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FAIRY TAIL -伝説の英雄-

作者:六条雅彦
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妖精の尻尾

 
前書き
世界中に幾多も存在する魔導士ギルド。そこは、魔導士達に仕事の仲介等をする組合。

そして、フィオーレ王国に位置する魔導師ギルド・・・【FAIRY TAIL】もその1つだ。

【FAIRY TAIL】は、かつて・・・いや、後々に至るまで数多くの伝説を作ったギルド・・・

そこには、この先数多くの伝説をつくり、世界を救うことになるであろう魔導師がいるのだった。 

 
港町【ハルジオン】

ガタンッ!シュー!

駅に着き列車が止まったが、なかなか降りようとしないお客に目をつけた駅員が声を掛ける。

「あ、あの・・・お客様?」

「ナツ!着いたよ!ハルジオン!起きて、起きて!」

乗り物酔いなのか、倒れている少年を青く喋る猫が起こそうとしているのが目に入った。

「(ナツ?乗り物に弱いなら、乗らなきゃいいのに・・・仕方ない助けてやるか・・・)」

「大丈夫ですか?」

「あい!いつものことだから!」

元気に言う猫に対して、少年は・・・

「無理・・・もう二度と列車にはのらねぇ・・・うっうぅぅぅ」

そう言い、また吐きそうになる少年。

「大丈夫か?ナツ?」

「「マ、マサヒコ!!」」

1人と1匹は驚いて俺を見てきた・・・

「あい!いつものことだから!」

「た、助けて~!」

マサヒコと呼ばれた少年は、酔いつぶれている少年を背負うと列車から出て行った。

少し行った所に、とてつもない人だかりを発見した。

「サラマンダー様!」

「私を焦がして!」

「すてきー!」

「「サラマンダー!?」」

そう言うと、俺から離れて走っていった。

もう大丈夫なのか?アイツ・・・

だいだい・・・こんな街中にドラゴンがいるわけねーだろ。

それに、ドラゴン相手にあんなに群がるわけもない。

人ごみをナツが掻き分け、中心にいるおっさんに声をかける。

「だれだ?あんた?」

「サラマンダーといえばわかるかな?」

ガーン・・・

一瞬で遠くへ離れて落ち込み始めた。

「はやっ!」

「な、なによ!あんた!」

「サラマンダー様はすごい魔導士なのよ!」

雌どもの攻撃を喰らうナツ・・・

はあ・・・また助けてやるか・・・

「悪かったな・・・おいナツ行くぞ。こいつペテン師だと思う・・・」

「まあまあ彼も悪気があったわけじゃない。許してあげよう。さらばだ!」

魔力で作った炎にのって何処かへいった。

フーン、物好きな魅了(チャーム)軽の魔導師か・・・

魔法を欲望のために使いやがって!許せん!

「なんだあいつは」「ホントいけすかない奴よね」

ん?俺たちに話しかけた?・・・ってか急に後ろに立つなよ!

振り返って見るとにっこり笑った金髪の女の子がいた。

「ありがとね!」

何が?

〜レストラン〜

金髪ちゃんが魅了にかかりかけていたのを直してくれたお礼にメシを奢ってくれた。

「私はルーシィ!よろしくね!」

「あい!」

「ナツとハッピーにマサヒコだっけ?」

「あんふぁいいひふぉら(あんた良い人だ)」

「ナツ、口の中カラになってから喋れよ!行儀が悪い!」

「分かったからゆっくり食べてね。」

その後、ルーシィの夢?を聞いていたが、どうやらウチに入りたいらしい・・・

良いところだが、こんな普通の子が来たりしたら、命が足りないな・・・

「じゃああたし行くね。ここの払いはおいて行くから」

・・・なに!?

「ありがとーーー!!」

「ナツ!やめろみっともない!・・・が奢って貰った以上は仕方ねぇ!ありがとう!」

2人揃って土下座をするのだった。

その後俺達は、散歩をしていた。

「プハッ・・・食った食った。」

「あい!・・・そういや、サラマンダーが船上パーティーするのってあの船だったよね?」

急にハッピーが遠くにある船を指さし言った。

「ああ」

「ねえ。あの船だよね。フェアリーテイルのサラマンダー様の船って」

「あーあ、あたしも行きたかったな〜」

・・・なに・・・あいつがフェアリーテイル?

「行くぞ!ナツ・・・潰しにな・・・」

「おう!」

〜船内〜

「奴隷になって売り飛ばされんだよ!お嬢ちゃん!」

「(なにがフェアリーテイルよ・・・最低の魔導士じゃない!!!)」

ルーシィの目から涙が落ちた・・・

その時!!

ズガアァアァアァン!!!!

「ナツ!マサヒコ!」

俺達が格好良く着地したかと思うと・・・

「う、うぅぅぅ・・・」

「酔うのかよ!!」

「えっ!?かっこわる!!」

酔っている姿を見て、落ち込む俺達・・・

「だからいいって言ったろ!俺1人で充分だって・・・」

俺達が話している間に、ハッピーはルーシィを連れて出て行った。

「ナイスだハッピー・・・後で魚を買ってやる。」

若干キレ気味のマサヒコにビビっている男達。

「ここでお前をつぶすのも良いが、それだと後でナツが五月蠅いしな・・・さて、どうしたもんか・・・」

俺が話していると、急に波が押し寄せてきて船を港へ運んだ。



「俺はフェアリーテイルのナツだ!だがお前なんて見た事ねえ!」

「ほほほほ本物!まずいっすよボラさん!」

「バカ!その名で呼ぶな!」

「魔導士ボラ。確かどっかのギルドを追放されたって聞いてるぜ?」

「お、お前はさっきの」

「お前がどこの誰を語ろうがかまやしねえ。サラマンダーだろうが大統領だろうがどーぞ好きにすると良い。だがてめえは1番語っちゃいけねえギルドを語っちまった」

「フェアリーテイルを語る奴は俺たちがぶっ飛ばす」

「なにてめえらみたいなガキ共がナマいってんだ!しねぇぇぇぇぇぇ!」

炎を生み出し俺たちに襲いかかる…だが意味ねえんだよ。


燃え盛る炎のなかおれとナツは悠々と歩く。

「まずい。こんなまずい炎は初めてだ。お前ホントに炎の魔導士かよ」

「ええぇぇぇ!!!ほ、炎を食べてる!?」

「ナツに炎は効かないよ」

あの嘘つき野郎・・・相性が悪かったな・・・これはナツの圧勝か。

「その炎は竜の鱗を燃やし、心臓を焼き尽くす太古の魔法(エンシェントスペル)」

「火竜の鉄拳!!」

「竜迎撃用魔法、滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)」

「な、ナツも魔導士だったんだ。」

「竜に教わったんだとよ。」


その後、暴れまくったナツのせいで港が半壊…


「少しは加減しやがれ!・・・ほら逃げるぞルーシィ!」

「何で私まで逃げなきゃいけないのよ!」

「だって俺たちのギルドに入りてえんだろ?」

「あ・・・うん!!」

街の憲兵達が追って来る。

「おいナツ急げ!おいてくぞ!」

「ま、待てよマサヒコ!」

 
 

 
後書き
第1話・・・きつかったです。いや、マジで・・・

主人公の名前は、【マサヒコ・ヴァーミリオン】

初代と同じ名前ですな!

使う魔法は、オリジナルの【太古の魔法・英雄魔法】

ほとんど滅竜魔法や滅陣魔法と同じです。

これからもよろしく! 
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