IS《インフィニット・ストラトス》 ~死神の序曲~
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本編
生徒会とクラス代表就任パーティー
前書き
ちょっと日が開いてしまいました。
すいません。
月曜と火曜が特に忙しくて書く暇がありませんでした。
水曜は火曜に酒をがぶ飲みしたせいで二日酔いの頭痛でダウンしていたという…。
まあ大体月曜と火曜は更新出来ないものだと思っておいてください。
ではどうぞ!
~レイside~
セシリアさんとの勝負が終わったら昨日と同じく一夏に抱きしめられた。
一夏は矢継ぎ早に「やっぱ怜はスゲェ奴だな!」とか言って抱きしめる力がどんどん増して、胸に顔が押し付けられて息が出来なくなりそうだったのでボディーブローを入れて僕は「窒息死させる気?喜んでくれるのは良いけど程々に」と言った後、織斑先生と箒さんが一夏を何処かに連行していった。
僕はそれを見て苦笑しながらヤマヤ先生に報告等を済ませて廊下に出た。
その後人気のないところに移動し、後ろにいる誰かに話しかけた。
「えっと、どなたかは存じ上げませんが後ろをつけたりするのは良くないと思いますよ?」
「んふふ♪私の尾行に気づくとは中々やるね長岡 怜ちゃん?」
そういうと物陰から女性が一人歩いてきた。
まさかこんなに早く接触してくるなんてね…。
「一体何の用事でしょうか生徒会長様?」
「あらら、名乗らなくても知ってるんだね?まあ一応自己紹介しとくよ。私は生徒会長の更識 楯無だよ。よろしく」
扇子をバッと広げて更識生徒会長はそう名乗った。
因みに扇子には『よろしく♪』の文字。
「まあつけていたのは謝るよ。ただ何処が作ったか不明であんな性能のISを持っていた貴女に興味があってね」
「探りを入れてきたというわけですか。ですがすいません。話さないように言われているので口外出来ないんです。なのでこれで失礼します。昼食の時間ですし」
そう僕は言って踵を返し、立ち去ろうとしてら生徒会長から肩を掴まれた。
「何ですか?早く行かないと食堂が混むので用件は早めにお願いします」
「ご飯はこちらが用意するからさ、生徒会室に来てくれないかな?そっちの方が廊下で話すよりかは良いと思うんだけど?」
僕にそう言って生徒会室に誘う生徒会長。
僕としては一夏達と食べた方が楽しいけど生徒会長と接触しておくことは僕のIS学園に入ってきた理由の1つだったので了承してそのまま生徒会室に移動した。
さてと、更識か……。
僕はそのまま生徒会長に連れられて生徒会室の前まで来た。
「さ、入って入って」
「お邪魔します」
僕が入ると中には頭が良さそうな人が書類を処理していた。
「虚~、お客様だよ!」
「分かりました会長。紅茶を持ってきます」
書類の処理を切り上げた虚という人は紅茶を淹れる為か奥に引っ込んだ。
そして生徒会長は奥にある自分の席に腰かけた。
「そこにある席に座ってくれる?」
そう言われたので僕は近くの席に腰かけた。
そして紅茶とお茶菓子が置かれ、生徒会長は紅茶を一口飲んで僕に話しかけた。
「さて、本題に入ろうかな。君の本当の名前は何かな?」
「何のことでしょう?」
僕は惚ける。
だけど生徒会長は問い詰めてきた。
「君の戸籍情報なんだけど偽造した形跡があったんで調べたんだよ。そしたら長岡 怜っていう子はいることはいるけど君じゃなかった。まあうまく隠されてて普通じゃあ気付かないくらいに偽造されていたから調べるのは苦労したけどね」
「あらら、まさか気付いちゃうとは思いませんでした。偽造したのにこうもあっさりバレるなんて驚きです」
僕は両手を上げて降参と言いながら手を上げる。
「それだけじゃないよ。それくらいなら先生に任せるし私は関与しない。だけど戸籍情報のデータの中に更識家で使われている暗号が書いてあったから呼び出した訳だよ。君は何者?もしも敵なら容赦はしないんだけど?」
そう言うとバッと扇子を広げて睨み付けてきた。
因みに扇子には『答えなさい』の文字。
そう言ってきたので僕は答える。
「はぁ、いつぐらいに気付くかなぁと思っていたんですが予定より随分早いですね。驚きです。私に戸籍はありません。まあ理由は言えないですけど。一応、生徒会長だけが気付くように情報に穴を空けといたんです。貴女に会いたくて」
「中々の口説き文句だけど私は君に何者かって聞いたんだけど?」
「何者って記憶が飛び飛びなんで分かりません。私は記憶が所々飛んでいるんです。まあその記憶の中に更識家に関することがあったのでそちらから接触してくるように仕組んだんです。何か知っているかなって」
本当のことに嘘を織り混ぜて喋る。
生徒会長もそこら辺は分かっているのだろう。
僕が全て本当のことを喋らないということが。
顔を少し歪めて私に確認とばかりに尋ねてくる。
「君は敵なのかな?これだけは確認しないとね」
僕はそう聞かれて「味方とまでは言いませんが敵ではないですよ♪」と返した。
その答えを聞き、話はここまでと思ったのかお昼ご飯を生徒会長が全て用意してくれた。
その時に僕は生徒会長のことを楯無さん、もう一人の生徒会の方を虚さんと呼ぶことが許された。
僕も楯無さんからは怜ちゃん、虚さんからは怜さんと呼ばれることになった。
余談だが紅茶に砂糖を大量に投入したのを見た楯無さんと虚さんの顔が引きつっていたということを言っておく。
何故だろうね?
