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ヘタリア大帝国

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TURN74 合流する者達その五

「そうしましょう」
「さて、ロンメル元帥が加わると大きいわね」
「はい、非常に」
 日本がグレシアの今の言葉に応えて言う。
「あの方の加入は大きいです」
「そうでしょ、だからね」
 それでだと言うグレシアだった。
「ロンメル元帥も加えましょう」
「それでは」
「ロンメル元帥は機動戦の天才だから」
「我々もその機動戦を学べます」
「そうなるとさらに強いわね」
「ですから是非共です」
 日本はその声をうわずらせてグレシアに話す。
「あの方も救出しましょう」
「ただ、問題はね」
「北アフリカですか」
「流石に今回はイタリンの時みたいにいかないわよ」
 このことは断るグレシアだった。
「あそこはね」
「そうなのですか」
「ロンメル元帥は捕虜収容所にいるのよ」
「エイリス軍の管轄する、ですね」
「そう。流石に捕虜収容所には将兵がいるから」
 イタリンの様にはいかない、むしろイタリンの方がおかしいのだ。
 だからここで言うのだ。
「気をつけてね」
「わかりました、では」
 日本もグレシアの言葉に頷く。そのうえで東郷、そしてドイツと共に潜入する、だがここでイタリアがこう言った。
「俺も行きたいけれど」
「止めておけ」
 すぐにドイツが言う。
「御前はここにいろ」
「何で?俺ロンメルさんにはお世話になってるから」
「御前は目立つ」
 止める理由はこれだった。
「常に動いて歌っていないと駄目だからな」
「潜入するなっていうんだね」
「そうだ、御前は大人しくしてくれ」
「何か残念だけれど」
「こうしたことは少数の方がいい」
 こう判断してのことだった。
「相棒も残るからな」
「俺は相棒とくじ引きをして負けたんだよ」
 どっちかにすることでだというのだ。
「それで残るんだよ」
「そういうことだ。三人で行って来る」
「じゃあ帰った時のお祝いの用意だね」
 連れて行ってもらえないならそれはそれですることがある。
「パスタ用意しておくね」
「そうしておいてくれ。後はだ」
「後は?」
「ロンメル元帥の好きなワインを用意しておいてくれ」
 イタリアにこうも言うのだった。
「それをだ」
「ワインだね」
「艦内に一本あったと思うが」
「ああ、モーゼルな」
 プロイセンもドイツに笑顔で言う。
「あれだよな」
「それを用意しておいてくれ」
「わかった、じゃあな」
「ロンメル元帥がいてくれると本当に大きい」
 ドイツもこのことを言うのだった。
「あの人がいてくれればバルバロッサも成功していたかもな」
「どっちみち失敗してたよ」
 こう言ったのはロマーノである。
「というかロンメル元帥は優し過ぎるからな、俺達にも」
「いい人だったよね、本当に」
「頼りになる人なのは確かだな」
 ロマーノはイタリアに応えて言う。
「あの人もな」
「あの人いてくれたら本当に嬉しいよ」
「そうそう、ロンメルさんって格好いいし」
 ムッチリーニは彼の顔のことを言う。 
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