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カンピオーネ!俺を女扱いした奴はたとえ神でも殺す!

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第1部 神々と魔王の闘争円舞曲(ワルツ)
第1章
  祖父呼ばれて海外へ

 
前書き
原作に入る10月前のオリジナルストーリーです。 

 
「はあぁ~~~~、まったくじっちゃんは孫使いが荒いぜ。資料を届けになんでフィンランドまで往かなきゃならんのだ」

 俺こと、美原真央(みはらまお)は飛行機の機内で愚痴っていた。理由は昨日の夜祖父、美原直次郎(みはらなおじろう)から電話があり家にある資料を届けてほしいという連絡だった。
 普通は航空便とかするんだが、祖父は手渡しじゃないと安心できないレトロな考えがあるので家にいる俺が届けに往くことになる。両親は今は海外にいるからしかたない。俺はふたたびため息を吐いた。

「我が王よいかがなされたのですか?ため息など吐いて、御身は王なのですからもっと堂々としてください」

 ・・・・・なんで此処にあいつの声が聞こえるんだ。幻聴か、飛行機での長旅のせいだろう。きっとそうだ。

「どうなされたのですか?顔を青くして飛行機酔いでもなされてのですか?」

「なんで此処にいる!?アウラ!」

 
 いつの間にか隣の席に座っている少女、アウラ・リーハイン。俺がデンマークで出会った少女で、年齢は俺と同じ16、炎ような赤毛の髪が印象に残り、その容姿と相まって神秘的な色香を放っている。

「なぜ?と問われましても私は生涯を貴方に使え共に生きると誓いを立て身、貴方の側にいるのは当然です」

「・・・・・勝手にしろ」

 俺は諦めて窓の外のを眺めた。空の景色を眺めながらデンマークであった出来事を思い出した。
 アウラに出会い、まつろわぬ神の起こす事件に巻き込まれその時アウラから教えられた。
 まさか神がいて今まで自然災害と思っていた物が全部そいつ等せいだとだとしり、さらに自分の気にしている事を言われたので逆上して神を殺して魔王(カンピオーネ)になるなんて想像だにしていなかった。
 カンピオーネ、イタリア語でチャンピオンだったか・・・神を殺してその象徴と言うべき力、権能を簒奪した者。
 今でも信じられない自分が神を殺して神の力、権能を手に入れた事が。しかし俺は覚えている神との戦いを、恐怖を興奮を。

「・・・今度は如何なされたのですか?王よ。もの思いに耽って」

「・・・・いい加減その王とか言うのをやめてくれ。俺はそんなだいそれた呼び名で呼ばれたくない」

「・・・・・・ハァ、わかりました。真央、これでいいですね?」
 
 アウラは諦めたのか普通に名前で呼んでくれた。

「まったく貴方は自分の立場をいい加減理解してほしいものだわ。」

「あのな~そう簡単に割りきれるもんじゃないだろ、急に貴方は魔王(カンピオーネ)ですと言われてもよう」

「それでも貴方が神を殺した事実は変わらないわ。貴方は世界で7人しかいない王、カンピオーネの一人、貴方がどう思おうとも貴方が動けばそれだけで世界に影響をあたえるその事は自覚して」

「・・・・・考えておく、と言うか俺達の会話周りに聞かれても大丈夫なのか?」

 普通に会話していたけど周りには俺達以外の乗客がいるのにこんなふうに喋ってよかったのか。

「大丈夫よ、そこは簡単な術で誤魔化してあるから周りには私達の会話は婚約者同士の会話にしか聞こえないから」

「ちょっと待て!婚約者てなんだ!?何でそうなる!!?」

「真央、ここは機内よ大声は周りの人の迷惑よ」

「~~~~~~~~~この魔女が」

「あら、褒め言葉として受けとらして貰うわ。うふふ、あと私は騎士でもあるのよ」

 だめだ、こいつとは口じゃどうやっても勝てない。くそっ、おれはふて寝することにした。





 あらあら、少々からかいすぎたかしら。私は隣で寝始めた王を見た。こんな可愛い顔して男なんて反則だ、女としてのプライドが傷つく。
 私は彼の権能に付いて考えた。災いの子供達(カストロフチルドレン)ロンドンはグリニッジに本拠を置く、魔術・オカルトの研究機関。賢人議会(けんじんぎかい)が名付けた彼の権能。
 災いの子供達(カストロフチルドレン)。この権能は3の力で成り立つ物だ。魔狼、世界蛇、女神これらの力を戦況に用いて使える。特に魔狼の力は神に対して絶大な力を発揮するまさに切り札と言うべき物だ。しかし、この権能を本人(マオ)自体が使いたがらないのだ。権能を使っている際の副作用が原因だ。真央は拒絶するけどこの権能を使わずしてまつろわむ神に挑むのは無謀だ。
 彼は妙なとこで意固地になるんだから困ったものね。私は再び彼を見た。幸せそうな寝顔をしている。
 私が色々考えているというのに暢気なものね。私は彼の頬を指でつついた。・・・・・惚れた弱みね////貴方がなんと思おうが私は貴方のために尽くすわ真央。
 それから数十時間後飛行機は目的地フィンランドに到着した。 
 

 
後書き
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