甘くて美味しいのに。
~レイsideout~
~一夏side~
「では、一年一組の代表は織斑一夏くんです。一繋がりで良い感じですね♪」
山田先生は嬉々として喋り、クラスの女子の殆どが大いに盛り上がっている。
そうだった……そういや勝ったら勝ったでクラス代表しなきゃいけないんだった…。
そうやって落ち込んでいると隣の怜が「なら負けてセシリアにずっとネチネチ言われた方が良かった?」と言われてしょうがないと諦めた。
その後、セシリアさんが話しかけてきて謝ってきたので和解した。
そしてセシリアと呼ぶことになった。
何故か一夏とその前から呼び捨てになっていたことは不思議だった。
そしてセシリアもISの訓練を手伝ってくれることになった。
その時に箒とセシリアで一悶着あったけど怜が二人に囁いて止めていた。
何を言ったか聞いたが「知らない方が良いこともあるんだよ」と怜はそう言い、セシリア達にも尋ねない方が良いと念押ししていた。
気になるけど怜が「殴られたいなら聞けば?」と最後に言っていたので諦めた。
俺だって殴られたくはないからな。
その後、放課後になって何故か知らないが俺がクラス代表になったことを祝うパーティーが開かれた。
クラス代表就任パーティーだと言うのに明らかにクラスの子じゃない人もいる。
何だこのカオス…。
「はいはーい、呼ばれてないのに飛び出てきた新聞部の黛 薫子でーす♪話題の新入生、織斑一夏くんに突撃インタビューをしに来ました~♪」
名刺を渡されて名前を見る。
画数の多い漢字を使ってるなぁ。
書くのが大変そうだなとふと思った。
「では最初に織斑くん!クラス代表になった感想は?」
俺は正直言うと面倒くさいししたくないのだがそれを言ったら確実にこの場が盛り下がるので俺は適当に答えた。
「まあ頑張「『よっしゃー!これで一組は俺の天下だぜ!ガハハハハ♪』と一夏が言ってます」ります……って何言ってんだ怜!そして黛さんも目をキラキラさせながら嬉々としてメモるんじゃない!」
俺はそう言って二人を諌めようとしたが怜は黛さんにあることないことを次々と吹き込んでいた。
あぁ、こうやって情報がねじ曲げられていくんだな…。
「おっと忘れるところだった!専用機持ちの三人で写真を撮りたいんだけど良いかな?」
そう聞かれて俺と怜、セシリアは了承し写真を撮ることになった。
「じゃあ撮るよー。35×51÷24は~?」
へ?そんなの分からな「74.375」い……って、え?
怜が即座に答えを出していた。
それをセシリアも怜をビックリして見た。
「正解♪」
パシャッとシャッターが切られる。
その瞬間に一組全員がいつの間にか俺達三人の回りに集合していた。
何だ?自己紹介のズッコケもそうだったけどこの無駄な集団行動は?
その後パーティーは夜十時過ぎまで続いた。
パーティーが終わった後は部屋に戻ったんだが怜との勉強を控えているのを忘れていてベットに飛び込みすぐに寝てしまった。
翌日に怜から「勉強しなくてもこれから大丈夫なんだね♪分かったよ♪」と言われた時は謝ってこれからも教えてもらうように頼んだ。
だって怜の教え方、メッチャ分かりやすいからな。
それに何かテンションが高くなるというか嬉しくなるというかそんな感じがするから続けて欲しかったってのもあるんだけどな。
これは恥ずかしくて言えねえや。
~一夏sideout~
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