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FAIRY TAIL 友と恋の奇跡

作者:紺碧の海
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第1章 月の涙編
  第22話 星空の最終決戦

 
前書き
いつも元気な紺碧の海です!
今回は月の涙最終決戦!!ナツとハッピーとマヤがシャインに挑む!
そして、覚えているでしょうか?ルーシィとリョウが倉庫で見つけた不思議な液体の事を―――。その液体の秘密も分かっちゃいますよ!
マヤ目線で書きます。張り切って行ってみよーっ!
それでは、第22話・・・スタート! 

 
ナ「どこだァーーー!ここかァーーー!」

ドガガガァァァン!とすさまじい音を立てながらナツは次々と壁を蹴破っていく。

ナ「・・・いない。次ィィイ!」

・・・ナツって、扉っていうものを知らないのかな?月の涙(ムーンティア)のギルドの壁は穴だらけ。

ナ「おい、マヤ、お前もちゃんと捜せよ。」

ハ「そうだそうだーっ!」

いや、だってね・・・これ見たら捜す気無くすよォ!?

ナ「ったく、どこに隠れてどわぁ~!?」

マ「えっ!ちょっとナキャーーー!」

なんとなんとなんとっ!いきなり床に穴があいて、私とナツはその穴に真っ逆さまに落ちちゃったァ!運良く羽で飛んでいたハッピーは、

ハ「ナツゥ~!マヤァ~!」

穴には落ちなかった。私とナツはそのまま真っ暗な穴へ吸い込まれるように落ちていった。

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ズドォォオオン!と凄まじい音を立てながら砂煙を巻き上げる。

ナ&マ「いってぇ~・・・!」

落ちたところは硬い床。お尻がズギズギするよ~・・・!

ナ「いててて。マヤ、大丈夫か?」

マ「う、うん。なんと・・か。」

私はナツの手を握って立ち上がる。

ナ「つーか、ここどこだ?」

辺りは真っ暗で何にも見えない。

シャ「お待ちしてました。ナツ・ドラグニル、マヤ・ララルド。」

ナ「!この声・・・!」

すると辺りが明るくなった・・・と思いきや、

ナ&マ「う、宇宙!?」

なんで星が浮いてるの~!?でも、すっごいきれい・・・

シャ「ここは私の地下室。朝でも昼でも満天の星が見る事が出来るのですよ。」

いつの間に現れたのか、シャインがうっとりとした目で語る。手には透明な瓶を持っている。中に液体みたいのが入ってるけど・・・何アレ?まぁいっか。

シャ「まさか、月の涙(ムーンティア)の魔道士が全員倒れてしまうなんて・・・思ってもみませんでした。」

ナ「アイツ等勝ったのかっ!」

マ「ヤッタ~♪」

じゃあ後は、私とナツがシャインを倒せば依頼完了って事だね。責任重大じゃんっ!

シャ「さて、本当に私に勝つ事が出来るでしょうか?あなた達に?」

するとシャインは手に持っていた透明の瓶のコルク栓を開けた。そして、中に入っていた液体を手の平に1滴落とす。すると、シャインの体が虹色に光りだしたっ!

ナ「何だそれ?食いもんか?」

マ「何でそうなるのォ!?」

シャ「これは“月の涙”です。」

ナ&マ「“月の涙”!?」

私とナツは鸚鵡返しにシャインに聞き返した。

シャ「15年前の事です。私は小さい頃から星空が好きで、毎日丘に登って眺めていました。ある日、いつものように丘の上に行き、星を見に行きました。その日はとても綺麗な三日月でした。すると、()()()()()()()のです。」

月が・・・涙を流したァッ!!?

シャ「その涙は私の手の平に落ち、それから私は星の造形魔道士になったのです。これはその時の、“月の涙”の残りです。」

な~んか夢みたいな話だなぁ~。

シャ「そろそろ始めましょうか。星空の最終決戦を・・・」

シャインが不敵に微笑んだのと同時に、ナツがバフッ!と広げた左手に固く握り締めた右拳を思いっきりぶつけた。

ナ「行くぜっ!先手必勝ッ!火竜の・・・咆哮ッ!!」

ナツの口から勢いよく炎が噴き出る。

シャ「スターメイク、(ウォール)ッ!!」

星の壁は虹色に輝いていてすごく綺麗だった・・・って、見惚れてる場合じゃない!私は魔
力を集中させる。地面にオレンジ色の魔法陣が浮かび上がる。

マ「我と契約した者よ、ここに姿を現せっ!ライオンのキング!」

ピィーーーーーーーッ!と指笛を吹くと、魔法陣から黄金に光る鬣をなびかせた、凛々しい顔付きのライオンが姿を現した。

キ「ガォォオオォオオオオオオッ!」

キングの雄叫びが部屋中に轟く。

マ「キング!王者の牙!」

キ「ガォォオオォオオオオオオオオオオオッ!」

鋭い牙を剥き出しにして、キングはシャインに突進していく。でもシャインはよけようともしない。ちょ、ちょっと!あれをまともに食らったら・・・!
でも、心配するのはキングの方だった。

