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ヘタリア大帝国

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TURN73 思わぬ復活その五

 ジューコフはその彼等に命じようとしていた。
「ベルリンは秘密警察に任せる」
「では我々は、ですね」
「これからは」
「一旦東欧の占領地全てに展開し治安維持にあたる」 
 占領した全ての星域のだというjのだ。
「そしてだ」
「それからですね」
「これからは」
「そうだ、モスクワに集結し再編成を行い」
 そのうえで、だった。
「太平洋に向かう、いいな」
「わかりました、それでは」
「今より」
 ソビエト軍はジューコフの命じるまま動こうとしていた。だがその時にだった。
 突如として爆発が起こった、それは星域規模の大きさだった。
 その派手な衝撃と爆炎、そしてその荒れ狂う磁気によってソビエト軍j全体が包まれ艦艇が瞬く間に消え去っていった。
「な、何だ!?」
「何が起こった!?」
 周りのソビエト軍はその爆発を観て叫んだ。
「あの爆弾の爆発か!」
「暴発したか!」
「艦隊が次々と燃えていっているぞ!」
「中央の艦隊は全滅している!」
「ジューコフ元帥はご無事か!」
「祖国殿は!」
「安心しろ、私は大丈夫だ」
「僕もね」
 生き残っている全艦艇のモニターにジューコフとロシア兄妹が出た。続いてコンドラチェンコにリディア、ウクライナ達もいる。主だった提督と国家達はいた。
 だがそれでもだ、ジューコフは流石に冷静であるが深刻な言葉を出した。
「だがソビエト軍の主力は壊滅した」
「何割ですか!?」
「何割が失われたのですか!?」
「八割だ」
 まさにその殆どだった。
「君達を入れてな」
「何と、ソビエト軍の八割が失われたのですか」
「一瞬にして」
「消滅した艦隊はそのうちの四割だ」
 八割のうちの四割だというのだ。
「後は大破から小破だが」
「しかし、何という損害か」
「恐ろしいまでですね」
「少し作戦を考える必要があるか」
 それだけの損害では治安維持も検討する程だった。
「ここは」
「そうですね、ここはですね」
「一時」
「まずは軍の再集結だ」
 消滅に近い損害を受けたがそれでもだというのだ。
「そうして戦略を考える」
「はい、それでは」
「今より」
「幸い星域や宙路へのダメージはないが」
 ダメージを受けたのはソビエト軍だけだった。
「これではな」
「はい、どうしようもないですね」
「作戦行動も」
 ソビエト軍は致命的なダメージを一瞬にして受けたが目の前に敵がいないことが幸いだった。それでそのことには安堵していた。
 だがその安堵はすぐに消え去った、何とだ。
「北欧、デンマーク方面より謎の艦隊です!」
「艦隊が来ました!」
「何っ!?」
 コンドラチェンコがその報告に目を鋭くさせる。 
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