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ガールズ&パンツァー もう一人の転校生

作者:stk
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第二回戦第四試合 青葉女子学園vs平塚水産高等学校

『ただ今より第二回戦第四試合を始めます。なおこの試合は大狩流本家特別認定試合のためフラッグ戦で行います。また車両制限は五両とします。』
放送で言われなくても分かっていますよ。
大体フラッグ戦にしてほしい。
って頼んだのは私だし。
でもこれで玲菜が戻ってきてくれるなら頭を下げたかいが会ったと言うことかな。
「両校隊長、副隊長は前に出てきてください。」
「はい。」
戦車道出来たばっかの学校に負けるわけがないよ。
一様私たちも伝統校に含まれているわけだし。
「これより平塚水産高校タイ青葉女子学園の試合を開始します。お互いに礼。」
「「よろしくお願いします。」」


「作戦を伝えるよ。今回は私が裏から回り込んで玲菜を叩く。行動は的確にお願いね。」
「「「了解(イエッサー)。」」」
普通四両が囮なんて思わないでしょ。
この勝負貰ったよ。
「全車両。パンツァーフォー。」
それから数分走っていたが戦車に会わなかった。
平塚水産高校は囲んでいく戦法を取るのが主流だけどそれ以外の戦法で来るのを見たことがないからとても厄介。
「隊長!!後から平塚水産の戦車が突っ込んできます!数は一両です。」
一両?
てことはもう回りにいるの?
ドォーン!!
えっ。
『青葉女子学園。一両走行不能。』
何処から撃ってきたの?
いま一両見つけたばかりなんだよ。
しょうがない。
「撃たれた戦車に情報提供を求めて。対抗するよ。」
了解(イエッサー)。」
さて。
次は何処から来る?
私が目を光らせてみていると二次の方向に砲塔を仲間に向けた敵戦車を確認した。
すぐに指示を出し撃たせたが先に敵に撃たれてしまい仲間が一両行動不能になってしまった。
しかし次々に撃たれてくる砲弾の嵐に私も何処に戦車がいるか判断しにくくなっていた。
すると近くにいた仲間戦車がついに一両を発見したため撃ったがこれまた一足遅く私たちの仲間が先に行動不能になってしまった。
すると無線で
『こちらは平塚水産高校副隊長の岸部唯と言います。こちらは二両で貴女の戦車を包囲しています。ただちに降伏してください。』
と降伏するように促してきたのである。
しかし私たちは引くわけにいかず。
「此処から逃げるよ。」
と戦う意思を見せることにした。
すると敵は正面と後方から撃とうとしたのか見えるところに出てきた。
『分かりました。それが貴女の返答ですね。』
無線は切られると二両から砲弾が撃たれた。
それをギリギリで交わした。
すると運がよく前方にいた敵が撃った砲弾の一つが後方にいた敵の戦車に当たり行動不能になった。
「ラッキー。前方の戦車に向けて撃て―!!」
放たれた放談はまっすぐ前方にあった戦車に当たった。
「玲菜。あとは頼んだわよ。」

「どうするの?あなたの仲間は全滅したみたいよ。」
澄は黙っているけどかなりショックだったみたい。
自分の見下した学校(チーム)に仲間たちが負けたことに。
でも勝負ではこんなことは普通にある。
それを澄は知っているはず。
『私は・・・。私は何があってもあなたを連れ帰る!!!』
澄は今まで以上に私に力をぶつけてくる。
しかしこれも予想の範囲内。
澄の行動なんか全てお見通しなんだよ。
そして平塚水産の行動もね。
「全部交わしてね。当たったら終わりなんだからね。」
「了解です。」
それにしてもさっきまでの冷静な行動が嘘みたいだよ。
相当焦ってるんだろうね。
でもゴメンね。
まだ戻るわけにはいかないの。
まだ。
「相手の隙を見て一発だけ撃って。」
「はいっ!!」
澄にはまだ成長の可能性がある。
いつかは私を超える立派な指揮官になるはず。
「準備できました。」
「タイミングを見てね。」
その時の対戦が楽しみなの!!
成長した澄とのね。
ドォーン!!!
『平塚水産高校。フラッグ車走行不能。よって青葉女子学園の勝利。』


『青葉女子学園の勝利。』
えっ?
嘘だよね。
私たちは負けたの。
あんな弱小の学校に。
そんなの嘘だ!
嘘に決まってる!!
「まだ動けるよね!」
「すいません。動きません。」
「お願い!動いて!負けるわけには行かないんだから!!」
「隊長。無理です。」
そんな。
「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん。」
私たちは大切な人を取り戻すことも出来ないなんて。
そんな。
「大丈夫ですよ。チャンスはまだあります。」
「そうですよ。」
みんなが泣くのを堪えて私を励ましてくれる。
他のみんなが泣くのを我慢してるのに私だけがなくなんて。
そして本来励まさないといけないのは私なのに。
「み・・んな・・。ありがと・・う。」
私は泣くのを堪えてみんなに顔を向けた。


「青葉女子学園の勝利です。」
「「「「「ありがとうございました。」」」」」
私はすぐに澄のもとに向かった。
澄は挨拶が終わるとすぐに待機室に戻ってしまった。
「澄。」
「れいな。」
「おいで。」
「れいなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。」
まさか泣くなんて。
「どおして戻ってきてくれないの?私は玲菜が大好きなのに。」
「私もよ。」
「ならどおして。」
「澄と協力してやるのは本当に大好きだった。でも私がいると澄の才能を殺してしまっているの。それがもったいなくて。」
「私の才能なんてどーでもいい!!玲菜と一緒にいれるならそんな才能いらない!!」
泣きながら叫んでる。
「そんなこと言わないの!!!貴女は私が認めた立派な指揮官なのよ!自信を持ちなさい!!!」
「・・・・・はい。」
「わかればいいの。またやりましょ。」
「・・・うんっ。」
もっと成長らまた一緒に戦える日が来る。
きっとね。
 
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