを受けたが、いろいろと面倒だったので全て断ったが

「確かに、俺の方が強いが、向こうには色々とつわものいるだろ?戦力は五分五分なんだよ」

「えぇ。エルザとクルスだけではとてもじゃないけど倒せないわ」

ミラが追加で援護してくれた
ナツはしぶしぶ黙りこむ

「・・・幽鬼の支配者。俺はゆるさねぇぞ」

グレイはまだ怒りが収まっていないが、さすがに問題は起こさないだろう
とりあえず、ナツたちのお仕置きは延期となり、今日は解散となった
その帰りマスターが

「各自、襲撃に備えて何人かで固まって行動するように!」

とだけ言っていた
ナツ、グレイ、エルザ、ハッピーはルーシィの家に行くことに。俺はどうしようか考えて、ある少女のもとに行った

「ミラ、誰かほかに居るのか?」

「ん?今日?エルフマンがいるわよ?」

エルフマンだけか・・・
いっちゃ悪いが不安だ。あいつは未だ・・・

「・・・俺も今日はミラと居る」

「えぇぇ!?」

突然叫び声をあげたミラ

「ん、邪魔だったなら・・・」

「ううん!全然!よろしくね!」

そう言って俺は今日、ストラウス宅にお邪魔する事になった 
 

 
後書き
次回は少しだけ雑談で、一気に幽鬼の支配者編かけぬけます~~~ 
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