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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第八十二話 茶室での会議その八

「だって俺ゲルショッカーに親戚いるから」
「いる筈がねえだろうが」
 イギリスはさらに呆れながらまた突っ込みを入れた。
「大体ゲルショッカーって壊滅しただろうが」
「えっ、ばれてたんだ」
「ばれるも何もダブルライダーがやっただろうが」
 他ならぬ彼等がである。
「しかもそれでどうしたってならないか?」
「やっぱりショッカー相手には無理かな」
「スサノオ相手にはな」
 到底だというのだ。
「有り得ないだろ」
「困ったなあ。俺いいイタリア人なんだけれど」
「善人だと余計に無理だろ」
 フランスも言う。
「ショッカーだぞ」
「あっ、そうだよね」
「悪の組織なんだぞ」
 自分達から言っていた程だ、ショッカーこそはその悪の組織の代名詞と言ってもいい存在なのである。これは仮面ライダー達の認識だけではない。
「ゴッドなんか約束なんかあるかって言ってたらしいしな」
「タイガーネロだな」
 門矢はこの怪人を話に出した。
「あいつだな」
「ああ、ゴッドに約束なんかあるかってな」
「確かに言っていた」
 それは事実だとだ、門矢も話す。
「そしてそれはだ」
「他の組織もだよな」
「バダンまでは伝統的にそうだった」
 悪の組織と自覚していたというのだ。
「だからショッカー相手に善人と言うのは逆効果だ」
「そういえば全然効き目なかったよ」
 イタリアは既に言っていた。
「何度言ってもね」
「といか何度もやってたんだ」
 海東はこのことに呆れた顔で返した。
「イタリアさんらしいけれどね」
「逆にイーーーーーッて叫ばれて襲い掛かって来られたよ」
「絶対にそうなるよ」
 海東にも容易に想像のつくことだった。
「ショッカーだけじゃないからね、それは」
「デストロンとかドグマでも?」
「組織なら何処でも同じだよ。ゴルゴムはまた違ったけれどね」
「あれは種族だな、言うなら」
 ドイツハゴルゴムはそう認識した。
「組織とはまた違うな」
「うん、少し違うね」
「スサノオが関わっているにしてもだな」
「ゴルゴムは世界の支配者を決める為の組織だから」
 スサノオはここでは所謂同族争いを見たかったのか、このことは今もライダー達の間で何度も話されている。
「怪人もまた違うんだ」
「ブラックサンとシャドームーンか」
「スサノオは同族争いも見たがるんだよ」
 これもまた人間だからだ。
「仮面ライダー同士も何度もさ」
「ミラーワールドは特にでしたね」
 このことは城戸達の記憶には直接ない、黒衣の青年やスマートレディがその彼等に話したことであるのだ。
「願いを適える為にライダー達が争う」
「そうした戦いでした」
 光も日本にその通りだと答える。
「もっともミラーワールドはスサノオは関わっていませんが」
「神崎士郎あるか、思えば悲しい男あるな」
 中国は茶を手に彼のことを思った、自然と顔が俯き曇る。 
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