魔法少女リリカルなのは~無駄己ドララオラオラァ転生者!!!~
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第13話 観察
前書き
投稿遅れてしまいました。すみません。
次話はできるだけ早く更新しようと思っています。
ザァァァァ……
4月29日、日曜日。現在の時刻7時12分。天気は雨だが、降るのは午前中だけ。
「……さてと。」(ピッピッ)
俺が朝早く起きたのには理由がある。それは、ジョジョに家に来なくてもよいと電話をするためだ。
知らせるのは早い方がいいからな。
プルプルプル……プルプルプル…
ガチャ
『……う~い…もしもし…九城です……』
ジョジョは電話にでたが、朝早いためか喋り方から聞くかぎり、凄く眠そうである。
しかし、俺はそんなことをお構い無く話の口火を切った。
「ようジョジョ。起きたか?」
『……何だディオか……こんな朝っぱらから何だよ…?』
「今日家に来る約束あったよな?……わるいが、その約束を無かった事にしてくれないか?」
『約束?……あぁ…あれね…実は俺もそれについて話そうと思ってたんだ。』
「どうしてだ?」
俺は疑問に思い、ジョジョに聞き返した。
『あぁ…今日用事があるんだよ……』
「用事?何かあるのか?」
ジョジョに用事とは……ジュエルシード関係か?
『あ~……わりぃが、それについては話せない。』
「?まぁ話したくないなら話さなくてもいいが……。」
『あぁ……すまねぇな。』
どんな用事かは気にはなるが、要件はもう言ったし、いいか。
「じゃあ、要件はそれだけだ。じゃあな。」
『あぁ……じゃあな……(ガチャ)』
ツーツーツー……
「ふぅ……さて、今日は何をするか…」
俺はジョジョとの会話が終わった後、今日の予定について考えた。
実は今日も暇なのだ。昨日は行きあったりばったりで図書館に行き、あんなイベントに遭遇する事ができたが、今日は特に行く所もない。
はやての家に行こうにも、はやて自身が病院での検査の日でいない。
「どうするか……。」
ジョジョの後を着いていって、ジョジョ観察でもするか?
「……よし、そうしよう。」
そうと決まれば、早速準備をしなければ!!
それから約3時間後。今現在の時刻10時30分。そして、今現在の場所は……
「……森の中。右下にジョジョ、優、イタチ?に赤い犬、ついでに馬鹿を確認。そして、空の上には……」
『ファイヤっ!!!』
『シューーートっ!!!』
ドガァァァァンっ!!!
『シューーートっ!!!』
ヒュン!ヒュン!
『はぁぁっ!!』
ズバァン!ズバァン!
『!?』《ラウン・シールド》
ドゴォォォン!!!ジジジジジジっ!!!
ヒュン!
『!?後ろから!?』(バッ!)
ドゴォン!!
「…………何?この戦い?」
俺は今、夢を見ているのだろうか?海上には、運動音痴のクラスメイト『高町 なのは』と、スクール水着みたいな服に黒いマントを羽織り、そして綺麗な金髪をした顔立ちが整っている少女……まぁフェイトなんだけど、二人の幼女が戦っていた。
「……おまけに、レベルが高い…。」
しかし、二人の顔は真剣でどちらも退こうとはしなかった。
『『はあはあ………』』
撃ち合いが終わった後、互いの顔を見ていた。息は上がってるものの、二人の目には疲れなど見えなかった。
数秒間、二人は見つめ合いどちらが先に動くかを観察していた。この数秒間がとても長く感じた。
『(カシャン)』
パアァァァン……
『!?』
先に動いたのはフェイトの方だった。
フェイトは自分のデバイスを両手に持ち、魔法陣を展開した。
すると、なのはの周りには黄色い魔法陣が出たり消えたりと、まるでなのはの注意をひくかのようにだった。
バチバチバチバチっ!!
フェイトの周りには電気を帯びた黄色い玉が沢山浮いていた。
なのはは、それを見た時シールドを発動させようとしたが、フェイトのバインドによって身動きが取れなくなった。
なのはの現状を一言で言うと、
「絶体絶命だな。」
正にその一言である。
『なのは!?』
『ジョジョ、助けに行くぞ!!!』
『!?だめえぇぇぇぇぇっ!!!』
下からジョジョ、優がなのはを助けに行こうとしていたが、なのはの声によりそれは阻まれた。
………この二人は、ずっと戦いを見ていたのに分からなかったのか?
