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ロザリオとバンパイア〜Another story〜

作者:じーくw
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第2話 真祖 アカーシャ・ブラッドリバー































一触即発…とまではいかないか?

勝手に動揺しているのは彼らバンパイアたちだ。

…まあ、不当に?領土を侵したジャックも悪いと思うが…




「何をしてるの?」




なんにせよ、緊迫した空気(緊迫してたのは主に5人のバンパイアたち)を破ってくれたのは 若い女性だった。

その女性の顔を見て…考える。




(あれ?この人ってたしか…)

見覚えがあるのだ。



その長いポニーテールのピンク色の髪の毛。

街で見かければ皆が脚を止めて……見惚れてしまうような美しさ……。



「ア アカーシャ様!帰られていたのですか?」



そう 彼女こそ後の冥王の首領となる女性。



真祖の吸血鬼 アカーシャ・ブラッドリバーだった。



これが初の対面である。



まず何よりも真っ先に思ったのが!!!




(やっぱり!この美しい容姿間違えんな!/// かわいい///)


ポーっとしているのが…自分自身でもよくわかった…




『ううん!』



だから、バレないうちに…ぶるぶる顔を振るって惚けた頭を必死に戻していた。


「ええ 一茶さんや仲間の皆とのとの旅行が終わったからね。 楽しかったわよ!みんなにお土産あるからね♪ で 騒がしかったからここへ…いったい何があったの?」

彼女は笑顔だったが…

会話の後半には、一転し困惑の表情を作る。


「そ それが……。」


どう報告したものか…気にかかっていた。

実力が未知数。

そして、言葉だけではあるが、敵対の意思がないといっていたこと…

しばらく考えていると……



『ああ…… 俺から説明するよ面倒を起こした張本人だ。』


ジャックは、一歩前に出ていく…

もちろん、緊張しきっている彼らバンパイアの皆さんを押しのけて! 苦笑



『まずは挨拶を…初めまして アカーシャ・ブラッドリバーさん 私の名はジャック・ブロウと言います。』



丁寧にお辞儀をし挨拶をした。!

名前に関しては適当に考えていた。大した名前の由来は……ない! 苦笑



「それは…ご丁寧にどうもありがとうございます。しかし なぜ私の名前を?」



疑問を浮かべていた…

初対面の相手だ。無理もない。



(そりゃそうだよな…よくよく考えたら、接触方法ぜんぜん考えてなかった…)



そう…初対面の相手にいきなり名前がばれてるのも・・・普通じゃないはずだ。



それに2人で話したいからな このバンパイアABCDEたち邪魔だな…。



(よし直球で行こう!)



『知ってますよ!もちろん』



そっと…後ろに回した手で…

術式を刻む。



“ブゥゥゥン………………”



そして、俺は口には出さずに、直接頭の中に語りかけた。



≪………あなたに会いに来たんですよ。真祖のバンパイアであるあなた… アカーシャさん…≫



これは所謂念話。

対象の頭の中…いや、心に直接語る技法だ。

故に他者には聞こえない。


「!!」


アカーシャは驚愕の表情を作る。


(…そりゃ、ビックリする……よな。 頭に直接話されて…その話が真祖であることもばれてる内容だし…)


とりあえず、会話はスムーズに行いたい…。


≪…落ち着いてください。私は貴女と2人で話したい。話の内容は…例のもうひとりの真祖…アルカードについて… いきなり、信用してくださいとは言えませんが、問題なければこの人たちを帰してくれませんか?≫


…返答を待つことにしよう。








アカーシャ side










今日はなんだか、胸騒ぎがする日だとは思っていた…

その胸騒ぎはおそらくこの事だったんだと、今ならわかる…

…見知らぬ男の人に私の正体を…見破られた?だけでなく あのアルカードのことまで…だ。

それを知ってるなんてこの人はいったい…

それに屈強な館の警備員たちの慌て様…何かされたってわけじゃなさそうだけど…

…間違いないことは只者じゃないという事… 

それにさっきの頭に直接話しかけてきた所を考えるとこの考えも筒抜けのはず…ね…

ここは応じましょうか。






アカーシャ side out








アカーシャは表情を困惑から明るくさせ…

「!!あ!ごめんなさい!よく考えたらジャックさんが私のことを知ってるのは 当然よね!」

手を両手でポンっと叩き笑った。

「え?そうなのですか?」

男達があわてた様子で尋ねた。

「あはは… ええ もう3年ほど前になりますか…ヨーロッパに行ってたときに知り合ったの ジャックさんが『初めまして!』なんていうから戸惑ってしまったのよ…///」

照れ笑いながら話を繋いでくれた

(やっぱしいい人?だねアカーシャさんって…信じてくれたってことかな?…///)


顔が赤くなってゆくのがよくわかる…


「貴方たち 彼は大丈夫です。私が保証します。持ち場に戻ってくれてかまいませんよ」




「……分かりました」







バンパイア男 side






完全に男を信用したわけではないが、あのアカーシャさんならば大丈夫だろう!

一茶の側室であるアカーシャの言葉は信用するに足ることをこの男たちは知っていた為、

彼らは割とあっさりこの場を離れた。


個々のプライバシーも尊重しているようだ。








side out












そして、二人きりとなる…

(このシュチュエーションは… かなり緊張するなぁ…) 


「さて、ここじゃなんだから 私の部屋に行きましょうか?」

…さらっと誘われた??

