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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第八十話 決戦IS学園その十四

「俺も橘さんもあえてキングフォームになったんだよ」
「最強の姿にですね」
「ああ、そうだよ」
「ブレイラウザーは相当なエネルギーを消耗しますよね」
 一夏はライダーのデータから言った。
「確か」
「今は流石にアンデットにはならないけれどな」
 融合係数が高過ぎる為そうなった、実際に剣崎は一度はジョーカーになりそこから人間の姿に戻っている。
 今はそれはない、だがだというのだ。
「とにかく凄いエネルギーを使うからな」
「長期戦は出来ないんですね」
「キングフォームはそうなんだよ」
 彼に限ったことではないというのだ。
「だからいつもここぞって時にしか使わないんだよ」
「そうだったんですね」
「ああ、だからこそ」
 短期決戦を挑む、そうなるというのだ。
「一気に決めような」
「わかりました」
「これまでの戦闘でも結構エネルギーを消耗してるしな」
 この問題もあった、とにかくキングフォームのエネルギーの消耗は激しい。それがこのフォームのネックなのだ。
「だからな」
「すぐに決める、いいな」
「はい、わかりました」
「それなら」
 敵はスサノオだけではなかった、時間もだった。
 キングフォームが戦える時間は残り少ない、それならだった。
 一夏と箒は二人のライダーにあらためて言った、その言葉は。
「なら今ここで」
「仕掛けます」
「いや、待ってくれ」
 だがその二人をギャレンが止めた。
「早急なのはいいが焦っては駄目だ」
「だからですか」
「そうだ、攻撃は二人に任せるが」
 それでもだというのだ。
「そのはじまりは俺に伝えさせてくれ」
「つまり呼吸を合わせて」
「そうしてですね」
「そうして攻めよう」
 これがギャレンの考えだった。
「一人一人がよくとも連携が悪いとどうしようもない」
「要はチームワークだよ」
 ブレイラウザーは彼の言葉で言った。
「だからだよ」
「そうですね、それじゃあ」
「お願いします」
 二人もギャレンのその言葉に頷いてだった。
 そのうえで彼の言葉を待つ、だが。
 スサノオの攻撃は激しい、四人に無数の落雷が襲う。
 そして口からは炎が来る、接近すれば爪がある。
 まさに竜だ、攻略は容易ではないと思われた。  
「これは」
「時間が」
「ふふふ、生憎私も楽しみたくてもね」
 ここでも楽しさを追求するスサノオだった。
「そう簡単には倒される訳にはいかないのだよ」
「くそっ、若しこれでタイミリミットになれば」
「剣崎さん達が」
 戦闘不能になる、それは即ちだった。
「負ける、俺達が」
「そうなってしまう」
「さて、どうするのかね」
 スサノオは戦士達に楽しげな口調で問う。
「ここは」
「焦らないことだ」
 ギャレンはまたこう言う。
「攻撃する時間は必ずある」
「そう、その時を狙うんだ」 
 こう言ってだった、二人は牽制で銃や雷を放った、それでスサノオと戦っていた。そのまま攻防が続き時間が過ぎた。
 遂に二人の残り時間が一分を切った、だがここで。 
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