『ジョジョ君も優君も、アルフさんもユーノ君も手を出さないで!!!』
『どうしてだよ!?』
『今助けないと、お前が……!』
ジョジョと優が不満の声を上げたが、その声は以外な人物により阻まれた。
『黙れ!雑種共!!』
そう。『神条 王輝』によって。
「あいつ……!!」
『あの戦いはなのはとフェイトの真剣勝負だ!我らが手を出しては意味がない!!』
まさか、あいつが理解しているとは思わなかった。正直驚いた。……今まで馬鹿とか言ってすまなかった……。これからは、ちゃんと名前で呼んであげるよ。
《ディオの中の王輝の評価が3上がった。》
『!?……なのは。』
『くっ……!!』
すると、ジョジョと優も理解出来たらしく、その場にとどまった。
そう思っていると、フェイトがまた、両手で武器?を持ち直すと、何かを呟き始めた。
『 アルカス・クルタス・エイギアス………』
何かの呪文なのか、フェイトが呟いていく度に、周りに電気を帯びた魔法弾増えていった。
そして、その数が増える度にフェイトのいる周りだけが、まるで落雷がふっているようだった。
『 疾風なりし天神
今導きのもと撃ちかかれ。
バル エル・ザルエル・プラウゼル 』
呪文も終盤らしく、段々と声が小さくなっていきそして、最後に魔法の名前を言った。
『フォトンランサー・ファランクスシスト』
バチバチバチバチバチバチバチバチっ!!!
「……………(汗)」
言葉が出ないかわりに冷や汗が出てきた。……だってビリビリだぜ?もし、あんな数の魔法弾が一気に撃たれでもしたら、たとえ非殺傷設定がついていたとしても掠り傷だけではすまない。下手したら後遺症が残る程の大怪我になるかもしれない。
しかし、それでも俺やジョジョ、優と王輝とイタチ?に赤い犬は手を出さなかった。
そして、フェイトは片手を上げて
『打ち砕け………ファイヤ!!!』
ドキュン!ドキュン!ドキュン!ドキュン!ドキュン!ドキュン!ドキュン!ドキュン!
『なのはぁ!?!?』
『早く防御を展開しろ!!』
『………。』
『(……なのは)』
『(大丈夫なのかい!?あの娘は!?!?)』
フェイトの号令と共に全ての魔法弾が、バインドで動きを封じられたなのはに全て放たれた。
煙が上がり、その魔法の威力をものがたっていた。誰もが思った。この勝負はフェイトの勝ちだと。
しかし!
『いったー!!撃ち終わるとバインドってものも解けちゃうんだね。』
煙が晴れるとそこには、ところどころ焦げ目があるものの、ほぼ無傷の状態のなのはがそこにいた。
「何て硬さだ………あのシールドは………」
その間にも戦いは続いていた。
さっきの魔法を防いだなのはは、そのまま勢いづいてフェイトに容赦なくディバインバスターを打ち込み、それをフェイトがボロボロになりながらも防いでいた。
………鬼だな。……あいつ。
そして、なのはは一気にフェイトの上空に行き、さっきよりも大きい魔法陣を展開していた。
しかし、フェイトはなのはが何処にいるかを探しており、キョロキョロと周りを見ていた。
その行動が、なのはに魔力を収束する時間を余計に与えてしまった。
『受けてみて………これがディバインバスターのバリエーション………!』
「!?」
これはヤバいな(フェイトが)あんなに巨大な砲撃魔法を受けたらトラウマは間違いないな。
『これが私の全力全開………』
そして、収束が終わりに近づきなのはが目標をフェイトに向けた。
そして……
『スターライトー………ブレイカァー!!!!』
ドギュュュュュュュュュュュュュュュンっ!!!
『!?』
ドボォォォォォォォォォォォォォォンっ!!!
そのまま、その砲撃はフェイトに悲鳴をあげさせないままフェイトを容易く呑み込み、海へと着弾した。
その場の波は、まるで何かが爆発したかのように荒れ狂っていた。
「…………さすがは、未来のエース……想像を越える力だな。」
あんなもん食らったら、俺絶対になのはに顔を向ける事ができない。
そう思っていると、フェイトが先程の砲撃により力尽きて海へと落ちていったが、それをジョジョがスタープラチナの脚力を使い、フェイトの所までジャンプしフェイトをキャッチした。
そして、そのままジョジョは海面を波紋で立ち、フェイトが目覚めるのを待っていた。
………だがジョジョよ。その未熟な波紋ではいつか落ちるぞ?今でさえ危なかっしいのに。
『うぅ……ここは……?』
『目が覚めたか?』
『あなたは………』
『飛べるか?』
すると、フェイトが目を覚まし周りの状況を少しだけ確認した後、ジョジョの腕から降り自分で飛んだ。
ジョジョはフェイトが降りた後せっせと岸の方へ戻っていった。
『私の………勝ちだね。』
『そう………だね……。』
二人は向かいあい、そう呟いた。
しかし、
ゴロロロロロロロっ…………
「雷の音?……午後から降らない筈だが……。」
俺はそう思い、空を見上げた。
すると、雲の渦を中心にどんどんと雷の音が強くなっていった。
そして…
ピシャアァァァァァァァァァァっ!!!!!