そんなことにホイホイついて行く度胸はない!

…今の力なら、世界を敵に回し暴れることだってできるが!それだけはまだ!!!…… 苦笑

だから…

『あ…いえ 人妻であり美しい女性であるあなたの部屋に入るのは…それに2人きりでは…ちょっとその…体裁が悪いですね…』

必死に照れてるのを隠しながら おどけて見せた。

そうした仕草を見てたアカーシャは…

「ぷっ!」

アカーシャは口元に手を当てて軽く噴出していた。

「あはははは!貴方って愉快な方なんですね!不思議に思っていたのに… 最初の印象がどこかに行ってしまいましたよ?」

そして 笑う… 素敵な笑顔で…

でも、そんな顔されたら///

『///ほめ言葉として受け取りましょう!さて 本題ですが…』

必死だ…

とりあえず!


「ええ まずは貴方の方から聞きましょう できれば なぜ私のことを知ってるのかも教えて欲しいわね」

『では 3年前っていう設定はそのままにしましょうか!…まあ ふざけるのは終わりにして…まずそうですね…事の発端は アルカードという化け物に 私の交友関係のあった村を滅ぼされたことから…』

この話は原作完全無視のオリジナルだけど実際に起きた事としていける事だ。

話によれば、女神様に書き換えられた世界なのだから。

「…そんなことが……」

さっきまで笑顔だったアカーシャの顔が沈む。

【あれ】が暴れていることは、よく聞くことだ。

また…犠牲者が出てしまった…

『すみませんこんな話からで…』

「いいです 顔に出ちゃいましたね ごめんなさい!」

本当にやさしい人?だ……不思議と穏やかになる…心から。

『私が村についたのは もう見る影もない状態でした…ですが、奇跡…でしょうか。そこで 死に掛けの友人に会いアルカードのことを知ったんです。そして…奴を調べる過程で、貴方達のことも調べました。』

「貴方達?」

驚いた表情を見せる…


                          
『ええ。 うーん…そうですね…口で説明するより実際やった方が早いですね。』



手をかざした先に… そう映写機のように何もない空間に立体映像を映した。

「…これは?」

その画像を凝視する…。



『これは 私の魔術で 簡単に言えば…そう移動可能な図書館だと思ってくれていいです。…この術は…この世界のさまざまな自然…精霊達に語りかけ、精霊たちの情報を聞き、それを映像化することによって貴方達を調べました。…アルカードを追っている3人の戦士。 【退魔師 御子神 天明】 【妖術師 東方不敗】 【真祖 吸血鬼 アカーシャ・ブラッドリバー】あなた方をね…』



そして、映像をシャットダウンする…

アカーシャはため息を一つ…

「…ふぅ、今日は驚いてばかりね。聞いたことも見たこともない力…あなたの力、未知数というか… いえ…プライバシーの侵害ね?」

最後の方は、笑いながら 話していた。

「私達を知っていた分けは分かったわ!それで目的は?想像がつくけどね。」

『ええ……ご想像通り、私は貴女方と共闘したいだけのことです。だからこそ、私はこの極東の地まで来たんです。友人たちの仇を倒るために・・・』

そういうと、自然と拳に力が入る…

「そう…… 気持ちは分かったわ。 でもアルカードは今のこの世でもっとも危険な妖怪・・・ 吸収を繰り返しているあの男は、生半可な力では吸収されてしまう。貴方のことだから調べてるとは思うけどね。だからこそ3名の屈強な仲間だけで 討伐しようと考えていますから・・・」
 
そう言って真剣な表情をとる。

思いは伝わったが、生半可な力では、本当に危険なのだ。

犠牲者が増えるのは好ましくない。

言いたいこととは伝わった…

『それは、私の力を見たい… ということですね?』

不適な笑みでアカーシャを見つめた。

「…ええ、 幸いなことに東方不敗さんは本日、日本に来てます。御子神さんはいらっしゃらないですが、私たち、3名中2名が認めれば まず、問題ないと思うので…」

そう言って笑うアカーシャには…不穏な気配が…

そして、今までのアカーシャがうその人格に思えるほど 鬼気迫るオーラを出していた。

そして、深い闇のような力を…感じる…










ジャック side









さすがは不死の吸血鬼(ノスフェラトゥ)… 冥王の首領となる女…だな…

そこが知れないほどの威圧感・・・先ほどのバンパイア達も確かに威圧感があったが、それとは正に天地程と言っても大袈裟ではない・・・

……ジャックは心底喜んでいた。

女神にチート能力を授けられた故圧倒的な力で滅ぼしてお終いになるのか…?

レベルが100からのRPGのように?

唯のバランスブレーカーに?

…と心配していたが アカーシャの雰囲気を見て敵の力量も大体把握できる…

アルカードとそこそこいい勝負ができるな…

笑いが自然とこみ上げていた。

戦闘狂(バトルジャンキー)

こんな能力持てたら、そうなるって…

だってさ…






(今の俺は天災に匹敵…というより、意志がある分使い方間違えばそれより、性質が悪いからなぁ…)










 
 

 
後書き
原作では、アカーシャさんはず~~っとアルカードの中で眠ってて……それを朱染家が救い出したって言う事が開かされてますね~~。
小説書き始めてた当初は知らなかったので……。矛盾してますがかる~くスルーしてください! 
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