| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

仮面ライダー エターナルインフィニティ

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第七十八話 機械との戦いその十二

「すぐにな」
「尽きても諦めるな、ですか」
「命がある限りはな」
 戦うべき、そうだというのだ。
「だからだ」
「そうですね、それじゃあ」
「まだミサイルはあるな」
「はい、幾らかは」
 攻撃が出来るというのだ。
「できます」
「それならだ」
「そうですね、戦えばいいですね」
「尽きた時は俺が援護する」
 そのうえでIS学園まで後退して補給を受けて戻ってくればいいというのだ、ギャレンは自然にフォローも考えている。
「だからだ」
「すいません、本当に」
「礼はいい、お互い様だからな」
 ギャレンは右斜め上に銃を放った、それでまた一体倒した。今回も海水の動きを肌で読んで見切ったことだ。
 耳や肌を使って戦うライダーとIS操者達は遂に反応を感じなくなった、その瞬間にだった。
「流石だ、目に直接見えるものに頼らずともとはな」
「出て来たな、ここで」
「何の用だ」
 ブレイドとギャレンが声の方に顔を向けた。
「また挨拶か?」
「それとも戦うか」
「挨拶としておこう」
 スサノオは余裕のある声でこう返した。
「今はな」
「では今は御前は戦わないのか」
「その通りだよ」 
 スサノオは己の声の方を指差す箒に答えた。
「次の時だ」
「次か」
「また君達に仕掛ける」
 既に戦いははじまっている、だが事実上の宣戦布告だった。
「その時に君達が私を楽しませてくれたならばだ」
「その時にか」
「最後の仕上げ、楽しみの仕上げとしてだ」
 そのうえでだというのだ。
「私は君達の前に姿を現わそう」
「いいだろう、ではその時にだ」
 箒は今は剣を収めている、だがだった。
 その心では抜いていてそのうえでスサノオに言ったのである。
「貴様を斬る?」
「その時を楽しみにしておこう」
「例え貴様がどの姿で出て来たにしてもだ」
「勝つというのだな」
「そうだ」
 返答にも淀みがない。
「必ずな」
「ふふふ、だからこそいいのだ」
 スサノオは箒の言葉に気をよくした様だ、それが出ている言葉だった。
「私にしてもな」
「いい?何故だ」
「人間は壁に向かう、そしてその壁を乗り越えようとする」
 スサノオがこれまで幾度も見てきたものだ。
「今の君もそうしようとしているから」
「壁はどうかはわからない。しかしだ」
「そうだな」
「貴様は倒す」
 やはり強い目での言葉だ。
「この世界でもだな」
「如何にも」
「私達が倒す、必ずな」
「その意気で最後まで来ることだ」
「言われなくともな」
「その時に再び会おう、間も無くになるがな」
 スサノオはその間も無くのことに期待していた、その感情を声にも出してそのうえで今は、だった。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