インフィニットストラトス サタンと契約した憤怒の一夏
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全てが終わった日
前書き
インフィニットストラトス黒剣の死神と同時進行しようと思います。こちらの作品も暖かい目で見守って下さい。
「ブリュンヒルデの弟なのにこんなことも出来ないの?」
止めろ。
「弟君はこんなに優秀なのに何でお兄ちゃんの方はダメなのかしら?」
何で、十秋が出てくるだよ!
周りの大人たちはいつも俺を千冬姉や十秋と比べてくる。俺は今どこだか分からない真っ暗な所を歩いている。自分が何でこんな所にいるのか分からない。そんな中一つの光が見えた。
「一夏はお前はどんなことがあって私が絶対助けてやる」
透き通る姉の声で俺はようやく目が覚めた。薄暗く周りがよく見えないが、どうやらどこかの廃工場らしい。
「やっと起きたか。織斑一夏君!」
数人の男達が現れ、ボスらしき男が野太い声で俺の名前を呼んできた。年は40代位の男だ。
「お前達何者だ!何が目的だ!」
「何って、決まってるんだろ。お前の姉の試合の妨害だよ!本当だったらお前の弟も攫うつもりだったんだがな、お前だけでもいいって依頼だったからな」
(依頼ってことは、頼んだのは決勝戦の相手の母国イタリアが、いやまさかな)
俺は男が持ってる厳重に封印されているカバンを見て一つ聞いてみた。
「なぁ、そのカバンの中何が入ってるんだ?」
「何だ、気になるのか?まぁいいだろ、教えてやる。この中には篠ノ乃束が危険すぎて封印したIS、『サタン』が入ってるんだよ!」
「『サタン』…」
なぜか俺はその名前に惹かれていった。何故だかは分からないが。
「兄貴!大変です!」
「何だ!どうした!」
下っ端の一人が走って工場の中に入って来て焦っている。もしかして千冬姉が来たのか?
「織斑千冬の奴が決勝戦に出てるんです!」
…え
「どうゆう事だ!ちゃんと誘拐したと連絡を入れたのか!?」
(どうゆう事だよ!何で、千冬姉が、…まさか俺を見捨てた?)
「ハイ!!ちゃんと連絡しました!けど、あの女、何食わぬ顔で試合に出てるんです!」
(そんなのウソだ!!千冬姉が俺を見捨てるわけがない!)
「まじかよ。弟見捨てて名誉に走るなんてとんでもねゲスな姉だな。一夏く~んってあれ、顔に生気が無い。」
(ハハッ!そうか、千冬姉は俺を見捨てたのか。………ふざけるな!俺に希望を持たせて、絶望の底に叩きつけるのが楽しいか!こんな現実、認めてやるものか!)
俺が今までに感じたことのない怒りと憎悪を感じていると、誘拐犯のボスが持っていたカバンから不気味な声が聞こえてきた。
『……お前のその『憤怒』私は気にいたぞ!お前は欲するか?無類無き力を?』
カバンから不気味な声が聞こえ男はカバンを落とすとカバンのロックが外れ、カバンが開くと青い炎を纏ったブレスレットが出てきた。俺はそのブレスレットに願いを叫んだ。
「その力を寄越せ!サタン!!」
『よかろう、お前と私はこれより一心同体だ!!』
ブレスレットはこちらに飛んで来て、俺の右腕にくっついた。そしたら俺の体が青く光初めて光が俺の体を包んで、光がはじけた。男の俺にISが付いていた。そのISが異形な姿をしており、竜のような青い尻尾が付いており背中からは青い炎の羽が4つ左右から出ており、両肩と両肘からも青い炎が出ている。
「な、何で男がISに乗れてんだ!?」
叫んだ誘拐犯の一人を睨むとその誘拐犯から青い炎が出てきて男を燃やし始めた。
「ギャアアアア!熱い!熱い!」
「に、逃げろ殺される!」
誘拐犯のリーダーが叫び誘拐犯達は燃やされてる仲間を見捨て、出口に走り出した。
「逃がすか!」
俺がそういいながら、右腕を前に出して、特大の青い炎球を放った。誘拐犯達に直撃して誘拐犯達は叫ぶことも出来ず燃えていった。
(どうだ、私の力は、気に入ったか?)
頭の中から、サタンの声が聞こえてきた。
「ああ、最高だ!気分が少し良くなった。…サタン、俺は決めた。コイツらや、あの女みたいクズどもを殺してやる!」
(面白い奴だなお前はいいだろ!お前の願いに付き合ってやる新しいマスターよ)
「一夏だ、俺の名前は」
(なら一夏次はどうする?)
「まずはこの廃工場を燃やす。それからのことはこれから考える」
俺はISを解除して工場から出て、工場を燃やした。俺が地面を見ると千冬姉からもらったお守りが落ちてた。
「じゃあな。千冬姉」
俺はあお守りにそう言って姿を消した。
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