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ノーゲーム・ノーライフ~3人目の天才(ゲーマー)~

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第2話~“クソゲー”と称されし世界~

 
前書き
白「(にぃ)、さっき、のは、う、そ」
し、白さん!!
空「そうか・・・。でもな白。問題はそこじゃないんだわ」
え?そうなの?
白「ん、わか、って、る」
え?え?え?なに?なんなの?
空「なんで俺の前からいなくなったんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおお!!!!!!」
う、うわっ!うるさっ!なんなのお前ら!
白「ご、めん、なさ、い」
なんでお前ら2人して泣き始めてんの!?ねえ!ねえってば! 

 
あれから1年が経ち、俺は施設を出た。
俺の父親と母親が俺を迎えに来たらしい・・・・だが。
迎えに来た俺を見た両親は絶句していた。
俺の周りにある無数のゲームの山。
それでも両親は、・・・・そいつらは話しかけてきた。
迎えに来たよ、と。
だから俺は言ってやった。
あんたら誰だ?と。
それを聞いたそいつらは(きびす)を返して帰ろうとしたが、この施設の大人たちに呼び止められて話し出す。
時折怒鳴るように聞こえてくる両親(ばか)の言葉。
時折こちらに向けてくる大人たちの目がすべてを語っていた。
“なんでこんなやつが存在(いる)んだろうか”と。
でもこんなのはもう慣れた。こちらとて、5年間もあの目を向けられてきたのだ。
そんなのはどうでもいい。早く、あの兄弟(ゲーマー)に会いたい。
そんな感情が俺の心のすべてを埋めていく。
早く会いたい、と。早くここから出たい、と。
俺は刹那に願う。
どうか、神様よ。今この場所を見ているなら、俺の心が分かるなら、どうか、願いを叶えさせてくれ!
そんな願いを、ここ数日ずっとしているのだが、変化はない。
そもそもな話、この世に神様がいるならこの世界はこんな“クソゲー”にはならなかったはずだ。
でも、この世界は“クソゲー”だ。
約70億というプレイヤーがひしめき合い、自由奔放に行動する。
“できすぎる者”は、理解されず。
“できない者”は、世界から拒絶され、数多(あまた)のプレイヤーから蔑まれる。
そんなクソみたいな世界が、“クソゲー”と称されなくてなんと呼べるだろうか?
まあ、つまるところ、この世に神様はいない。
―――そう思ってた。
俺はあの日会ってしまった。神様に。この世界を統べる神に。
俺はその神様に2つのことをお願いした。
「空と白に会わせてくれ」と。
「―――――――――――――――」と。
結果から言うと、その神様は俺の願いを叶えてくれた。
俺に新しい居場所(いえ)をくれて、空と白にも会わせてくれた。
そして、最後の願いも叶えてくれた。だがあえて、今はこの願いを伏せておこう。
空と白が、初めての“黒星”を喫したのが、その日だった。
けれど、それは、決して記憶に残らないゲーム。
一時的に、別の世界に行き、その世界の法律に似た何かに(ちかい)を立てて行ったゲーム。
両者の“賭けるもの”を決め、誓を立ててゲームを行う。
そうすることで、勝者は、敗者から“賭けたもの”を奪う。
その限度は物理的法則の限度。
つまり、だ。
その勝負(ゲーム)で相手に「100mを1秒で走れ」という“命令”を賭けても、その相手が、100mを1秒で走れる身体能力を持ってなかったら、その相手が走れる“限界”の速度で走ることになる。
これが、物理的法則の限度。
そこで俺はこう誓った。
この勝負(ゲーム)についての空と白の一切の記憶の消去と、俺と、空と白を元の世界に戻すこと。
そして、俺は、勝った。
その結果、“盟約”によって誓われた“命令(ことば)”は、実行され、空と白の記憶は消され、俺たち3人は元の世界に戻った。
それから7年後。
一人のゲーマーとして恐るべき「都市伝説(かつやく)」を成し遂げた空と白。そして、俺は――。
二度(ふたたび)“その世界”へと、誘われる。 
 

 
後書き
お知らせです。
プロローグで書いていた設定と、1話2話で書いた設定とが、違っていたので、プロローグを書き直しました。
空「おま、なにやってんの?」
白「まじ、ありえ、ない」
2人して俺を罵倒しないでくれます!?
空「いや、実際ありえないから。設定間違えるとか」
いや、別に空のじゃないだろ。ていうか、白!コクコク首を縦に振るな!めっちゃ可愛いじゃねえか!
空「てめ、何人の妹に手え出そうとしてんの?」
別に手出してねえよ!それにお前。4巻でなんか妙に白にときm
空「・・・それ以上言ったら殺すぞ☆?」
・・・・・・すみませんでした。 
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