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いろいろおかしい第四次聖杯戦争

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本編
  3話~意地があんだよ!男の子にはなぁ!~バーサーカー陣営

 
前書き
ようやくカズマの出番です。
あと式は戦場から撤退しただけで倉庫街の端で戦闘を観察してます。 

 
――― バーサーカー ―――





(あそこの奴は強え。楽しめそうな相手だ。)


バーサーカーは自身の能力を展開し、腕に装甲を纏う。閉じていた右目が開き、その近くにまるで鬣のような装甲がつく。なにより目立つのは右の肩甲骨当たりについたプロペラのようなものだ。それはゆっくりと回り始め、どんどん加速していく。それと同時に手の甲の装甲も開き、中でエネルギーの回転が見られた。


「もっとだ!もっと!もっと輝けぇぇぇぇぇ!!!」


彼は叫び、プロペラの回転により飛ぶ。そしてキャスターをまっすぐ見据え、


「シェルブリットバーストォ!」


強力な拳撃を放った。そして、キャスターの砲撃を突き破る。


「ふぇぇ!?」


いきなりディバインバスターを打ち破り、正面にあらわれた新たなサーヴァントにキャスターな驚きを隠せなかった。しかし、


「その声、かなみか!?」


バーサーカーはもっと驚いていた。





――― アーチャー ―――





一瞬の出来事だった。アーチャーは致命傷を避けれたのは運が良かった、と思った。ライダーの本気はけた外れに速かった。………おそらく彼の技『桜花』以上のスピードだろう。その速度で突っ込まれてよけられたのは奇跡に近い。


(あの速度じゃあ絶牢も効かないな………)


アーチャーはマスターを取戻し、逃げる方法を模索していた。しかし………


(奴を倒す以外にはない、か。かなり厳しいがやるしかないな。)






――― キャスター ―――





突然現れた男の人がパンチで私のディバインバスターをかき消した。しかもそのうえで私を誰かと勘違いしているようだった。


「あのー………」
「………かなみじゃねぇ、か。でもあんたかなみと同じくらいの年だな。ならアンタとは殺り合わねえよ。じゃあな。」


………って勝手に去ろうとしてるし!!


「いくぜマスター、ケンカだケンカぁ!!」
「お前は人の話をもう少し………ってまた聞かないし―――!!……待て待て待てそれはむtyああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」



とてもおかしな人たちだったの。


「(キャスター、どうやら倉庫街でまた戦闘がおこっているらしい。ここは一旦引いて………「(さっきの人を追いかけるの!!)」……はぁ。)」


さっきの人は倉庫街に行ったはず、早く追いかけないと!






――― 切嗣 ―――





僕はあのサーヴァント………おそらくアーチャーのマスターを仕留めにかかり………やめた。理由はあのもう一人のサーヴァント………ライダーだ。あの圧倒的なまでの速さ、こちらの銃弾が届くより前に反撃され、死に至るだろう。だから僕は傍観を決め込んだ。しかし、あのアーチャー、アイリに膝枕だなんて………僕だって最近してもらってな………じゃなくてサーヴァントとは思えない魔力の低さだったのに………警戒が必要だ。


「さて、セイバー、お手並み、拝見だ。」






――― 雁夜おじさん ―――





カズマの奴、話聞かないで勝手に突っ走るわ、こっちは死にかけのただの人間だってのにあんなに飛ばしやがって………俺を殺す気かってんだ、まったく。


「ついたぜマスター。どっかに隠れてろ、巻き込まない保証がねぇ。」
「おまえ、あれ(・・)は温存しろよ。」
「………あいよ。」


さあ、カズマ。思いっきり暴れるんだ。お前の力、見せてくれ!








――― バーサーカー ―――






倉庫街では4人のサーヴァントが戦闘していた。一人は銃、一人は斧槍、一人はナイフ、最後の奴は………見たことのあるような装甲を全身にまとっていた。と、突然一人がなんか叫んだあと消えちまった。あいつとのケンカはおもしろそうだったんだがな。標的を斧槍の奴に絞り、力をためる。


「さあ、行くぜ!!シェルブリットバースト!!」
「うわっ!?」


折れた斧槍も持った奴はバックステップでよける。と、装甲の奴がこっちに気付いた。


「おまえ………カズヤか!?」
「カズマだ!!ってアンタ……ストレイト・クーガー?」
「おやおやいきなり真名ばらしてくれるとはやってくれるなぁカズヤ。」
「だからカズマだ!!」


「(おい、カズマ、知り合いか?)」
「(雁夜か、あの人は俺の兄貴みたいな人だ。)」
「(そうか………そんな人を倒さなきゃいけないなんてお前、いいのか?)」
「(良いも悪いもねえ!俺は目の前に立ちはだかる壁はぶち壊すだけだ!)」
「(そうか、なら俺から言えることなんてないな。)」



と、いきなり声がした。


「ライダー!!何をしている!さっさとアーチャーのマスターを始末し、そこのサーヴァントを打ち倒すのだ!!」


どうやら声の主はクーガーのマスターらしい。


「まあまあ、そのくらいならこいつと話ししながらできるって。見てなマスター!!」


と、クーガーが振り返ると………そこには誰もいなかった。


「貴様がその輩と話してるうちにアーチャーに逃げられたではないか!おまけに真名までばらされおって!」
「まあまあ、会話を楽しむのは文化的な俺の宿命みたいなものですからなぁ。なおさらそれが弟分のカズヤなら会話は必要です。」
「………もうよい!!ライダー、汝がマスターが令呪を持って命じる!速やかに倉庫街中のサーヴァントを駆逐せよ!」


クーガーのマスターがそう命じた瞬間だった。瞬く間に目の前に迫られ、強力な蹴りを食らった。咄嗟に防ぐが、吹き飛ばされる。そのあとでも叫びが聞こえた。おそらくもう一人の奴だろう。


「(カズマ、どうした!)」
「(兄貴が本気だ。こっちも本気でやらなきゃやられる。いいか、雁夜?)」
「(………撤退前提で、逃げるために使うなら………)」
「(なにいってんだ!逃げるためじゃねえ!倒すためにだ!!こんなとこじゃ引いてらんねえ!意地があんだろ!男の子にはよぉ!!)」
「(………勝算は?)」
「(なくてもやる。そして勝つ!この俺の自慢の拳でだ!!)」
「(……わかった。好きにしろ!)」


立ち上がり、周りのものを巻き込んでアルターを最大限に発動させる。装甲が全身を包む。その姿はまるで黄金の獅子のようだった。


「こっからは全力だ!!かかってきやがれええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」


俺の声に反応するクーガー。こっちに向かってくる。そこへ、


「兄弟喧嘩はだめなのー!!!」


聞き覚えのある声がした。

 
 

 
後書き
三話です。なのは登場は四話に先送りになりました。無計画ですみません。

ではまたー 
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