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FAIRY TAIL 友と恋の奇跡

作者:紺碧の海
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第28話 ニーナとノーナ

 
前書き
呼ばれて飛び出てジャジャジャーーーン!!07です。
今回は硝子の人形との戦いの3日後の出来事です。
マヤ目線で書いていきますよ。
それでは、第28話・・・スタート!! 

 
硝子の人形(クリスタルドール)との戦いから3日後、この事件はニーナとノーナの過去が関係してるの。20年前、当時はある家の女の子の人形だったニーナとノーナはその女の子にかわいがられていたの。でも、その女の子は産まれたときから体の弱い子で、6歳で死んじゃったんだって。ニーナとノーナは女の子の親に捨てられたんだって。そんなある日、偶然この街にやって来た魔道士がニーナとノーナに魔法をかけて人間の姿に変えたの。その魔法は魂(スピリット)。人間になったと同時に魔道士になったニーナとノーナは悲しみをこの村に復讐するために、魔道士ギルドを建てて、加入して来た魔道士を人形に変えていたんだって。でも、魂の魔法はかけられた者が涙を流すと効果が切れるんだって。村の人たちは、

村1「早く燃やしちゃえっ!こんな呪いの人形ッ!!」

村2「切り刻んでしまいましょうっ!!」

村3「海に投げ捨ててもいいと思うぜっ!!」

なんて言う人もいた。さすがにそれはかわいそすぎると思ったから、今は私が引き取って保管しているの。でも、エルザに、

エ『また、変な事をやらかすかもしれない。できるだけ手の届かないところに置いとけ。』

って念を押されたから、今は私の部屋の棚の一番上に飾っている。でも、人間のときは無表情なのに、人形のときは笑っているんだよね。何でだろう?この笑顔を見てると、な~んか癒されちゃうんだよね。

ナ「お~いマヤ、居るか~?」

ハ「居るか~?」

むむっ!この声はナツとハッピーだ。何しに来たのやら・・・どうやら私の家と、ナツとハッピーの家はすごく近いらしいの。

ナ「ちょっと、礼を言いにきただけだよ。」

ん?お礼?

ナ「そ、その・・・ありがとな。庇ってくれて。」

庇う?あ~あ、ニーナの人形眼(ドールアイズ)のときか。

マ「私は大丈夫!!まさか、ハッピーも一緒に庇うとわね。」

ハ「おいらも最初はびっくりしたよっ!」

・・・それって、私がナツを庇わないと思ったのぉっ!?これでも一応片思いしてる相手だからねっ!!・・・なんてこと言えないよね・・・////////////

ナ「あれから、ニーナとノーナの様子はどうだ?」

マ「問題無しっ!異常無しっ!この世に最初から悪い子なんていないもん。ニーナもノーナも寂しかったんだよ。きっと・・・」

ナ「じーーーーーーーーーー・・・」

ナツが私の顔を覗き込む。ち、近いって!!/////////////

ナ「お前も問題無し、異常無しか。」

マ「はい?」

ナ「いや、なんかいきなりまともなこと言うからよ・・・」

それって、私が普段まともじゃないってことぉっ!?どんだけ私を舐めてるのっ!?

ハ「あれ?ニーナとノーナが笑ってる。」

ハッピーが棚の上のニーナとノーナの人形を見て首を傾げる。

マ「それ、私も気になってるんだけど、全然わかんなくって。」

ナ「・・・きっと、マヤに「ありがとう」って言ってんじゃねぇのか?」

マ「えっ?」

ナ「こいつら、村の人たちに燃やされそうになったとき、お前助けただろ。そのお礼を言ってんるんだと俺は思うぜ。」

私は棚の上にいるニーナとノーナを見る。黒いビーズの瞳と目が合ったような気がした。

ナ「マヤ、ギルドに行こうぜ。」

ハ「あい!!」

ナツとハッピーが手招きする。

マ「うん!今行くよ~!」

部屋を出ようとしたそのとき、

『ありがとう、マヤ・ララルド・・・』

マ「えっ!?」

頭の中にすごく小さな声が聞こえた。その声は、間違いなく、ニーナとノーナだった。私は、棚の上のニーナとノーナに小さく手を振ると、ナツとハッピーを追いかけてギルドに向かった。 
 

 
後書き
第28話終了!
人形って、ずーーーーーと眺めていると、表情が変わるって知ってましたか?
次回は最強チーム、アカネビーチへ!!楽園の塔以来ですね。
それではまた次回!! 
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