音と共に紫色の雷がフェイトに落ちてきた。
『!?フェイト!!』
『テスタロッサ!?逃げろぉ!!』
『フェイトぉ!!!』
「!?しまった!?」
この世界にきて約3年、原作の知識なんてもう殆んど忘れている。
だから、俺はこのイベントを忘れていた。
「くそ!!」
ガサッ!
俺はすぐに茂みから出て、フェイトの方へと向かった。
しかし、雷の速さには当然追い付けない。俺はそう思い、仕方なくスタンドを使う事を決めた。
「(くそ!昨日から滅多なこと意外使わないって決めたのによ!ちきしょー!!)ザ・ワールド!!!」
バァァァァァンッ!!!!
そして、フェイトを助けるために俺は自身のスタンドの名前を叫び、時を歩みを止めた。
「時よ止まれ。」
ピタァァァァ………
「ふぅ………危ない危ない。」
後一秒遅れてたら、完全にフェイトに当たっていたな。
俺はスタンドを出し、スタンドの脚力を使いジャンプしてフェイトの方へと向かった。
ヒュ~~~~~~~~~~~っ………
「コオォォォォォォォ…………波紋!!」
パアァァァァァァン………
当然、魔法を使えない俺は飛ぶ事はできない。
かといって、少女を抱えたまま海水浴というのも気がひける。
さてどうしたものか……そうだ波紋があったでわないか。
俺は波紋の呼吸方をし、水面に立った。
そしてまた、俺はスタンドでジャンプをし、なのはの後ろへと配置した。
時は止まっているものの、今のフェイトは飛んでいるからな。
「ふぅ………戻るか。」
ドウゥン………パアァァァァァァンっ!!
そして、俺はスタンドを出しジャンプしてまた同じ場所へと戻った。
「………そして時は動き出す。」
『………フェイ…!?』
『フェイトは何処に……!?』
ドガァァァァァァァァァンっ!!!
『ギャアァァァァァァァっ!?!?』
「!?!?」
俺は、ザ・ワールドを解除し再びなのは達の方を見たら、とんでもない光景を目撃した。(おもしろい意味で)
それは……
『ガッ…………アァァ……アッ………』
ヒュ~~~~~~~………ドボォォォォォォンっ!!
『『『『『『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?』』』』』』
「何やってんの!?あいつ!?」
王輝が紫色の雷に突っ込んでいって、自分から雷にうたれにいったのだ。
しかも、そのまま海へ落ちていった。
『っと…馬鹿はほっといてっと。』
しかも、扱いが酷すぎる。
恐らく、王輝はフェイトを助けるために雷の方へ突っ込んでいったが、いきなりフェイトがいなくなった事で驚き、防御が遅れたのだろう。
「………わりぃな。王輝。」
俺は海に浮いている王輝に一礼した後、もうやる事もないので家に帰っていった。
~5分後
『フェイトちゃん!……大丈夫?』
『うん………。『フェイトぉ!』あっ!アルフ!』
『フェイト!どうやってあの雷を避けたんだい!?フェイトの姿が見えなかったよ!!』
『う、うん……実は私も、いつの間にか移動していて………私も分からないの……。』
『『!?』』
『フェイトぉ!……ケガはないか?』
『あっ!優君にジョジョ君!』
『あっ………はい。……大丈夫です。』
『当たり前の事を言ってんじゃないよ、なんたってアタシのご主人様なんだから!!』
『おいおい何言ってんだよ、優にアルフ。……なのはの殺人魔法をまともにくらっだぞ?外見にケガは無いかもしれないが、心にケガをおったかもしれないんだぞ?そう………トラウマと言う名のな………』
『どうでもいいがジョジョ………お前、早く逃げた方がいいぞ。』
『はぁ?(ゴゴゴゴゴゴっ……)……あっ。』
『ジョジョ君………少し……O☆HA☆NA☆SHI……しようか………』
『!?(し、しまったぁ!!)』
『『(ガクガク……ブルブル……』』
『ジョジョ………諦めも肝心だ。』
ヴォンっ!!
ガシッ!
『!?……テメェ!?クレイジーダイヤモンドをどけ……(ガシッ)……!?』
『O☆HA☆NA☆SHIなの………』
『い……イヤァァァァァァァァァァァっ!? 』
なのは式O☆HA☆NA☆SHIの被害者、記念すべき第一号は……『九条 城太』。
ご愁傷様。
後書き
何か指摘、助言、感想がある方はドシドシ書いてください。
クレームは受け付けません。
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