IS《インフィニット・ストラトス》 ~死神の序曲~
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本編
デスサイズ 『後』
前書き
今回、やっとレイくんの戦闘です。
うまく書けたか分かりませんが楽しんで頂けると嬉しいです。
ではどうぞ!
~レイside~
僕がゲートから飛び出すとバターロールがもう既に空中に佇んでいた。
バターロールは僕のデスサイズを見て少し驚いたような顔になったけどその後にすぐ顔を引き締め、僕に話しかけてきた。
「長岡さんであってますわよね?」
「そうだよバターロール。このデスサイズで貴女を倒す」
僕がそういうとバターロールが顔を少ししかめた。
「長岡さんには言っておかなければならないことがありますわ」
「正直聞きたくないんだけど?余計にイライラしそうだし」
「……侮辱して申し訳ありませんでした……」
「へ?」
僕は一瞬理解出来なかったけど正気になり僕はバターロールに話しかけた。
「どういうことさ?あんなに罵倒しといて今になって謝るって?」
若干苛立ちながら話す。
そしたらバターロールは申し訳なさそうに告げた。
「昨日一夏さんと試合していて初めて分かりましたの。わたくしが皆さんを本当に傷つけるようなことを言ったということ。試合を通して一夏さんが教えてくれました」
「…ふ~ん、へぇ~……」
僕はバターロール……セシリアさんの話を聞いて少しだが見直した。
だがまだ完全には信用できない。
それと信用とかいうのには関係ないけど気になるキーワードがあったので尋ねる。
「一夏さん?いきなり呼び方変わってるね?もしかして惚れた?」
「なっ!なななななっ!」
プシューと音を立てたアニメで見るやかんのように顔が真っ赤になった。
箒さんと一緒で分かりやすいね。
それにしても一夏は天然ジゴロだね。
確実に。
「まあそれは置いといて、まだ私は貴女のことを信用できないんだけど?」
「そうですわよね…」
セシリアさんが申し訳なさそうに顔を下に背ける。
「もうバターロールとは呼ばないけどさ。後は試合で証明してくれるかなセシリアさん?」
「試合で?」
「そう試合で。申し訳ないと思うんだったら本気で相手をしてくれる?」
「ええ。勿論そのつもりですわ!それとわたくしを呼ぶ時はセシリアで構いませんわ」
「ふふっ♪だったら私も怜か怜さんとかで良いよ」
僕はビームサイズを呼び出し構える。
セシリアもスターライトmarkⅢを呼び出して構えた。
そしてその瞬間に試合開始のブザーが鳴る。
僕はその瞬間に相手に向かって突撃した。
~レイsideout~
~一夏sideout~
俺はピットのモニターで怜の試合を見ていた。
怜はビームサイズくらいしか武器が見当たらない。
ということは俺と同じ接近戦用の機体なんだろうか。
そういうことを考えただけで何故か笑顔になる。
「あの名前に姿、鎌っていうとどうしても死神みたいな感じがしますね」
山田先生がそう呟いた。
俺もそういう感じがしたが口には出さなかった。
というかそういう発想した時に俺は自分に苛ついた。
何故だかは分からない。
ただ今言った山田先生にも苛立っていた。
「そんなことはどうでも良いじゃないですか!」
「ひぅ !? ど、どうしたんですか織斑くん?」
無意識に声が強くなってしまったらしく山田先生が怯えていた。
その瞬間に千冬姉から出席簿を落とされた。
「シナンジュッ!」
某有名ロボットアニメの赤い塗装を施した機体名みたいな悲鳴を落とされた瞬間に上げた。
「教師を脅すなバカ者め」
「うぅ……ゴメン千h…織斑先生…」
痛む頭を押さえながら画面で戦っている怜を見る。
頑張れよ、怜。
~一夏sideout~
~レイsideout~
僕が接近しようとした瞬間にセシリアがスターライトmarkⅢを構えて撃ってきた。
「遅ーい!」
足や背中についてるバーニアで急速にスピードを緩めた後にセシリアの上空に最大全速で移動して回避。
そのままビームサイズを構えて急降下する。
「ホラホラホラ!死神様のお通りだー!」
「なっ!」
セシリアは回避行動を取ったがサイズが掠めてエネルギーが削られる。
「まだまだまだぁー!」
「簡単には終わらせませんわ!ブルー・ティアーズ射出!」
僕はサイズを振り回し追加ダメージを与えようとしたが距離を取られてビット兵器が射出された。
だけど!
「ところがギッチョン!予想通りの展開なんだよね」
僕は昨日の試合で相手がどういう行動をとるかシュミレートしていた。
最初のサイズが避けられて距離を取られた場合、スターライトmarkⅢで狙撃する確率が8%、ビット兵器を使う確率が90%、その他は2%と分析していた。
なので自分の予想通りに試合は進んでいる。
そして僕は昨日、ビット兵器の軌道パターンを全て計算していた。
だから手に取るように動きが分かる。
「ホラ」
スパンッ!近くにいたビットを綺麗に真っ二つに切断する。
「ホラホラホラァ♪」
次々に僕はビットを切り捨てていく。
「なんですって !?」
そして弾道型のミサイルのようなビット以外全て破壊した。
僕はそのまま瞬時加速を使い一瞬に目の前に移動した。
「これでチェック♪」
そう言ってサイズを降り下ろそうとする。
「お忘れかしら?ブルー・ティアーズは6機あって「分かってるって♪」よ」
僕は降り下ろすフリをして頭部についているバルカンを精射し即座に距離を取る。
その瞬間、セシリアは自分のビット兵器の爆発に巻き込まれて大量にエネルギーを削られてアリーナの端まで吹き飛んだ。
それを見て僕はまた瞬時加速を使い目の前に移動した。
「これでチェックメイト。終わりだよ」
そのままサイズを振り抜きセシリアのエネルギーを削り取った。
そしてその直後試合終了のブザーが鳴り響く。
『試合終了。勝者、長岡 怜』
それを聞いて僕はサイズを肩に乗せてピットに引き上げた。
~レイsideout~
後書き
一夏がどんどん汚染されていたという…。
レイくんは今回、バルカンとビームサイズのみで戦いました。
まあまだ手の内は見せませんよ的な感じです。
ですがレイくんは今回本気で戦ってます。
全力ではないですが。
さて次回からどう動くのか?
では皆さん再見♪
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