仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第八十二話 茶室での会議その六
「私の上司の方々でもそうした方がおられました」
「あっ、そういえば俺のところも」
そうした上司についてはイタリアも心当たりがあった、他の国々もだ。
フランスも難しい顔で言った。
「ロベスピエールさんもだったな」
「あの人無茶やったよね」
「本人は清廉潔白だったんだよ」
フランスはこのことも話した。
「最後の最後までな」
「そうだったんですか」
「ああ、それでも権力を持ってな」
光に革命の中でのことを話す、あのフランス革命である。
「独裁者になったんだよ」
「それは教科書にあるみたいな」
「実際あんなのでな、まあタレーランさんやフーシェさんはそのままだったけれどな」
これは悪い意味だ、彼等の場合は。
「謀略家でな」
「権力を持ってもですか」
「二人でナポレオンも陥れてな」
それでフランスを救ってもいる、そうした二人だった。
「そうした人達もいたな」
「本当にそれぞれです」
日本は静かに言った。
「力には注意しなければ」
「というかそれがスサノオの罠だろうな」
フランスは哲学的な一面を見せた。
「あえて力を持たせてな」
「仮面ライダーもだな」
「ああ、そうだろ」
フランスは門矢にこう返した。
「あんた達もそうだろ」
「その通りだ、スマートブレイン社といいな」
三本のベルト、それだった。
「ライダー自体がだ」
「やっぱりそうか、ただな」
「スサノオは変わってきた」
このことも話される。
「本当にな、一号二号の頃は世界征服を考えていたが」
「ライダーも洗脳していたんだな」
「それが変わったからだ」
ライダーとの戦いに関心が向かった、それでだったのだ。
「俺達にあえて力を与えることもしてだ」
「そしてだよな」
「その通りだ、俺達と戦い」
そのうえでだというのだ。
「楽しむ為だ」
「だよな。それで俺達に喧嘩を売ってくる理由は」
フランスはこのことについても考えて述べた。
「あれか。俺達が元々それなりの力を持っているからか」
「あんた達実際に強いだろ」
小野寺が言う。
「そうだろ」
「まあな、宇宙人とも戦ったしな」
フランスはこのことは否定しなかった。
「それなりに自信はあるさ」
「そうだろ、スサノオが目をつけるからにはな」
「少なくともあんた達と同じ位か?」
イギリスはこう自己分析した。
「というか他の世界の連中もだろ」
「ああ、色々な連中がいるけれどな」
その彼等もだというのだ。
「その通りだ」
「力があってそれをどう使って楽しませるか」
それこそがだった。
「スサノオの見たいものか」
「そういうことだな」
「ここまで話してきてよくわかったよ」
ロシアは正座して素朴な顔でいた。
「スサノオの考えがね。とはいっても生半可な相手じゃないね」
「神ですからその力もかなりです」
「お仕置きするのは無理みたいだね」
こう光にも返す。
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