シャ「スターメイク、(チェーン)ッ!!」

キ「ガォ?」

キングは虹色に光る鎖で身動きを封じられちゃった!その間にシャインは私に向かって、

シャ「スターメイク、弓矢(アーチェリー)ッ!!」

先の尖った矢が私に向かって飛んで来た。私は呆気に取られてかわす事が出来なかった。

ナ「危ねーマヤッ!」

マ「キャア!」

バシュッ!と鈍い音を立てて、矢は壁に突き刺さった。

ナ「あ、危ねェ・・・マヤ、大丈夫か?」

マ「あ・・う、うん。大丈夫・・・あ、ありが・・とう/////////////////」

私は間一髪の所でナツに助けられた。ど、どうしよう・・・/////////////////か、顔が・・・熱いよ・・・///////////////////

シャ「火竜(サラマンダー)、その反射神経のすごさを褒めますわ。」

ナ「へへっ、サンキュー。」

シャ「ですが、これはかわせるでしょうか?スターメイク、隕石(ミーティアライト)ッ!!」

空から無数の隕石が落ちてきたァッ!?・・・って、

マ「ちょちょちょちょっとナツ!おおお下ろしてぇ~!」

ナ「はぁっ!?今下ろしたらお前死ぬぞっ!いいから落ちねェようにしっかりしがみ付いてろっ!」

マ「・・・・・///////////////////」

今の状況を簡単に説明すると・・・女の子が憧れる抱っこを、今、ナツにやられてる・・・・こ、これでも私、デリカシーあるからねっ!
ナツのお陰で何とか隕石をかわす事は出来たけど・・・

ナ「//////////////」

マ「//////////////」

き・・気まずい空気が流れる・・・

シャ「あら、あなた達カップルなの?」

ナ&マ「違ーーーーーうっ!」

敵にまで勘違いされてる・・・

シャ「それにしても、あの攻撃までかわしてしまうとは。しかも女の子を抱」

マ「それ以上言うなーーーーーっ!」

そんな事より、早くコイツを倒さないと・・・!

マ「キング!そんな鎖砕いちゃえっ!」

キ「ガォォオオォオオオオオオオオオオオオオオオオッ!」

バキン!と音を立てて鎖が粉々に砕け散った。さっすがキング!脱出成功!それじゃあ・・・

マ「キング!王者の光!」

キ「ガォォオオォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!」

シャ「スターメイク、(ウォール)ッ!!」

キングの光を纏った拳を虹色に光る星の壁で防ぐ。でも、キングの力強い拳はそんな壁じゃあ防げないよ。
パキッ!と、星の壁に亀裂が入る。

シャ「そ、そんな・・・!」

マ「いっけーーーっ!キング!」

キ「ガオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!」

パリィン!と音を立てて星の壁が粉々に砕け散った。

シャ「キャア!」

マ「ナツ!最後は任せま~す♪」

ナ「おっしゃあっ!右手の炎と、左手の炎を合わせて、火竜の・・・煌炎ッ!!」

シャ「キャアアァアァァアアアアアアッ!」

両手に纏った炎を力任せに振るい、シャインを殴り飛ばした。

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シャ「おめでとう。妖精(ようせい)の勝利ね。」

ナ「おっしゃーーーーーっ!」

マ「やったねキング!」

キ「ガオ。」

それにしても、シャインめちゃくちゃ強~い。

シャ「あら?私に勝ったんだから、あなた達の方が強いんじゃなくて?」

まぁそうなんだけどさ。

ナ「ところでよ、こっからどうやって出ればいいんだ?」

あ、そういえば・・・

シャ「安心して、すぐに戻れるから。」

すると辺りが光に包まれて何も見えなくなった。

**************************************************************************************************************

シャ「はい!地上に登場!なんちゃって。」

ここで親父ギャグを言うのォ!?さ・・寒ッ・・・

ハ「ナツ~!マヤ~!」

皆がこっちに向かって走って来た。

リョ「で、お前等勝ったのか?」

ナ「当たり前だーーーっ!ダハハハハハハ!」

シャ「壊れたわね・・・」

ウェ「だね。」

ト「ですね。」

アハハハハハ・・・

エ「よし!依頼も済んだ事だし、ギルドに戻るぞっ!」

エ以外「あいさーーーーーっ!!!」 
 

 
後書き
第22話終了と同時に月の涙の討伐終了!
いや~ものすごく長く感じます。自分にお疲れ様~♪
因みに、月の涙(ムーンティア)の連中はその後評議委員により逮捕されたんですが、すぐに解放されました。闇ギルドでも、あまり問題を起こしてないギルドだったんです。現在は修行の旅に出ています!
さてさて次回は、あの人の過去の話になります!えっ、誰かって、それは次回まで内緒です!
それではまた次回! 
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