IS《インフィニット・ストラトス》 ~死神の序曲~
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
本編
篠ノ之 箒
前書き
どうも、ようやく次回からISが出てきます。
ようやく出せることに不安が出てきます…。
うまく戦闘シーン描けるかな?
それではどぞ!
~一夏side~
四限目が終わり、俺は少し精神的に疲れていた。
怜のおかげで授業にはついていけたんだが、三限目の最中に山田先生がブラジャーネタやらを使ってISの説明をしていたからだ。
男子が俺だけということもあって忘れてたんだろうな。
その時に俺は恥ずかしくて顔が真っ赤になった。
怜がニヤニヤして「一夏という男子生徒がいるのにヤマヤ先生は大胆なんですね♪」なんて言ったもんだから山田先生は慌てて、他の女生徒達ははやし立てて千冬姉の一喝があるまで色々大変だった。
怜は一喝があった後も俺を弄って笑っていたけどな…。
その後四限目で俺に専用機が用意されることになったことを知ったり、箒が束さんの妹だと分かって教室が盛り上がったが箒がそのことについて切れたりして本当に濃い時間だった。
そして俺は今、ちょっと面倒くさいことにセシリアさんに絡まれていた。
「安心しましたわ。訓練機で対戦だなんて結果は見るまでもないですからね」
あ~、面倒くさいことこの上ない。
「勝負は目に見えてますけど、流石にフェアではありませんものね」
俺は少しイライラして無視していたんだが、怜からセシリアさんに喋りかけた。
「残念だね~、バターロール。負けた時の言い訳が出来なくなったよ?」
怜は本当に煽るのが好きだなぁ。
見ろ、セシリアさんが顔を真っ赤にして切れてるぞ。
「うるさいですわね!それにしても貴女はどうするおつもりなのかしら?」
「何がよ?」
「専用機ですわ!せ・ん・よ・う・き!専用機もない貴女がどうやって戦うおつもりですの?あら、ゴメンなさい♪訓練機しかないですわよね~」
俺は今の言い方にカチンときた。
怜が専用機を用意できないことを「専用機ならあるよ」……へ?
「あら?幻聴が聞こえましたわ。長岡さんが専用機を持ってるなどあるはずないのに」
「だから持ってるんだよバターロール。幻聴が聞こえたなら病院で隔離してもらえば?」
「だ、代表候補生でもない貴女がなんで!」
「貴女が知る必要はないでしょ?そもそも話す気なんてないし」
俺は驚いた。
怜に昨日勉強を教えてもらったからISのコアは世界に467個しかないということも知っている。
それを代表候補生とかではないのにその1個を使って専用機を作っていることを考えると怜は凄いやつじゃないんだろうかと思った。
「ふ、ふん!まあ良いですわ。これでフェアに戦えますもの。痛い目見せてあげますわ」
「訓練機でも楽勝なんだけどね、アンタ程度だったら。どうする?訓練機を使ってあげようか?」
「結構ですわ!精々後で後悔しなさいな」
「それはこっちのセリフだよ。負けた後の言い訳でも考えておくんだね」
女ってのはどうしてこうも口が回るんだろうか?
俺だったら押され気味になって最後は押しきられそうだ。
まあ口には出さないけどな。
出したら悲惨な目に合うのは千冬姉や幼馴染み達で経験している。
そう考えている間にセシリアさんはいつの間にかいなくなっていた。
まあいなくなったのを再度確認して箒に話しかけた。
「箒、飯を食いに行こうぜ」
「何で私が一夏と…」
箒は想像通り拒否をする気だな?
それなら俺にも考えがある。
「怜も一緒に行こうぜ。それとのほほんさん達も一緒にどうだ?」
「私は構わないよ」
「私も行くよ~」
「はいはいはーい!私も!」
「お弁当あるけど一緒に下の食堂で食べるよ!」
外堀は埋まった。
「……私は、いい…」
む、まだ拒否するか。
ならば……ん?怜が箒の耳元で何かを囁いた?
うわっ、箒の顔が真っ赤だ。
また怜はいつもの調子でからかったのか?
「私も行こう。反論は許さん」
「いや、反論も何もないんだが…」
な、何だ?いきなり聞き分けが良くなった。
一体何を言ったんだ怜は?
~一夏sideout~
~レイside~
いやぁ、束から聞いていた通りだったとは。
僕は束から「箒ちゃんはいっくんのことが好きみたい♪恋愛とかに興味のない私でも分かるくらいだよ♪」と聞いていたからそれで今回渋る箒さんの耳元で「放っておいたら一夏、誰かに取られちゃいますよ?」と言っただけでついてきた。
うん、わっかりやすいね箒さん。
その後、僕は箒さんを弄りながらみんなで楽しく食事をした。
その食事の時に一夏と同じ部屋ということを問い詰められはしたけどね。
まあ放課後、一夏からISの試合のことでどうしたら良いか聞いてきたので、一夏の試合の為に身体能力がどれぐらいか計ろうと思い、経験があるという剣道で箒さんと一夏で試合をしてもらうことにした。
したんだけど結果は箒さんの圧勝で一夏がぼろ負けした。
「どういうことだ!どうしてこんなに弱くなっているんだ!昔は一夏の方が強かったではないか!」
「といっても中学は家の為にバイトしてて部活どころじゃなかったし、最後の年は受験勉強もあったからな」
う~ん、センスはあるんだけど練習してなかったからか荒すぎてハッキリ言うと弱いなぁ。
まあ家の為にバイトしてたからしょうがないっちゃあしょうがないんだけど。
「鍛え直す!IS以前の問題だ!これから毎日、放課後に三時間、私が直々に稽古を付けてやる!」
「ちょっと待て箒!勝負は一週間もないんだ。だから「はいはい、二人とも落ち着いてね~」…怜?」
僕は二人の話にわって入った。
箒さんがちょっと不機嫌になったけど仕方ないよね?
「意見を言わせてもらうと一夏は箒さんに稽古をつけてもらった方が良いよ」
そう告げると箒さんの顔は笑顔に、一夏は渋い顔に変わった。
「一夏に聞かれる前に理由を言っておくとISは機械と言っても体に直接密着させて使うものだということは分かるよね?」
二人ともうなずく。
「本当はISを装着して練習した方が良いんだけど肝心の専用機がまだ来てないことだし体を鍛えておくことには私は賛成だよ。そしてISの知識のことなら心配しなくても良いよ。この稽古が終わった後に夜は寝る前まで私がみっちり頭に叩き込んであげるから♪」
それを聞いた一夏は絶望した表情を浮かべ、箒さんは笑顔のまま一夏を引きずっていった。
さて、一夏は一週間でどれぐらいのものになるか楽しみだな♪
~レイsideout~
後書き
後書きも失礼します。
まあ前にも書いた通り毎日更新出来る可能性は低いです。
大学が忙しいので。
それと感想を書いてくれると嬉しかったりします。
テンション上がってもしかしたら執筆速度が早くなるかも知れません。
私は単純なので。
ではまた次回!
ページ上へ戻る